【ショップ取材】開店から1か月半、デュエマ専門店 WINNERSを再訪しました!

4/23の開店からおよそ1か月半。第1回WINNERS CSに合わせて、デュエマ専門店 WINNERSを訪問してきました。おそらく初の試みであるデュエマ専門店、その成否が気になったのです。
開店前にオーナーのパタさんをインタビューさせていただいたので、読者の皆様はショップ名をご存知かもしれません。

【ショップオーナーインタビュー】パタさん(ショップWINNERSオーナー)

今回のインタビューでは、ショップオーナーとして第一歩を踏み出したパタさんから改めてショップの方向性、そして今後目指すものを伺いました。

■インタビュー
――改めて、開店おめでとうございます。そしてGP2nd、お疲れ様でした。
「ありがとうございます!
GP2ndへはバスをチャーターしてお客さんと一緒に20人ぐらいのグループで行ったのですが、まさかその中から優勝者が出るとは思いませんでした。カジュアル面からも競技面からも愛知のデュエマを盛り上げていきたいという気持ちがあったので、競技的なイベントで愛知勢が勝つと喜びも一入ですね」

――お店の方で結構調整されてたんですか?
「そうですね、WINNERSにご来店いただいてる方って皆さんすごくフレンドリーで、その場にいる誰とでも調整するんですよ。皆で調整して勝った、という表現がぴったりです」

――誰とでも!?
「はい、文字通り誰とでもです。Rev期日本一のじゃきー選手もよく遊びに来てくれてますが、彼も誰彼問わず傍にいる人とフリーをしてますよ」

――すごい…店の中でもグループごとに分かれてて、とかそういうのがないんですね。
「僕が割と人同士をくっつけたがるタイプなので、お店に来てくれた人はみんな仲良くなってほしいと思ってるんです。
例えば5人の集団と5人の集団がそれぞれ別個にお店の中で遊んでたとして、それぞれ1人余るじゃないですか。僕がどちらかに入って一緒に遊ぶのも良いんですが、それよりはやっぱり10人の集団としてみんなで遊んだほうが楽しいと思うんです」

――確かに…って、ひょっとして人数が足りなかったらパタさんが入るパターンも?
「当店では店員が手の空いているときにフリーを受けています。例えば平日にお客さんが3人いらしたとしたら、店員の方からお客さんを誘って4人で遊ぶ…なんて形でもサービスを提供しています。
内気な方も、話しかけられるのがお嫌でなければこちらからお誘いさせていただきますよ!みんな仲良くがモットー。ご来店いただければ、お店全体で仲良くさせていただきます。この間、初めてご来店されたお客様が閉店まで遊んで行かれる…なんてこともありました」

――WINNERS、居心地いいですよね。みんな優しいし、しっかり空調効いてますし。
「電気代を節約する気はありません!(笑) お客様には快適な環境で過ごしていただきたいと思っています。
環境といえば、大会前なんかはしっかり練習したいというお客様が多いので閉店時間を延長することもありますよ。GP前は延長して、みんなで調整してました。実は近所に健康ランドみたいなところがあって、泊まるだけは泊まれるんです」

――至れり尽くせり!(笑)
「今日(第1回WINNERS CS)は席を出すために片づけちゃったんですけど、普段はデュエマの漫画なんかも置いてありますよ。僕自身デュエマが好きですし、皆さんのデュエマライフの力になれればと。やっぱりカードゲームってみんなで遊ぶ時が一番楽しいと思うんですよね。そうした環境を提供すべく、土日は1日に大会を4回開催しています」

――仰る通りです。そういえばWINNERS、小学生も来てるんですね。
「そうですね、親子で来店されるお客様もいらっしゃいます。そんな中でこの間相談されたのが、”息子に勝てない”というもの。
伺ってみると、息子さんはアタックトリガーで封印を外すイニシャルズビートでドキンダムを使いこなしているご様子。しかしブロッカーデッキを使うお父さん、ドキンダムはとても弱いカードじゃないかと仰るんですね」

――特殊敗北条件があるから?
「それが、出すためにカードを6枚使うからとのことで…ドキンダムから封印をはがすためのカード6枚ですね。
確かに封印をはがすためだけにカードを6枚も使っていると弱いのですが、実際には普通にクリーチャーを出すついでに封印ははがれます。アドバンテージ的にはあくまでおまけ、+1アドなんですよね。
その点を説明させていただいて、デッキにも息切れを防ぐために青を追加するなどアドバイスをさせていただいたところ、五分五分のいい勝負が出来るようになったと喜んでいただけました」

――アドバンテージって、最初はわからないですよね。
「ええ、僕も最初は全然わかりませんでした。周囲の先駆者に教わってここまで来れたので、今度は僕がサポートを出来ればと思っています。
あくまでデッキを見てほしいとお願いされたときだけですが、デッキ診断も同じ気持ちで行っています。
個人的に、テンプレリストのコピーをしておけばそれでよいという考え方はちょっと違うと思うんですね。一人一人、それぞれ使いたいカードは異なると思いますし、意思を尊重したうえで何故勝てないかということを一緒に考えていければなと。

ある程度デュエマをプレイされている方でも、速攻から入った方だとアドバンテージの概念をあまりご存知なかったりします。使うデッキによって必要な考え方は変わりますから、そのような概念の理解のお手伝いが出来れば良いですね。知識を増やした方が、デュエマは絶対面白いですよ!」

――知識と言えばカードプールも増えてきましたし、殿堂レギュレーションを今からプレイするのは結構大変だと感じます。
「SNSが発達した現在でもカードプールの知識はコミュニティごとに格差がありますしね。
この間ご相談いただいたお客様はNEXを使いたいとのことで、バルキリー・ルピアをお勧めしました。スーパーデッキに1度収録されたきりのカードで、存在すら知らないという方も多いんです。
結果、NEXからバルキリー・ルピアを出してドギラゴン剣をサーチ、そして革命チェンジというデッキが組みあがりました。今日(第1回WINNERS CS)も活躍してたみたいです」

――志向に合わせて、というのは大事ですよね。
「はい、ご本人の思考やレベルに合わせて少しづつカードを覚えたりデッキを改良していくのが重要であり、デュエマの楽しさでもあると思います。どんなカードにも可能性はありますから。

勝利を目指す方も、GP優勝やCS優勝、デュエ祭り優勝など目指すところは色々あると思いますし、どれも良い目標だと思います。人それぞれに段階がありますから、もしご相談いただいたときは合わせてアドバイスをするよう心がけていますね。
最近はお店の常連さんに手伝っていただくことも。僕もあらゆるデッキに詳しいわけではないので、例えば相談されたデッキがオプティマスループであれば、かっきーさんという方にアドバイスをお願いしたり…そこでまたお客様同士の交流も生まれますし」

――ループは僕も困ります(笑) ループ手順がわからないという相談を受けたりしています。
「僕もループ手順を聞かれたことはありますね。中高生に人気みたいなんですよ、ループ。昔だと除去コンを使っていた層が、今はループを使っているという印象です。デュエにゃんループを組みたいんだけれど、手順がよくわからない…なんて相談を受けたりしています。
そういう相談にももちろん対応していますよ」

――WINNERS、本当になかなかないタイプのお店だと思います。
「ありがとうございます。ご来店いただいたお客様により良いデュエマライフを送っていただこうと頑張っています!
9月のGP3rdもバスをチャーターしてみんなで出場したいですね。前回は帰りに電車を逃したデュエリストを途中まで送ったり、元デュエリストのヒッチハイカーを乗せたりと思い出に残る体験になりました。修学旅行みたいで、皆も楽しんでくれたようです」

――なるほど、デュエマをプレイする環境までサポートするからこそのデュエマ専門店なんですね。
「はい。デュエマプレイヤーの皆様のご来店をお待ちしております!」

――ありがとうございました。

■取材を終えて
”デュエマ専門”ということで注目を集める中、開店したWINNERS。先日はWINNERS初のCSである第1回WINNERS CSも開催されました。
またレジェンドCSにもご協力いただけるということで、ありがたい限りです。
そんなWINNERS、開店後はいったいどんなお店になったのか。そう思って今回お話を伺わせていただきました。

インタビュー中でもやり取りした通り、店内の環境は日本のカードショップでも屈指の良さだと思います。なんというかその、カードショップ特有の問題を感じることはありませんでした。
また日本一タイトル獲得プレイヤーのじゃきーさんやPULUさんがプレイしてらしたり、1日4回の大会開催などデュエマで強くなるための環境もそろっており、”WINNERS”の名前に偽りはありません。

もちろんガチなプレイだけでなく、カジュアルプレイも好まれています。夜はお客さんがめいめいのEDHデッキを持ちよって遊んでいることもあるとのこと。
まさにデュエマなら何でもあり、まさしくデュエマ専門店です。

そんなWINNERSはまだ開店したばかり。これからどのような進化を遂げていくのか、目が離せません。
遠くの方も愛知へ来ることがあれば是非、お立ち寄りください。「デュエル・マスターズは面白い!」という事実を再発見できるでしょう。

今後ともWINNERSが発展することを願っています。


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