埼玉DMEDH体験会・交流会の振り返り

みなさんこんにちは!!

初めての方、初めまして。Merry-Riceと申します。
本記事では、2017年 2月に開催した「第一回埼玉DMEDH体験会・交流会(以下、本イベント)」について、主催者目線でどのような経緯・考えを経て開催に至ったかを振り返ることで、今後DMEDHに関するイベントを開こうとお考えの方への参考・お力になれればと思います。

~目次~
①きっかけ
②構想
③計画
④準備
⑤当日
⑥振り返り

①きっかけ

―2016年 春頃―

私は関西でDMEDHをプレイしていましたが、就職の為、関西から関東に引っ越してきました。
多くの関東のプレイヤーさん達とお会いして驚いたのが、DMEDHの普及率の低さでした。 デッキを所持している方は殆どおらず、DMEDHという名前を聞いたことがない方も多かったと記憶しています。

―2016年 10月頃―

そこで「関東でもDMEDHをしたい」、「関東でDMEDHのプレイヤーさんを増やしたい」と思い、本イベントの企画を決意しました。

②構想

イベント内容・当日の運営について、関西の友人であり、DMEDH及びイベント運営に関する経験が豊富な天音沙耶氏、Lapis氏に協力を依頼しました。お二人とも快諾して下さり、イベントの詳細をどうするか話し合いました。
関東ではDMEDH未経験の方が多かったので、「DMEDHを実際に体験してもらう」、「DMEDHのプレイヤーさんを増やす」を目標としたイベント内容を考えました。
イベント内容を考える際、「なぜ関東ではDMEDHのプレイヤーさんが少ないのか(増えないのか)」を考えました。

我々が推察した要因は以下の3つです。

1)デッキ構築の敷居の高さ
2)ルールの難解さ
3)対戦相手がいない

一つずつ詳細に考察していきます。

1)デッキ構築の敷居の高さ

DMEDHは60枚ハイランダー構築の為、通常環境とは構築のノウハウが異なります(例:マナブーストやS・トリガーは何枚入れればいいのか)。
また、DMEDHでは昔の禁止カード達(《母なる紋章》、《サイバー・ブレイン》等)が使用可能ですが、その分使えるカードプールが莫大で、古いカードに関する知識・資産を持っていない人も一定数存在します。
そしてDMEDHでは、独自の規制カードリストが存在しますが、どういったデッキコンセプト・コンボでデッキを作成すればいいのか、初めての人にはイメージしにくいと予想しました。

これらの要因によって、DMEDH未経験の方が自身のデッキを0から組み上げるのは大変なのではないかと予想しました。
(私自身も、昔DMEDHを勧められた際、 デッキ構築のノウハウ、カードプールが通常環境と異なり、0から自身のデッキを組み上げるのは想像以上の労力を要し、なかなか手が進みませんでした。)

2)ルールの難解さ

DMEDHは対戦相手が複数人いるため、カードの効果対象範囲や効果処理について通常ルールと異なります。アカレコにルールが載っていますが、文章量が莫大な為、読むのをためらってしまう人もいるかもしれません。
以上の理由から、DMEDH未経験の方から見ると、ルールが複雑に見えるのではないかと予想しました。

3) 対戦相手がいない

DMEDHを知っている or 興味がある or デッキを所持しているが、実際に遊ぶのに十分な人数が周りにいないという層も一定数存在すると予想しました。
以上の理由が、DMEDHプレイヤーさんが増えることを阻害しているのではないかと予想しました。

上記⑴〜⑶の阻害要因を解消する為、「自分のデッキを貸し出し、実際にプレイすることでDMEDHを体験して頂く」形式を考えました。これまで、私自身がDMEDHを広める際に採っていた方法です。 「百聞は一見にしかず」ということで、まずはDMEDHというゲームに触れてもらおうという考えです。

本イベントでも、貸し出しデッキを多数用意し、実際にゲームをプレイして頂く形式にしようと考えていました。 しかし、貸し出しデッキだと、参加者の方にイベント以降もDMEDHを続けて頂ける確証がなく、「DMEDHのプレイヤーさんを増やす」という目標を達成出来ない可能性がありました。 そこで、独自に組んだ構築済みデッキを参加者の方に配布し、実際にDMEDHを遊んで頂き、デッキをそのままプレゼントする形式にしようと考えました。

③計画

配布デッキの構築

―2016年11月頃―

早速、配布デッキの内容について話し合いました。
配布デッキに求めた条件は以下の5つです。

1)予算が安価である(目標1,000~2,000円程度)
2)DMEDHでよく使われる優良カードを含んでいる(《母なる紋章》、《サイバー・ブレイン》等)
3)ただの寄せ集めではなく、しっかりとしたコンセプトで構築されている
4)構築に思わず手を加えたくなるような、絶妙な「物足りなさ」を持つ
5)光文明を含まない

複数の方に配ることを想定している為、なるべく安価であることは大切です。
構築内容については、今後も長くDMEDHを遊んで頂けるように、入手しにくい優良カードを含んでいる構築を目指しました。
また、コンセプトが分かりやすく、初心者でも回しやすく、絶妙に物足りず、ついつい改造したくなる様な(いい意味で)欠陥構築を目指しました。
また、光文明を含んだデッキでDMEDHをプレイすると、試合時間が伸びてしまう(光文明はブロッカーや盾を追加するカードが多い為)事が予想され、イベントの進行に支障を来すと判断したため、光文明は採用しない構築を目指しました。

配布デッキ3種について、我々が所持しているものをベースに、上記①~⑤を意識して構築を考えました。考案した配布デッキは以下の3種です。

《飛散する斧 プロメテウス》統率(青緑)
《金属器の精獣 カーリ・ガネージャー》統率(赤青)
《デュエマ・スター タカ》統率(赤白)

※タカ統率は光を採用していますが、ビート向けのカードを中心に採用しました

デッキ内容・解説はDMEDH 配布デッキA・B・Cをご覧ください。
各自で必要なカードを揃え、随時作成していました。その際、多くのプレイヤーの方にも援助して頂きました。本当にありがとうございました。

配布デッキの価格設定

配布デッキの構築と実物が出来上がりましたが、デッキ内容を公開するか悩みました。

例えば、プロメテウス統率には《ドンドン吸い込むナウ》や《斬隠オロチ》等、通常環境でも需要が高いカードを採用しました。よって、DMEDHにはあまり興味がないが、これらのカード目当てでイベントに参加する、いわゆる「パーツ取り」をする層が一定数出てくると予想出来たからです。しかし、リストを公開しない場合、「果たして参加者は集まるのか」、「参加者の方は構築も不明で得体の知れない紙束にお金を出してくれるのか」という疑問が生じました。

そこで、デッキ内容を少しだけ公開し、興味を持ってくれた方に来て頂く方式を採りました。
紹介ポスターを作成し、デッキの回し方と大まかな収録内容を公開することにしました。
紹介ポスターは以下のものです。公式の構築済みデッキに付属しているパンフレットをイメージしてPower pointで作成しました。

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配布デッキの価格は、「学生の方が、得体の知れない紙束に出せるギリギリの金額」として500円に設定しました。

イベント内容

初心者の方が沢山来られることを想定し、簡単なルール講習会をしようと計画しました。
また、その場では理解出来ても、後日DMEDHをプレイする時に忘れない様、簡易ルールブックを作成し、参加者の方にお渡しすることに決めました。簡易ルールブックには、「DMEDH初心者の方が、円滑にDMEDHをプレイする為に必要な最低限の知識」を盛り込みました。ルールブックの内容について、メルキスさん含むDM:Akashic Record変種ルールグループに監修を依頼しました。

全国のDMEDHプレイヤーの方が、初心者をDMEDHに勧誘しやすくなる様、簡易ルールブックは後日公開しました。DMEDH 簡易ルールブックでダウンロード出来るので、ご自由にお使い下さい。

他のイベント内容については、ガンスリンガー形式で随時DMEDHをプレイして頂く形式を採り、初心者・経験者関係なく楽しめる様にしました。
景品については、オリジナルプレイマットとシャドーボックスを用意しました。
プレイマットについては、カードゲームをプレイしているキャラクターの絵柄、4枚繋げるとみんなでDMEDHをしている絵柄になるよう、絵師さんに依頼しました。要した時間はイラスト依頼から印刷まで、およそ2か月です。

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シャドーボックスについては、各種配布デッキの統率者を題材に選び、山口のもふじさんに作成を依頼しました。

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④準備

―2016年 12月頃―

会場選びを進めました。
埼玉県でのお話ですが、公民館の様に、広くて安い会場は最低でも3か月前くらいから手続きを進めないと取れない事を知りました。幸い、手頃な会場を抑えることが出来ましたが、もう少し早い時期から会場の確保を進めればよかったと反省しています。
予約した会場には下見に行きました。当日の机や椅子の配置、セッティングに要する時間、防音設備の具合等を把握することが出来ました。イベントを開催される方は、必ず会場の下見をされることをオススメします。

―2017年 1月頃―

イザジンを準備し、イベント登録を開始しました。

当初の参加枠は28人。これが運営3人で円滑にガンスリンガー戦を回せる限界と考えていました。
関東ではDMEDHの普及率が低いため、そこまで人が集まらないだろうと予想していました。我々3人の想定は多くても上限の半分の14人程度でした。その為、イザジンの公開から参加登録開始まで、1週間くらいしか期間を設けていませんでした。少しでも多くの人に来てもらえる様、早めに予定を空けて頂く為でした。

しかし、我々の想定を遥かに上回り、登録開始から約30分で全ての枠が埋まってしまいました。
急遽、無理やり4枠増やしましたが、それもすぐに埋まってしまいました。
参加を考えていたにも関わらず参加出来なかった方には大変申し訳ありませんでした。
イザジン公開から参加登録開始までは、少なくとも2週間程期間を空けたほうがよいかもしれません。

⑤当日

当日、午前はルール講習会、午後はガンスリンガー戦という予定で進めました。
経験者の方は、午後のガンスリンガー戦から参加出来る様、ルール講習会とガンスリンガー戦の間に食事休憩を挟みました。
受付に運営スタッフを1人配置し、来られた方の受付・スコアシートの管理を行いました。残りの2人でガンスリンガー戦のジャッジ・参加者の誘導を行いました。
ガンスリンガー戦では、負けた方から順に新しい場所に着席して頂き、4人集まった時点で随時ゲームを始めて頂くフライト形式を採りました

参加枠を急遽増やしたことで、参加者全員が座れるだけのテーブル・椅子しかありませんでした。その為、どこかの机が完全に空くまで、ゲームに負けた方に待機して頂くことになってしまい、イベントの進行が少し滞ってしまいました。
DMEDHのガンスリンガー戦を行う際は、少なくとも常に空いているテーブルが2、3個ある状態が好ましいです。

DMEDHは1試合が長く、ガンスリンガー戦は連戦が続くため、途中休憩・外出を随時OKにしていました。実際にベンチで休憩される方・外出される方、他の卓を観戦される方も多かったです。
公式のGPの様に、シャドーボックスの展示会や参加者のデッキ紹介(デッキシートの掲示)等、DMEDH以外にも楽しめるサブイベントの様なものがあれば、DMEDHの息抜きに良いかもしれません。

⑥振り返り

今回、私自身初めてのイベント主催ということで、分からない事、新しく分かった事が多かったです。小さなイベントでしたが、企画から当日の運営まで、非常に多くの時間と話し合いを要しました。改めて、他のイベントを運営されている方々の苦労と凄さを実感しました。

また、当日は参加者の方にしっかりと楽しんで頂けるかかなり不安で、多くの方が快適に過ごせるよう注意を払いました。ガンスリンガー戦では、各所で笑いや歓声が上がり、楽しんで頂けた様で嬉しかったです。

イベント開催を考えておられる方に参考までに、今回利用した会場は約32人収容出来、利用料は11時間で約2万円でした(公民館はもう少し安かったと思います)。
本イベントでは参加費を配布デッキなし:500円、配布デッキあり:1,000円に設定しました。今回は約半数の方が配布デッキを希望されたので、参加費による収入は会場費と同じくらいでした。参加費500~1000円に設定すれば、景品で無茶をしない限り大きな赤字にはならないと思います(今回は張り切ってプレイマットと配布デッキを作成したので赤字は大きかったですが・・・

コストを抑える案として、配布デッキを配り、簡易版ルールブックに従って実際にDMEDHをプレイしてもらう本イベントの簡易版であるDMEDHティーチング会という形式にすれば、CSのサイドイベントなどにも導入しやすく、会場費を低減することができます。
配布デッキもデッキビルダーセットなどの既存の商品を改良して用意することができれば、パーツ調達の労務費を抑えながら安定して供給することができると思います。

慣れない中でのイベント運営で不安しかありませんでしたが、良いイベントは運営と参加者の方が互いに作り上げるものだということを実感しました。運営が快適なプレイ環境を提供出来れば、参加者の方々で盛り上がり、名場面が勝手に生まれます。

今後、DMEDHのイベントを開催しようとお考えの方、是非ともお願い致します。
貴方のほんの少しの勇気と行動力が、想像以上に多くのプレイヤーさん達にとって良い思い出となるでしょう。


カテゴリ:DMEDH, イベント, ノウハウ共有