wrote by じゅん(@kefimoto)
第5回静岡CSで使用したオプティマスループについて記述しようと思います。
結果は予選7-1、本戦2-1、2-1、0-2でベスト8でした。
『オプティマスループ』
4×薫風妖精コートニー
1×陰陽の舞
1×モビル・フォレスト
4×豊潤フォージュン
4×妖精の裏技ラララ・ライフ
3×フェアリー・ギフト
4×海底鬼面城
4×ドンドン吸い込むナウ
3×フォーチュン・スロット
2×セイレーン・コンチェルト
1×術英雄 チュレンテンホウ
1×サイバー・N・ワールド
2×スローリー・チェーン
4×常勝ディス・オプティマス
1×悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス
1×トンギヌスの槍
■基本方針
《薫風妖精コートニー》、《常勝ディス・オプティマス》、《妖精の裏技ラララ・ライフ》の無限ブーストを用い、マナを増やして《術英雄 チュレンテンホウ》、《常勝ディス・オプティマス》、《セイレーン・コンチェルト》、《トンギヌスの槍》のコンボで相手のシールド、マナ、バトルゾーンを一掃してフィニッシュまで持っていくデッキです。
■ループ解説
1、バトルゾーンに《薫風妖精コートニー》、《常勝ディス・オプティマス》を設置します。
2、《妖精の裏技ラララ・ライフ》を発動、《薫風妖精コートニー》の効果でマナゾーンに置かれるカードがすべての文明になるので《常勝ディス・オプティマス》の効果が必ず発動可能になります。シールドの中も見ることが出来るのでこの過程で必要なパーツを全て集めることが出来るのです。
3、墓地に行った《妖精の裏技ラララ・ライフ》を回収→2に戻る。
このようにしてマナをある程度伸ばした後、
4、バトルゾーンに《術英雄 チュレンテンホウ》設置。
5、《セイレーン・コンチェルト》を発動、《薫風妖精コートニー》《常勝ディス・オプティマス》《術英雄 チュレンテンホウ》の3枚のカードの効果により《セイレーン・コンチェルト》の効果を2回発動可能になるのです。すなわちマナが実質1マナアンタップし、墓地から《セイレーン・コンチェルト》+1枚のカードを回収….これによりマナを十分にアンタップさせます。
6、《トンギヌスの槍》を発動→5に戻ります。
これでループが完成です。
■カード解説
《薫風妖精コートニー》
ループパーツのひとつです。パワーが低く除去されやすいので、基本はバトルゾーンには出さず手札に抱えておくカードですが、相手のデッキや自分の手札によっては先出ししておくプランもあります。
《陰陽の舞》
殿堂カードになったことでこのカードを前提としたループコンボは組めなくなってしまいましたが、それとは別の役割があるので今回採用しました。このカードをマナにおいて《セイレーン・コンチェルト》が手札、または墓地に無いときにマナから墓地に置いたり、《悠久のフォーエバー・プリンセス》と絡めて墓地をリセットするときに使います。
《モビル・フォレスト》
感覚としては常在《フェアリー・ギフト》といったところでしょうか。《フェアリー・ギフト》の4枚目にしなかったのは、4枚だとやや手札に嵩張ってしまうことが多かったのと《フォーチュン・スロット》の効果を出来るだけ最大限に使いたかったからです。設置するとバトルゾーンにこのカードしかない状態でも4マナあればループできるのでハンデスを擁するデッキに対してハンドキープがしやすくなります。
《豊潤フォージュン》
基本的な初動ですね。トリガーであり1コスト少ない《フェアリー・ライフ》とは違い、限定条件下ではありますが実質手札交換ができ、よりループパーツをもって来やすくなります。
《妖精の裏技ラララ・ライフ》
ループパーツのひとつです。ループするとき以外では《薫風妖精コートニー》を出してこのカードを打ち、速いデッキに対応していきます。2ターン目にこの動きをすることによって黒緑速攻やサソリスなどの早いビートダウンに対しても強く出ることができます。
《フェアリー・ギフト》
ワンショットするときに必要不可欠なカードです。《薫風妖精コートニー》、《フェアリー・ギフト》、《常勝ディス・オプティマス》と展開することによって6マナでループに入ることができます。
《海底鬼面城》
ドローソース。相手にもドローをさせますが、それ以上にいい働きをしてくれるカードです。《フォーチュン・スロット》で回収出来るのもgood。
《ドンドン吸い込むナウ》
唯一の除去シールドトリガー。初期ループパーツある《薫風妖精コートニー》、《常勝ディス・オプティマス》、《妖精の裏技ラララ・ライフ》のうち2枚が緑なのでパーツを持ってきつつバウンス出来るのが強みです。このデッキの天敵である《勝利のリュウセイ・カイザー》が入っているデッキに対してはキープすることが大切です。
《フォーチュン・スロット》
ドローソース。基本2枚+《海底鬼面城》、《モビル・フォレスト》の最大4枚持って来ることができ、ドローの期待値が高い良カードです。
《セイレーン・コンチェルト》
ループパーツ。ループするとき以外でも実質0コストでマナ回収が出来る万能カードであるため積極的に手札に残しておきます。このカードがループ中にすべてマナに行き《陰陽の舞》がシールドに行った場合、そのターンで勝つこと厳しくなるので自らマナに置かないことが大切です。
《術英雄 チュレンテンホウ》
ループパーツ。フィニッシュ用であり基本どこからでも持って来ることができるため1枚あれば十分でした。ウィニーなどのデッキにこのカードを先に出すことで勝った試合もありました。
《サイバー・N・ワールド》
リセットカード。《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》とは違い、手札リセットも出来るのが強みです。ハンデスしてくるデッキにも強い1枚です。
《スローリー・チェーン》
ビートダウンに脆いこのデッキの最後の命綱であり自らシールドに埋めることが出来るため採用しました。過剰打点に対して埋まっているととても心強いカードです。
《常勝ディス・オプティマス》
ループパーツ。ループ以外にはほとんど効力を発揮しないため減らしたい枠ではありますが引かないことには始まらないので4。シールドのカードにも触れる事ができるため、必須パーツがシールドに落ちても心配ありません。
《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》
墓地をリセットし山札に戻す役割のカードです。《陰陽の舞》を使ってマナから墓地に落とします。一応唯一のスピードアタッカーであるため、相手のシールド、マナ、バトルゾーンを一掃してからダイレクトアタックにも使えます。
《トンギヌスの槍》
フィニッシュカード。このカードで相手のシールド、マナ、バトルゾーンをすべてデッキボトムに送ります。ループ中以外でもイメン=ブーゴの《邪帝遺跡 ボアロパゴス》を剥がすとき等に使います。
■不採用カード
《光牙忍ハヤブサマル》
今回のCSに出るにあたってビッグマナやイメン=ブーゴ、ヘブンズ・ゲートが多いと読んだため抜きましたが、いざ出てみるとモルトNEXTが多く、欲しい場面がありました。今の環境なら迷わず採用でしょう。
《フェアリー・ライフ》
上記同様、環境読みの結果《豊潤フォージュン》に。ビートが多くなったり《フォーチュン・スロット》を4枚にした場合などは採用しても良いでしょう。
《飛散する斧 プロメテウス》
《フォーチュン・スロット》の後の動きとして使いやすく、マナに置いたループパーツの回収ができますが、ドローソースやループパーツを削ってまで採用するほどの働きはしなかったので不採用となりました。
■各デッキに対して
【イメン=ブーゴ】
ループするかループされるかの戦いになります。相手は《邪帝遺跡 ボアロパゴス》に龍解しないといけないため、1ターンのラグがあります。その分こちらの方が有利ではありますが相手には《パクリオ》などのハンデスもあるため、出来るだけドローソースを打つことが勝利へのカギになります。
【ヘブンズ・ゲート】
ゆっくりな相手のため勝率はいいですが、《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》の光以外の呪文が1コストあがる効果や、《ヘブンズ・ゲート》、《奇跡の精霊 ミルザム》、《音感の精霊龍 エメラルーダ》、《魔天降臨》で相手に先に展開されたらきつくなるといった面もあります。相手が動き出す前に自分が先にループを決めてしまうのがベストです。
【モルトNEXT】
基本7マナ、《ジャックポットエントリー》を使った場合でも6マナは必要なので、ブーストが打ててドローソースも打てることができればそれほど苦戦を強いるデッキではありません。《超戦龍覇 モルトNEXT》、《闘将銀河城 ハートバーン》のワンショットをトリガーなどで止める事ができれば、手札も増えているので基本ループに入ることができます。そのためにも、今の構築には入っていませんが《光牙忍ハヤブサマル》を採用することによって勝率が上がります。
【サソリス】
速いビートダウンデッキのため、積極的に《薫風妖精コートニー》を出して《妖精の裏技ラララ・ライフ》を打っていくことによって勝ちに繋がります。《勝利のリュウセイ・カイザー》を立てられたらすぐさま《ドンドン吸い込むナウ》でバウンスしていきましょう。
【ヘルボロフ】
《爆霊魔 タイガニトロ》を出されたらほぼ負けなので出されないことを祈りましょう。手札を抱え込むデッキなので致命傷になってしまいます。タイガニトロ以外にもハンデスが多く、《海底鬼面城》をどれだけ引き込めるかが大事になってきます。
【ビッグマナ】
《ロスト・ソウル》等が直撃でもしない限りは相性的には良いほうなので焦らず手札を増やしループまでつなげましょう。
【黒緑速攻】
《薫風妖精コートニー》、《妖精の裏技ラララ・ライフ》を引き込むことができたら楽になります。手札は相手がシールドをブレイクしてくれるのでマナを伸ばすことに集中しましょう。《術英雄 チュレンテンホウ》を早いターンで出すことによっても勝ちに近づきます。
■マーシャルループとの差別化
最近のループといえばマーシャルループが頭角を現してきていますが、オプティマスループがマーシャルループと差別化出来る部分としては、ループパーツの枚数が少ないことです。マーシャルは《転生スイッチ》《深海の伝道師 アトランティス》《天雷霊騎サルヴァティ》《マーシャル・クイーン》《マーシャル・クロウラー》と最低5枚必要ですがオプティマスは前述のとおり3枚でループ可能です。
S・トリガーの枚数はマーシャルループの方は多いため、ビートダウンに対する受けの強さはマーシャルループに分があるかと思います。
■最後に
以前はヒラメキプログラム型のオプティマスループが流行っていましたが、陰陽の舞が1枚制限になってしまったため環境デッキからは抜けてしまいました。しかし、前述した無限ブーストのギミックは残っており、それをうまく活かせば今でも十分に勝てる可能性があるデッキだと思っています。
このリストを1つの例として、皆さんがそれぞれのオプティマスループを作ってくれると、このジャンルが好きなプレイヤーとして嬉しい限りです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
■紹介
HN:じゅん(@kefimoto)
【主な戦績】
第五回静岡CS 個人戦 ベスト8
山口県で活動しているプレイヤー。
デュエルマスターズと女児アニメをこよなく愛し、彼のおおらかな人間性に惹かれる人も多い。
今年の春から大学生になり、活動範囲が増えた彼のこれからの活躍に注目が集まるプレイヤーである。