クリエイターズ・レターVol8にて発表された認定ジャッジシステム。今回インタビューさせていただいたのは、そこへ応募されたiwata(岩田将季/25歳)さんです。
古くから関東圏で活躍し、イベントの運営を務める傍らRev期エリア予選関東大会で準優勝する実力を持つ彼はどのような人物なのでしょうか?
(※応募フォームにHNを書く欄がないことからジャッジは実名での活動が予測されるため、ジャッジ志望者インタビューでは本名を併記させていただいています)
■経歴
*入賞歴*
公式大会:エターナルリーグ特別追加予選2位、Rev関東エリア予選2位
*運営歴*
第1-2回横浜DMGP:フロアジャッジ
第1回横浜CS:フロアジャッジ
第1回ピットインCS:フロアジャッジ
GP1st:フロアジャッジ
■インタビュー
――本日はよろしくお願いいたします。まず、デュエルマスターズはいつごろからプレイされてるんですか?
「DM-7からですね。中学生の時です。初代全国大会である無敵リーグの後に始めました。同じクラスの友人に誘われたんですよね。
キリコ期のちょっと前なんかに遊戯王をプレイしていたこともありますが、なんだかんだでずっとデュエマをプレイしています」
――CS運営として多くの経験を積まれていますが、切っ掛けは?
「K.BLUE(カードゲーマーや公式大会など様々なところで活躍する中の人)の存在ですね。自分たちの中からそういう…中の人ですか、そんな存在が出るなんて昔は思いもしませんでした。彼はすごい奴ですよ」
――影響を受けてジャッジの道へ進まれたと
「そうですね、プレイヤーも楽しいですけれど(笑)
今は公式がしっかりと後押しをしてくれていて、環境が良くなっていると思います。どんどん良い方へ変わっていくのを実感できるのがすごく楽しいですね。CSサポートに代表される、公式の積極的な動きのおかげです。こんな体験が出来るの、DMだけですよ」
――そんなiwataさんのご経験から、運営初心者の方へのアドバイスがあればお伺いしたいです
「まず、考えすぎずやりたいようにやることですね。失敗や、それに伴っていろいろ言われることを恐れないこと」
――確かに挑戦してみることは大事だと思います
「僕らの後に続いてやっていってくれる人が増えれば、僕もうれしいです!だから新しい試みも恐れずにやるべきだと思ってます」
――例えば?
「レギュラークラスを対象とした、けんし(ワールドCS主催)さんのワールドCS。次の世代へつなげようという動きは素晴らしいものだと思います」
――今まではほとんどなかった動きですよね
「加えて、Heven’s Dice CS。史上初のドラフト形式のCSですね。こうした新しい試みが増えるのは本当にいいことだと思っています」
――横浜CSでも新たなレギュレーションが導入されました
「元々D-0で使われていた形式ですね。D-0をプレイしたことのない方々にどう受け取られるかわかりませんが、非常に競技性が高く良い形式だと思っています。実は予約者は300人に達しまして、開始から10分ほどで埋まってしまったんですよね」
――綾瀬の会場は思い出深い場所です
「会場のアクセスもいいですし、そういうところもあるかもしれません。今回、なぜか使えるようになったのでよかったですよ。どうして使えるようになったのかはわからないんですが」
――あの会場は色々ありましたもんね。さて、影響を受けた方についてお伺いしたいのですが
「そうですね…やはり、K.BLUEやなぐゆー(横浜CS主催・GP1stサブリーダー)ですね。距離が近いですし、運営的に影響を受けたのはその2人です」
――プレイヤーとしては、どうでしょうか
「J-speed(Hareruya Pros所属MtGプロ)さん。尊敬してます!
仕事が忙しい方なんですけれど、その限られた時間の中で結果を出していくところに凄さを感じますね」
――忙しいと言えば、iwataさんはご結婚されててお子さんもいらっしゃいますよね
「そうですね、やっぱり僕も時間はないです(笑) 土日はある程度やらせてもらってますが…色々頑張って時間をやりくりしていますね。
期限が迫らないとなかなか動けない自分の性格もあって、実はほぼカードを触れていないんです」
――そんな中で、2015年のエリア予選では準優勝されていました
「ずっと頭の中でデッキを考えていて、それをもとに前日の宿に集合した皆と話し合って…結局フリーもせずに当日を迎えてしまったのですが、デッキが強くて結果を残すことが出来ました」
――プレイ歴が長い方々は、どなたもプレイングがしっかりしている印象を受けます
「プレイングで言うと、真剣にやって強いのはやっぱりhiro(初代レギュラー日本一・日本一3回)ですよ。知ってる中で一番強い!」
――日本一3回はいまだに破られていない記録ですよね。逆に、次世代についてはどのような考えをお持ちですか?
「静岡CSだとジェニー(静岡/浜名湖CSフロアジャッジ・GP1stフロアジャッジ)君ですよね。こっちでそういう動きは…ワールドCSのけんしさんかな」
――先ほど挙げられていた、レギュラークラスのCSですね
「はい。お会いして話させていただいたんですけれど、彼のやってらっしゃる活動は素晴らしいと思いますし、応援しています」
――有意義な活動は広がっていってほしいですね
「関東は人口が多いですし、俺らもやろう!って言う気概のある方が増えてくれればなと思っています。岡山なんかすごいですよね、ずっと主催が継承されてて…静岡なんかもこれからどうなっていくのか、注目しています」
――さて、認定ジャッジ制度が今回創設されました
「注目すべきなのは、認定ジャッジをスタッフに抱えることでCSのランク的なものが変わるのかどうかというところ。変わるのであれば、資格を取った際には出来るだけのことをしなければと考えています。
今はお店と協力すればCSサポートを受けることが出来ますから、ジャッジがいることによってイベントがどう変わるのかという点が気になりますね」
――ちなみに、チーム横浜から応募された方ってどれぐらいいらっしゃるんです?
「あべけんやザイルとか…全員分把握してるわけじゃないですけど、ぼちぼちみんな受けてますね。
僕は、応募したいという気持ちがあるなら応募することが大事だと思ってます。SNSの扱いとかいろいろ書いてありますけど、気にせず普段通りでいいと思いますよ。普段通りの自分を出して、それで合格しなかったら仕方ないというか。正直に自分を出すべきだと思います」
――古参勢の方ってとても仲が良くて、羨ましいです
「もうずっと一緒にやってきましたからね…単なるカード仲間を超えた”友人”と言う付き合いだと思ってます。このまま死ぬまで一緒にやってるんだろうなーって考えると、俺は本当に周りに恵まれたんだなと実感しますね」
――ところで、CSの今後についてはどうお考えでしょうか
「これはまだあくまで願望でしかないんですけど、僕としてはJDC(遊戯王の600人規模非公認)が目標なんです。今回の横浜CS、定員を超えてもまだ予約してくださる方がいて、やっぱり希望していただいてる方は全員出場してほしいんです。参加費が2000円とかなら実現できるのかな?と」
――人口も増えてきていますし、非現実的な話ではないと思います
「本当にデュエマは変わりましたもんね。昔を知る人間からするとようやく…とおもいます。こんなにユーザーの意見を聞いてくれるなんて。公式エリア予選がスイスドローになったのもそうですし」
――昔の8人卓制は3-0予選落ちがありましたもんね
「そうそう、K.BLUEがそれを体験してるんですよ。今の形式に変わって本当に良かったです」
――ありがとうございます。最後に伝えたいことがあれば、お願いします!
「ジャッジ試験、興味があるならみんな応募した方がいいと思います!今回は1回目と言うことで試験会場が東京ですけれど、今後は地方でも開催されるといいですね」
■インタビューを終えて
このインタビュー、年末に行わせていただいたのですが、忙しすぎてなかなか完成せず…申し訳ございません。
さて、iwataさんと初めてお会いしたのはGP1stの前日。関東古参勢の方と言うことでかねてよりお名前はうかがっていたのですが、いかんせん自分の地域以外のことには疎く。僕と同い年であるということは今回のインタビューで初めて伺い、「既に結婚されてて子持ちだけど同い年!」という点に並々ならぬ衝撃を受けました。祖母宅へ顔を出すたびにいつ結婚するのかと聞かれている僕としては、積極的に参考にさせていただかねばと感じています。
結局GP1stの時はじっくりお話しする時間を作れず、先日の横浜CSの際にようやく対面でお話が出来ました。
ご本人も仰っておられましたが、関東の方の絆と言うか結びつきは非常に強くて羨ましいですね。はたで見ていても本当に仲が良いんだということが伝わってきました。
自分はよく岐阜県の花火勢と一緒に行動しているんですが、こうした趣味でのつながりをこれからも大事にしていきたいなと思います。
幸い今回のアカレコCSでは花火勢の多くがスタッフとして参加してくれまして、一緒に活動できることになり嬉しく思っています。
iwataさんは長いデュエマの歴史を体感している数少ない方で、過去から現在に至る流れを知っているiwataさんの力はこれからも絶対に必要になることでしょう。
認定試験に、iwataさんが合格されることを祈っています。