GP3rdの開催まで残り僅かになりました!
参加される皆様、デッキの調整は進んでいますか?!
GP3rdは殿堂レギュレーションの改定及びDMR-22「世界は0だ!!ブラックアウト!!」のリリースから僅か2日という非常に短い期間で開催されるため、新弾のカードを使用したデッキ構築の研究はあまり進んでいないということが予想されます。
したがって今回の記事では、新弾リリース前から現在のメタゲーム環境をおさらいすることで、GP3rdのメタゲーム環境分析に繋げていきます。
1.メタゲームの変遷について
☆メタゲーム環境:DMR-22「世界は0だ!!ブラックアウト!!」リリース前☆
■環境上位デッキ
【ドギラゴン剣(ギフト)】
サンプルリスト:第8回DM静岡CS(チーム戦) 優勝@25
【ルネッサンス】
サンプルリスト:第8回DM静岡CS(個人戦) 優勝@END
【サソリス】
サンプルリスト:おやつCS2016summerfustival中部(チーム戦) 優勝@マルガ
【ヘブンズ・ゲート】
サンプルリスト:第5回宇都宮CS 優勝@大矢
【ドギラゴン剣(ギフト)】は、《フェアリー・ギフト》による速度の理不尽さを持ち、《解体人形ジェニー》《メガマナロック・ドラゴン》によって相手への妨害をしつつ、バスターコンボによるワンショットをこなす対処のしづらい非常に強力なデッキタイプ。メタゲーム環境においては筆者にとっても一番のお気に入りなデッキでした。
その【ドギラゴン剣(ギフト)】に対して《制御の翼 オリオティス》《タイム3 シド》等の低コストでバスターコンボを阻害できるメタクリーチャーを擁する【ルネッサンス】がある程度有利であり、また《セブ・コアクアン》《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス 》等のドロー能力を持つクリーチャーによってデッキを回転させることで、手札が尽きない….ドギラゴン剣へのアンチデッキという立ち位置ながら、これ自体のデッキのポテンシャルが高かったため多くの戦績を残しています。
また、【ヘブンズ・ゲート】【サソリス】のドギラゴン剣リリース以前からの残党も、これまでのノウハウを最大限に活かし【ドギラゴン剣】【ルネッサンス】に続く形で活躍をしています。
前者はドギラゴン剣等のビートダウンデッキの天敵とも言える《ヘブンズ・ゲート》等の強力なシールドトリガーからのミルザムエメラルーダによるループを、後者は《獣軍隊 ヤドック》 等のバスターコンボを阻害するメタクリーチャーを利用しつつ、《次元流の豪力》を簡単にサーチ出来るデッキ構造、及びそれによって容易に成立する《邪帝遺跡 ボアロパゴス》から供給されるアドバンテージをもってして相手を制圧していました。
これらのデッキタイプ、及び戦略が前環境では非常に猛威を振るいました。
そしてそのカードプール及び環境は、殿堂レギュレーションの改定によって終わりを告げることになります。
2016年9月15日(木)
1→4
《王機聖者ミル・アーマ」》
1→0
《次元流の豪力》
4→1
《邪帝斧 ボアロアックス/邪帝遺跡 ボアロパゴス/我臥牙 ヴェロキボアロス》
《フェアリー・ギフト》
《フォース・アゲイン》
これにより、既存の【ドギラゴン剣(ギフト)】【サソリス】は構築の大幅な変更が必要になり、弱体化しました。【ドギラゴン剣(ギフト)】というデッキタイプは消滅したと言っていいでしょう。
【ルネッサンス】は規制カードもなくむしろ新カードの恩恵を受けられるけれども、有利対面が減ってしまっています。
【ヘブンズ・ゲート】はあまり規制の影響を受けておらず、ビートダウンに強いデッキという立ち位置は変わらないまま少し形を変えてまた使われると考えています。
☆メタゲーム環境:殿堂レギュレーションの改定後☆
殿堂レギュレーションの改定で【ドギラゴン剣(ギフト)】が姿を消したことによって、GP2ndで発見されしばらく暴れまわったあのデッキ….そう、【赤黒デッドゾーン】が復活を果たしました。
【赤黒デッドゾーン】は【ドギラゴン剣(ギフト)】を非常に苦手としていたため、暫くの間は鳴りを潜めていたのです。ドギラゴン剣のようなワンショットこそ出来無いものの、序盤からテンポ良く手札破壊を行い相手を追い込んでいく、コントロールとビートダウンの両方をこなす器用なデッキです。
サンプルリスト:
デッキ公開されるらしいから公開。
今日ブルーホースCS決勝落ちのデッドゾーンです。 pic.twitter.com/FY1AqmrGCa— まさ (@dm_Right) 2016年9月17日
2016年9月17日現在、新カードによって大きくメタゲーム環境が変わらないならば、【赤黒デッドゾーン】は【ドギラゴン剣(ギフト)】に取って代わる形で環境の中心に位置している支配的なデッキだと考えています。
GP3rdでも多くの使用者がいることが予想されます。上位を目指すならば【赤黒デッドゾーン】との対戦は避けられないでしょう。
考えられる対策としては
・マッドネス(ザーク・タイザー等)
・軽減クリーチャーや加速カードによってマナロックを相手の展開より先に合わせる
・ブラッドレイン等の小型クリーチャーに除去を当てて減速させる
等があり、それらを全てこなせるデッキとして、《ボルシャック・ドギラゴン》を採用したタイプの【ドギラゴン剣(ボルシャック)】があり、今後はこのタイプのドギラゴン剣を今まで以上に良く見かけるようになるかと思います。
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今回は会場に行くことは叶いませんが、GP3rdでどんなデッキが勝ち上がるか筆者としても非常に楽しみです。参加される方の健闘を祈っています!それではまた。