デッキ解説:準白単ドラグナー@ドラゴンズサイン型

第8回静岡CSにてほしなさんとさんが使用した準白単ドラグナーについての解説を、ほしなさんへのインタビューと白さんの環境考察をもとに構成しました。
今後追加されるであろうドレミ団や《王機聖者ミル・アーマ》の殿堂解除で大きく強化されそうな気配を感じる準白単ドラグナーですが、今回紹介するのはなんと白緑。またさんは第三回静岡CSで青赤ガネージャービートを駆ってベスト8に入賞した強者でもあります。

★レシピ
●進化クリーチャー
《聖霊龍王アルカディアスD》×3
《ミラクル・ミラダンテ》×4
●クリーチャー
《百族の長プチョヘンザ》×3
《護英雄シール・ド・レイユ》×4
《真・龍覇ヘブンズロージア》×4
《革命聖龍ウルトラスター》×4
《歴戦の聖霊龍カイザルバーラ》×4
《雷鳴の守護者ミスト・リエス》×2
《二族ミア・ンババ》×4
《御狐目コンチ》×4
●呪文
《ドラゴンズサイン》×4
●超次元
《不滅槍パーフェクト/天命王エバーラスト》
《革命槍ジャンヌミゼル/聖槍の聖霊龍ダルク・アン・シエル》
《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》
《百獣槍 ジャベレオン/百獣聖堂 レオサイユ/頂天聖 レオザワルド》
《浮遊する賛美歌ゾディアック/賛美の聖霊龍ハレルヤゾディア》
《龍魂城郭レッドゥル/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》
《天獄の正義ヘブンズヘブン/天命讃華ネバーラスト》
《真聖教会エンドレスヘブン/真・天命王ネバーエンド》

★概要
このデッキは従来の白単ドラグナーに《聖霊龍王アルカディアスD》と《百族の長プチョヘンザ》のロック能力を組み込んだコントロールデッキです。
進化/チェンジ元自体が防御手段となる《御狐目コンチ》や《二族ミア・ンババ》から《聖霊龍王アルカディアスD》や《百族の長プチョヘンザ》へとアクセスする流れを組み込む事でことでトップメタの一角であるドギラゴン剣や天門ループに対抗することが可能になりました。

★各トップメタに対する対応
・ドギラゴン剣
基本的には《伝説の禁断ドキンダムX》に《護英雄シール・ド・レイユ》を当てることが最終目標です。
禁断開放を誘うということは勿論ワンショットを受け止める必要があり、注意すべき点は下記の3つです。

①メタクリーチャーへの対処
《単騎連射マグナム》を召喚されるとかなり厳しい戦いを強いられますが、《マグナム》はワンショットの動きに直接関与しないカードであるため、相手は一手遅れます。この遅れに《プチョヘンザ》を間に合わせることができれば勝機があります。
《ウソと盗みのエンターテイナー》は《剣》のファイナル革命に対応しているのでワンショットしながら出てきます。しかし《エンドレスヘブン》を使用する関係上《エンターテイナー》が居た方がワンショットを防ぐ上で都合のいい状況が存在します。
除去すべきか利用すべきかの判断が重要です。
②《勝利のアパッチウララー》によるダイレクトアタック
ダイレクトアタックに対しプレイできる《ミラクル・ミラダンテ》は大変心強い存在ですが、このデッキは準白単なので《ウララー》をブロックすると確実に《勝利のプリンプリン》を使用されてしまいます。そのため《ウララー》によるダイレクトアタックという展開は極力防ぐことを意識しましょう。
《ミアンババ》や《ヘブンズロージア》+《エンドレスヘブン》でワンショットに必要なシールド枚数をずらしたり、ダイレクト時に《ミラクル・ミラダンテ》以外のブロッカーが盤面に複数残っていたりすると理想的です。やむを得ず《ウララー》のダイレクトを許すことになってしまった場合は、《エンドレスヘブン》下で《エンターテイナー》を利用する、《ミアンババ》《ウルトラスター》を捲るなどして《ウララー》を受け止めるシールドが生まれることを祈りましょう。
③禁断解放による山札切れ
禁断解放で山札が尽きてしまっては元も子もありません。解放で直接山札切れにならなくとも、《ミラダンテ》の革命0トリガー、そしてそこから捲れる《コンチ》《ミアンババ》《ウルトラスター》《カイザルバーラ》はいずれも山札を強制的に消費してしまいます。禁断解放が近づいてきたら盤面を並べ過ぎないよう意識しましょう。

・青白緑(黒)天門ループ
全速力で《精霊龍王アルカディアスD》を召喚する事を目指します。一度《アルカディアスD》の召喚に成功してしまえばループパーツ各種を無力化して有利に立ちまわる事ができます
《アルカディアスD》の着地が《フェアリー・シャワー》に間に合えばほぼ勝ち。
あとは《アルカディア・スパーク》による除去のみが怖いため、《天命王エバーラスト》を作ってからフィニッシュしましょう。

・青白黒ハンデス(ドロマーハンデス)
小型のランダムハンデスがメインであるため、《革命聖龍ウルトラスター》を召喚すれば相手のハンデスは途端に通じにくくなります。《ドラゴンズサイン》+《ウルトラスター》を最優先で手札に維持しましょう。
その後は《アルカディアスD》を設置すればほぼ沈黙。
ドギラゴン剣の影響で除去を《オリオティスジャッジ》に頼っているため、《アルカディアスD》を引けない場合でも《不滅槍パーフェクト》や《雷鳴の守護者ミスト・リエス》で強引に押し切る事が可能です。

・緑単ドラグナー
呪文に依存しないクリーチャー軸のループなので非常に厳しい相手となります。
一方《革命目ギョギョウ》を採用したコントロール型に対しては《不滅槍パーフェクト》でクリーチャーを保護できるため対抗が可能です。

・白青サザンルネッサンス
《百族の長プチョヘンザ》のファイナル革命を2回ぶつけることで大抵沈黙するため、そこを目指します。
しかし《タイム3 シド》《音精ラフルル》などの存在から《ドラゴンズサイン》による展開にはあまり期待出来ないため、《コンチ》→《アルカディアスD》や《ミアンババ》から素早くファイナル革命を叩き込みましょう。

★ピックアップカード

・《聖霊龍王アルカディアスD》
各種超次元呪文やST呪文は勿論、ループデッキのループパーツ、そしてドロマーハンデスそのものを封殺するこのデッキのコンセプト。 受け身がちな従来の白単ドラグナーでは対処の難しかったデッキタイプ群にも強く出られるようになりました。
攻勢に転じる際《百族の長プチョヘンザ》のファイナル革命に巻き込まれないパワーを持っている点も非常に強力。
ループが多く存在している現環境を意識する以前はフリーズ能力を持つ《大聖堂ベルファーレ》が採用されていたそうです。

・《革命聖龍ウルトラスター》
革命効果で白のシールド≒すべてのシールドにSTを付与する生きた《星龍の記憶》。
《聖英雄 ゴール・ド・レイユ》と比較すると《ミラクル・ミラダンテ》の効果で場に出す事で盾0から復帰可能な点と自身の効果で手札補充が可能な点が優れています。

・《御狐目コンチ》
元々は《天星の玉 ラ・クルスタ》であった枠。マナ武装の邪魔をせずに《聖霊龍王アルカディアスD》へ早期アクセスする事を可能にしています。
また《アルカディアスD》から《プチョヘンザ》へと繋ぐ事で早期の盤面リセットの起点とする事も可能です。

・《二族ミア・ンババ》
緑であり《ミラクル・ミラダンテ》でシールドを増やすことのできるカードであり、なおかつ《プチョヘンザ》対応のドラゴンであることから採用。《ドラゴンズ・サイン》が無くとも7コスト域に到達できるため中継ぎ役としても優秀です。

・《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》
《ヘブンズヘブン》の存在する状態で《ヘブンズロージア》から《バトライ刃》を出し、ターン終了時に《ヘブンズヘブン》の効果でドラゴンを出す事でそれぞれの龍解条件を一気に満たし《DXバトライ武神》へと龍解させる事が可能です。

・《真・龍覇ヘブンズロージア》
意外な使い道として《レッドゥル》でスピードアタッカーを付与する事で《プチョヘンザ》に革命チェンジできたりします。まさに汎用性の塊。

★さらなる改造案
《聖霊龍王アルカディアスD》×1→《超究極チュートピア》×1
白単で《ボルシャック・ドギラゴン》を阻止できる数少ないカードであり、決定力を引き上げる事が可能になります。
《フェアリー・ギフト》の殿堂によって剣ワンショットの主流が赤黒緑ギフト剣から赤黒カウンター剣へと変化する事が予想されるため、それに対する解答となるかもしれません。

★戦績
・ほしなさん
一回戦:青白緑ゼニス:×
二回戦:黒緑バロムクエイク:○
三回戦:青白緑黒天門ループ:○
四回戦:緑単ベアフガン:×
五回戦:赤黒緑ドギラゴン剣:○
六回戦:緑単ドラグナー:×
トリプルエリミネーションによりドロップ

・白さん
1回戦:赤黒緑ドギラゴン剣:○
2回戦:赤黒ドギラゴン剣:○
3回戦:赤緑サンマッド:○
4回戦:黒単ドラグナー:×
5回戦:赤黒緑ドギラゴン剣:○
6回戦:五色ドギラゴン剣:○
7回戦:青白緑黒天門ループ:○
8回戦:白青サザンルネッサンス:×(時間切れ両者敗北)
9回戦:ドロマーハンデス:○
10回戦:赤黒ドギラゴン剣:×
7-3 予選13位

…と台風の目である《ドギラゴン剣》に対しての勝率も高い非常に独創的でポテンシャルを感じるデッキでした。
今回の静岡CSでは予選を突破する事はできませんでしたが、今後活躍できるポテンシャルを持ったデッキタイプだと思います。新弾で化ければGP3rdにも持ち込めるかも!?


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