【デッキ解説】マーシャルビート(2015/08/22:第6回静岡CS)BYしょうがパン

はじめまして。しょうがパンと申します。
第6回静岡CSにて使用したマーシャルビートのレシピの解説をさせていただきます。

『マーシャルビート』
4 x 海底鬼面城
4 x コスモ・ポリタン
4 x マーシャル・クイーン
2 x 終末の時計 ザ・クロック
1 x ストリーミング・シェイパー
1 x クリスタル・メモリー
1 x 衝撃機装エスケープ・フィアット
3 x 電磁麗姫ジェリー
2 x サイバー・I・チョイス
2 x ルナ・ヘドウィック
3 x 超電磁マクスウェルZ
4 x 龍脈術 水霊の計

3 x ドラゴンズ・サイン
3 x 真・龍覇 ヘブンズロージア
1 x 霊騎コルテオ

2 x 天使と悪魔の墳墓

1 x 革命槍 ジャンヌ・ミゼル
2 x 龍魂城閣  レッドゥル
1 x 龍魂教会 ホワイティ
1 x 龍芭扇 ファンパイ
1 x 百獣槍 ジャべレオン
2 x 真聖教会エンドレス・ヘヴン

2日目の団体戦は上記のレシピから、
in
1 x 終末の時計 ザ・クロック
1 x 電磁麗姫ジェリー
1 x 龍魂遺跡 グリーネ
out
1 x 衝撃機装エスケープ・フィアット
1 x 天使と悪魔の墳墓
1 x 龍魂城閣 レッドゥル
したものを使用しました。
 
■基本方針
早期に《マーシャル・クイーン》を召喚し、STを使用。
《マーシャル・クイーン》+《ドラゴンズ・サイン》+《真・龍覇 ヘブンズロージア》等のコンボでクリーチャーを展開し、勝利を目指します。
 
■採用カード
《海底鬼面城》
軽量置きドローソース。
このカードによって、1ターンに引けるカードが増えるため、理想的な動きを行える確率が増します。
ただ相手の行動を手助けするカードでもあるため、対戦相手のデッキが動き出す前にこちらが動くことが大切となります。
城という性質上、クリーチャーの攻撃により墓地に送られてしまいますが、その場合こちらのSTの発動チャンスでもあるので、STの豊富な【マーシャル】というデッキタイプとの相性は良いと思われます。

《コスモ・ポリタン》
《マーシャル・クイーン》の進化元。
パワーが1000しかないため《希望の親衛隊ファンク》や《ローズ・キャッスル》の存在は厳しいです。
静岡CSでは《爆炎シューター マッカラン》に複数回破壊されてしまいましたが、ブロッカーを持っているため速攻系統のデッキタイプと対戦する際に役立ちます。

《マーシャル・クイーン》
このデッキタイプのコンセプトカード。
裁定変更によりSTの使用が可能となりこれまで様々なタイプが作成されましたが、今回はループせずSTの使用により展開するビート型となります。
STの処理に関しては、「クリーチャーはその召喚まででありcip効果(場に出たときの効果)は後で解決すること、呪文は効果解決まで行うこと」を忘れてはなりません。
ST限定ではありますが、3枚のカードのコストを踏み倒すことができるテキストは強力です。

《終末の時計 ザ・クロック》
1ターンを稼ぐ最強のSTの一種。
《マーシャル・クイーン》の効果で加えておくと、速攻系統に対して安心です。
相手のデッキタイプ次第ですが、《海底鬼面城》を序盤にプレイできた際には3マナ3000のクリーチャーとして運用することも。

《ストリーミング・シェイパー》
水文明の強力ドローソース。コンボパーツを手軽に集められ、殿堂入りも納得の1枚です。

《クリスタル・メモリー》
強力なサーチカード。
単体では盤面に干渉することも打点を作成することもできない札ですが、《ドラゴンズ・サイン》や《サイバー・I・チョイス》との兼ね合いにより投入しました。
4ターン目に唱えて足りないパーツを持ってくることもできるため、なかなかに便利なカードでした。

《衝撃機装エスケープ・フィアット》
あまり見かけないカード。効果をご存知でしょうか?
自身またはコスト7以上のクリーチャーの登場時に1枚引くことができます。
《サイバー・I・チョイス》と同時に出すことで効果の選択肢を広げることや、手札を減らさずに《超電磁マクスウェルZ》につなぐことが可能となります。

《電磁麗姫ジェリー》
優秀なスプラッシュ・クイーンの進化元。
種族がスプラッシュ・クイーン/サイバーロードであるため、《マーシャル・クイーン》と《超電磁マクスウェルZ》の双方に進化することが可能です。
またサイバーロードであることは、《海底鬼面城》の効果を最大限発揮することにもつながります。

《サイバー・I・チョイス》
《超電磁マクスウェルZ》の1コスト召喚用進化元その1。
このカードは効果で手札からSTを使用することができます。
手札が大量にある際には、《マーシャル・クイーン》の効果の際にこのカードを含むことで大量展開が可能となります。
《龍脈術 水霊の計》や《クリスタル・メモリー》と同時に使用することで、《マーシャル・クイーン》召喚時には手札になかったカードをプレイすることも。
相手の攻撃によりSTした際にも、手札の好きなSTを発動できるため重宝しました。

《ルナ・ヘドウィック》
《超電磁マクスウェルZ》の1コスト召喚用進化元その2。
コスト7であるため《衝撃機装エスケープ・フィアット》に対応。

《超電磁マクスウェルZ》
呪文を封じるという強力な効果を持ちながら低コストで召喚できる2打点。
現環境は以前ほど効果が有効に働く場面は少ないですが、単色デッキの呪文を完全に封じることや、流行りの【ロマノフ】を機能不全に陥らせることもあります。
強力ではありますが、効果により自分の首を絞めないよう注意も必要です。

《龍脈術 水霊の計》
水文明の強力なST。
盤面のカードの除去または3ドローを選択して発動することができます。
カードを対象とした除去であるため、厄介なドラグハートを対象とすることができます。また、純粋にクリーチャー除去のカードとしても活躍します。
3ドローも強力であり、状況に応じて効果を選択できる点が大変便利なユーティリティカードです。

《ドラゴンズ・サイン》《真・龍覇 ヘブンズロージア》
ビート型の【マーシャル】の新戦力。
手札に2枚が揃わないと機能しない札ではありますが、
《真聖教会エンドレス・ヘヴン》を筆頭とした強力なドラグハートを状況に応じて、使用することができます。
5ターン目までに《コスモ・ポリタン》と《マーシャル・クイーン》を
引き込めなかった場合に、《ドラゴンズ・サイン》→《真・龍覇 ヘブンズロージア》→《真聖教会エンドレス・ヘヴン》とプレイすることも多々あります。
《ドラゴンズ・サイン》によりブロッカーが付加されることも役立ちます。

《霊騎コルテオ》
光文明の強力なST。
コスト7であるため《衝撃機装エスケープ・フィアット》に対応。

《天使と悪魔の墳墓》
1対複数交換により試合の流れを変えることができるカード。
現環境ではこのカードを搭載したデッキが少数であるため、
構築段階では軽視されており、1本先取制CSでの初見殺しとしては活躍が期待できます。
【ヘブンズ・ゲート】相手に《ドラゴンズ・サイン》をマナに被らせた後に発動することで、相手の墓地に光の呪文を落とし、《超電磁マクスウェルZ》で相手の光の呪文を封じる等の活躍もありました。

《革命槍 ジャンヌ・ミゼル/聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル》
このデッキでは《聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル》の面を使用します。
攻撃した時、ブロックした時、場を離れた時に、相手クリーチャーをタップできるため防御面で優秀です。主に速攻系統のデッキに対してプレイします。

《龍魂城閣  レッドゥル》
SA化。詰めの1打点生成。

《龍魂教会 ホワイティ》
相手クリーチャーを1体無力化。

《龍芭扇 ファンパイ/龍脈空船 トンナンシャーペ/亜空艦 ダイスーシドラ》
DMEDHではおなじみのカード。
《真聖教会エンドレス・ヘヴン/真・天命王 ネバーエンド》と異なり、
龍解が任意でありクリーチャー面への龍解が自分のターンのはじめであるため、《勝利のプリンプリン》等の対象とならない2打点として活躍します。
墓地から呪文を唱える効果も非常に強力です。

《百獣槍 ジャべレオン/百獣聖堂 レオサイユ/頂天聖 レオザワルド》
選択肢の一つとして。
主に《頂天聖 レオザワルド》への龍解条件が満たされているときに使用します。
効果も極めて強力ではありますが、《亜空艦 ダイスーシドラ》と同様に龍解タイミングにより除去されにくい3打点としての運用されることも多いです。

《真聖教会エンドレス・ヘヴン/真・天命王 ネバーエンド》
強力なドラグハート。
フォートレス面でのシールドを追加する効果はSTの多いこのデッキタイプとかみ合っています。
クリーチャー面は真・エスケープによる除去耐性と3打点を持ち、ドラゴンの攻撃時に相手クリーチャーをフリーズする効果も、《西部人形ザビ・バレル》といったブロッカーに対処できるため便利です。
龍解条件はビート型のこのデッキでは満たしやすく、最速3ターンで、《真・天命王 ネバーエンド》に龍解します。
早期に現れる除去耐性のある3打点は極めて強力です。体感してみてください!
 
■基本的な動きに関して
理想的な動きは、1ターン目に《海底鬼面城》、2ターン目に《コスモ・ポリタン》、3ターン目に《マーシャル・クイーン》をプレイし、クリーチャーの展開や《真聖教会エンドレス・ヘヴン/真・天命王 ネバーエンド》の龍解を目指すものです。
 
■終わりに
ループ型が跳梁跋扈するDM界にあって、ループギミックを排し《ドラゴンズ・サイン》《真・龍覇 ヘブンズロージア》《真聖教会エンドレス・ヘヴン/真・天命王 ネバーエンド》のギミックを積んだタイプの【マーシャル】です。
初手に左右されるデッキタイプではありますが、もしよければお試しください。
 
■紹介

HN:しょうがパン

【主な戦績】
第1回静岡CS ベスト8
第5回浜松CS ベスト8
第4回静岡CS 2位

静岡県の浜松で活動しているプレイヤー。
【マーシャル・クイーン】や【オボロ2nd】といったローグデッキを駆るマインレイヤー。
特に【マーシャル・クイーン】に対する思い入れは強く、初入賞の第1回静岡CSでは《腐敗麗姫ベラ》型の【星龍マーシャル】でベスト8に入り、思わぬ伏兵としてその名を轟かせた。
誰が呼んだか渾名は「マーシャルクソ野郎」。次はどんな地雷を仕込むのか。


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