【デッキ解説】墓地ソースビートダウン(2014.09.04:第5回岡山CS3位)

card17 (1)

 

 

 

 

 

 

 

第5回岡山CS(チーム)、第4回静岡CS(個人)で使用した墓地ソースについて記述します。 スコアはそれぞれ6-3(3位)、6-3(TOP32)でした。

【墓地ソース(2014夏)】

1 x エメラル
1 x アクア・メルゲ
3 x シンカイタイフーン
4 x 戦略のD・Hアツト

3 x フェイト・カーペンター
1 x アクア・スーパーエメラル
2 x 停滞の影タイム・トリッパー
3 x 爆鏡 ヒビキ
4 x 終末の時計 ザ・クロック

4 x 金属器の精獣 カーリ・ガネージャー
2 x 白骨の守護者ホネンビー

1 x 盗掘人形モールス
2 x 超次元リバイヴ・ホール
1 x インフェルノ・サイン

2 x 地獄門デス・ゲート
1 x 疾封怒闘 キューブリック
3 x 百万超邪 クロスファイア
2 x 暴走龍 5000GT

1 x 勝利のガイアール・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 勝利のリュウセイ・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
2 x ヴォルグ・サンダー/雷獣ヴォルグ・ティーガー
1 x 時空の凶兵ブラック・ガンヴィート/凶刃の覚醒者ダークネス・ガンヴィート
1 x 激相撲!ツッパリキシ/絶対絶命ガロウズ・ゴクドラゴン
1 x ハイドラ・ギルザウルス/死海竜ガロウズ・デビルドラゴン

DSC_0309

 

 

 

 

 

 

 

*******

所謂墓地ソースと言われているデッキです。
環境最多の「黒赤緑グレンモルト」と呼ばれるデッキ全般に対して、大きな優位性を持つことが出来る点を評価して使用しました。
それ以外のデッキ….「白ビッグマナ」「キューブブラスター」等に対してはそれ程有利が取れるという訳ではないです。

しかし、相対した際にも最後まで諦めずにプランを通せばもちろん勝ちの目はあります。 先攻時の理不尽な動きであっさり試合を終わらせることもあるので使用に踏み切りました。 結果的には、第5回岡山時点(2014年8月2日(土))では白バキは認知されていないデッキタイプであり、第4回静岡CSでは白バキに一度も当たりませんでした。

■基本方針

基本的なキルパターンとして、

①小型ルーター+ガネ+クロスファイアでの打点超過
②ヒビキorトリッパーでのメタビート
③GT制圧

があります。
何に対してでも①は有効で、基本的にはこれを目指します。 ②は①のサブルートないし、組み合わせで行われます。
③は盤面解決と制圧、さらにスピードアタッカーとしての打点の3役をこなせる超パワーカード、《暴走龍 5000GT》を送り出しそのままゲームエンドというルートです。 このデッキでは初めから③を目指していません。 あくまでも①②が優先です。

■採用カード

《エメラル》
最古の殿堂カード。
このデッキのエメラルは盾にラグナロクを埋めるという重要な役割があります。 ケアされなければ追加ターンを得る事が出来ます。
極論すればグレンモルト相手にこれを有効にプレイできればそれだけでほぼ勝ちです。
もちろんマナコストが2と軽く、初動としても優秀なのですが、真価を発揮するのは一度ガイギンガへの龍解で盤面処理をされてからの追加打点として効果を使いながら送り出すことです。 序盤のラグナロクは相手のハンドが強いと先に盾を割られてしまい、効力を発揮できないケースがあります。 可能ならばなるべく試合の後半に使用したほうが動きとしては強いものになります。

たまにですが序盤手札で浮いているGTを盾に置いたりします。 トリガーを拾ってしまう裏目がありますが、それはどの道事故を起こしている状態。 トリガーがそこまで有効ではない相手に対しては裏目なく行えると言えるでしょう。

《アクア・メルゲ》
こちらも殿堂カード。 このデッキだと3のメタ生物をルーターに出来る、というのが最も強い使い方でしょうか。
ビッグ系統に対し後手をもらった際の速度負けを少しでも緩和することが可能になりますし、自身もアタッカーとなります。 それは《シンカイタイフーン》4枚目では達成し得ないのです。

《戦略のD・Hアツト》
デッキの最も優秀なルーター(手札を入れ替える生物)です。 ガネの進化元であり、メタ生物を引いてくる、墓地を肥やす。 これがなければデッキが回りません。 クロスの墓地6、GTのコスト軽減はルーターによって成り立っています。

《シンカイタイフーン》
2コスト帯のルーターです。 ビートダウン相手にはアツトと同じくらい重要ですが、 そうでない相手の場合はあまり使用しません。 2コスト帯での詰まりはゲームに大きな影響を与える為、多めに積んであります。

《フェイト・カーペンター》
アツトと基本的には同じ。 後手からメタ生物が有効ではないとされる場合は高速で墓地を肥やす必要が生じてくるので ペンターをプレイして少しでも速度を追いつかせます。

《停滞の影タイム・トリッパー》
何に対しても先攻で送り出してしまえば追加1ターンです。
ミラーマッチ、対グレンモルトの先攻で最も大きな効力を発揮します。

《爆鏡 ヒビキ》
動きを呪文に依存しているデッキの場合、 2アド以上取れる呪文がプレイできるまでの間相手にマナチャージ以外の行動を許しません。 端的に言うならばその間はずっとこちらのターンです。 複数並べてビートダウン、というパターンないしトリッパーと両面で並べることでトリガーをソフトにケアする事が出来ます。

《終末の時計 ザ・クロック》
グレンモルトが蔓延している環境下ではこのカードをケアできるデッキないし構築が少なかった….というのがやはり大きかったと思います。

《アクア・スーパーエメラル》
2枚目のエメラルです。

《白骨の守護者ホネンビー》
序盤に捨ててしまったクロスファイア、モールスを拾うのが一番の仕事。 4コスト帯の相手の妨害は《解体人形ジェニー》がありますが、 こちらの動けるカードが少ないとターンが止まってしまいます。 その為に4コストの動けるカードはガネだけにせずにこちらも採用しています。

《金属器の精獣 カーリ・ガネージャー》
このデッキの核。プレイされて行動し続けている間損をしません。 乗せるだけで勝つケースも存在するハイパーアタッカー。 これを失った際は墓地が2つ増える、という事を念頭に入れて行動しましょう。

《盗掘人形モールス》
ホネンビーと併用する事で、粘り強く打点と回収をこなす動きが可能です。 マスターズに於いてコストを支払わずに好きな行動に繋げられることの強さは誰しもがご存知かと。

《超次元リバイヴ・ホール》
最も強い動きとしてはクロスファイア回収、勝利ガイアールで3点作ることでしょうか。 このリストだと永遠リュウセイ横、に対して非常に回答が少ないので、 ガンヴィでの解決を図っています。

《インフェルノ・サイン》
ラグナロクを直接蘇生しなければならないケースがある為(ガイギンガを選ばされる) 地獄門3枚ではなくこちらを1枚。 極稀にですがクロスを直接蘇生してそのまま盾に向かうことも。

《地獄門デス・ゲート》
ラグナロクを嵩増しする為のトリガーです。 6コスト支払って使用してもその場面によっては大きな解決に成りえます。

《疾封怒闘 キューブリック》
初手に来たらマナに置いてしまいます。 そこまで過剰な期待を寄せず、使えるとき使えればいいかな、という程度。

《百万超邪 クロスファイア》
ノーコスト2打点、デッキの核です。 ルーター+メタ生物+ガネの場が崩された後に墓地6は満たせるので波状攻撃を仕掛けることが可能になります。戦慄等の厄介な生物にも対処可能。

《暴走龍 5000GT》
これだけで詰むデッキがありますが、ガイギンガの上手な打ち手は必ずケアしてくるのでそこまでこれには特化していません。

次元はリバイヴから出せるものを一通り並べてありますが、 実際に使用したのは勝利セットとガンヴィのみ。
後は使ったことがありません。

※大会時からは現状の少しリストは実は少し変わっています。

IN:《ドンドン吸い込むナウ》×2
OUT:《インフェルノ・サイン》《フェイト・カーペンター》

の構築を現在は試しているところです。
シータ系統のビッグマナの流行に対する意識です。

■各デッキに対する特徴的なプレイング

vsブラスター

前のめりにビートします。 早期大型等の突然死はありますが、それは考慮しても仕方がないので割愛。
相手の初動は基本的には3以降で此方のほうが枚数が多く、 ルーターも併用すればマウントゲーに持ち込むことも可能なので 2コストから動いてこないこのデッキタイプは白ビッグよりは驚異ではありません。
きちんとデッキが動けば勝ちうる相手です。

ブラスター相手に トリッパーorヒビキ+ガネ という布陣で動いている時、僕はですが必ずメタ生物から横にします。

ブラスター側の破壊トリガーはバースト、キューブモーツ、ジュエルの主に3種類。 他のトリガーは解決になっていないのでどれでも同じ。
バースト、キューブモーツはガネから先にアタックした場合と比べて1枚損をしていますが、 どっちみち両方を失ってしまうので関係なし。 となるとこの段階でメタ生物を失わずにターンを返しうるのはジュエルだけなんですね。 これのみ全力でケアします。

※ただし、キューブからのヴィヘルムがこのプランだと裏目に出ます。 その場合はどちらにしても敗色濃厚なので唯一諦めがつくパターンと言えるでしょう。

vsグレンモルト

本来ならばラグナロクに頼らないプランが欲しかったのですが、そうもいかず。 結局最後はラグナロク頼みになってしまうことが多いです。

しかしながらこのリストの場合ラグナロクにアクセス出来るトリガーは自身も含めて7枚。 エメラル2種類も合わせてギリギリ1回は踏ませる事が出来る、という算段なのでこれに任せます。

基本的に相手がラグナロクをかわすことは非常に難しく、踏ませれば高確率で勝ち。 これがなくとも先手ゲームならば勝ち、という有利マッチングです。

vsビッグマナ、ランデスサイクリカ

すごく苦手です。じゃんけんに負けるとそれだけで既に厳しくなってしまいます。 相手に非呪文の回答、スクラッパー等の多交換を取るカードがないことを祈ってメタビートを行うしかありません。 相手の制圧パターンとして《永遠のリュウセイ・カイザー》及び《不敗のダイハード・リュウセイ》を使用する場合が多く、それらに対処できるようなハンドキープを心がける必要があります。 例:《超次元リバイヴ・ホール》をキープする

vs墓地

じゃんけんです。
どうしようもない展開の方が多く、 先にガネが乗ってしまうと一気に負けが近づいてしまう鬱ゲーですが ガネを無理に処理せずにブロッカーを配置しながら、 ひたすら小型で盾を狙い続けるのが一番いいかなぁとは思います。
枚数差で勝つことはもうどう頑張っても不可能なので、 トリガー枚数に差があることに期待するのが前向きと言えるでしょう。

以上です。苦手なデッキも多いですが、大変好みのデッキタイプなので、 夏の大会で使用することが出来て非常に嬉しかったです。


カテゴリ:デッキ解説(通常)