【認定ジャッジ志望者インタビュー】てつさん(チーム静岡/浜名湖)

クリエイターズ・レターVol8にて発表された認定ジャッジシステム。今回インタビューさせていただいたのは、そこへ応募されるてつ(山岸徹也/21歳)さんです。
リーダークラスとして現場の指揮を執る彼はどのような考え方の、経歴の持ち主なのでしょうか?
(※応募フォームにHNを書く欄がないことからジャッジは実名での活動が予測されるため、ジャッジ志望者インタビューでは本名を併記させていただいています)

 

 

■経歴
*運営歴*
第3-6回静岡CS:フロアジャッジ→フロアリーダー
第1-2回藤枝CC:フロアジャッジ
第1回浜松193CS:フロアジャッジ
第1回浜名湖CS:フロアリーダー
デュエマGP1st:サブリーダー

 

■インタビュー
――本日はよろしくお願いいたします。最初にCS運営のきっかけと今までのDM歴を教えてください
「DMは1弾からプレイしていて、今は浜松で遊んでますね。リョウ(浜松193CS HJ)さんなんかとよく調整します。
CS運営のきっかけは誘われたことですね。Thunders#36(静岡CS/藤枝CC主催者・GP1stサブリーダー)さんやLumines(静岡CS初代SK・GP1stサブリーダー)さんから誘われて、現在に至ります」

――GP1stではサブリーダーとして活躍されました
「MtGもプレイしているんですけれど、そこの経験もあってジャッジへ回ろうと思っていました。Gp1stへジャッジ参加したことでイベントの改善点も見えてきて、良い経験になったと思います」

――静岡CSでの制度改革へつながったと
「GP直後の第6回静岡CSでは、経験をもとにフロアリーダー制度が導入されました。それに伴ってフロアリーダー募集がチーム内でありまして、自分が応募して2人いるフロアリーダーのうちの1人として採用されました」

――静岡CSでのフロアリーダーの役割はどのようなものですか?
「第6回静岡CSではフロアを2つのゾーンに分割し、それぞれのゾーンに一人ずつフロアリーダーが配置されました。リーダーの役割は、ゾーンごとの問題の管理や、決定事項をフロアジャッジへ伝えることですね」

――いわゆるマネージャー職に該当するんですね
「そうですね。新たな職位をいただいたことで責任感が増し、これまで以上に徹底してルールFAQを読み込んだりしました。これまで積極的に上げてきた現場提案も、役職がついたことで言いやすくなりましたね」

――Thunders#36さんはきちんと提案を拾い上げてくださいますよね
「主催者であるThunders#36さんが色々抱えすぎ、という問題もありますが…。
静岡CSの基礎を築いたThunders#36さんの盟友、Luminesさんが愛知県にお住いと言うこともあって、第3回を最後に運営としては参加されていないんですよね。代わりにと言うとおかしいかもしれませんが、”イベントに対する思い”を主催者と共有し、仕事を分担していかなければと思っています」

――そのお話と関連して、次世代の育成についてはどうお考えですか?
「僕は、ジャッジを行うにあたって最も重要なことは”人間的対応を取ること”だと思っています。つまり態度の問題ですよね、ジャッジとしての。ルール把握はどうでもいいってことではもちろんないですけれど」

――確かMtGのジャッジ認定試験基準では、レベル1ジャッジですら3割のミスが許容されていますものね
「そう。だからどのような態度で対応するか、というところが大事なんです。GP1stの時にナカジマ(GP1st HJ・PWC主催者)さんが仰ってましたよね、”最終的な責任は上が取るから、安心して動いてほしい”って。だからおどおどせず、堂々とした態度で参加者を安心させてほしいんです」

――プレイヤーもジャッジも人間ですものね
「はい!その通りですね。
もう少し育成の話をさせていただくと、今自分は静岡のフロアリーダーですけれど、今後とも自分がそのポジションにある必要はないと思ってます。ずっと僕ばっかりやってても次の人が育ちませんから、他の人にも経験する機会を渡さないと」

――試験基準の話が出たところで、制度的な面で今後望むことはありますか?
「そうですね…殿堂入りカードの投票制?みたいなものはちょっとほしいです。結果を参考にしてくれるだけでもいいので。プレイヤーとの対話を重要視してほしいんです。
そういうところでいうと、今回の認定ジャッジシステムは本当に良かったと思います!」

――影響を受けたプレイヤーについて教えてください
「まずはThunders#36さん。仕事に対してもDMに対しても本当にストイックですよね。まさに人が集まってくるタイプ。
静岡CSを主催しつつも、”自分も大会に出たい”と仰っているのを傍で聞いているので、将来はThunders#36さんが参加できるように大会を開きたいですね。今まで本当に良くしてもらいましたし、そうやって恩返しをしなきゃって思ってます。
もう一人はLuminesさん。静岡CSの基礎をきっちりと作られた方です。レギュレーションとか、そういうシステム的な部分ですね」

――お二人とはどうやってお知り合いに?
「Thunders#36さんとは権利戦で会ったりしてて…2回目の遭遇で話すようになって、そして静岡CSへ誘われてという感じです。
Luminesさんとは第1回静岡CSでお会いしました。僕は今MtGもプレイしてるんですけど、Luminesさんもそうなのでお世話になってます!」

――今後はどのようにDMと関わっていくご予定でしょうか
「これからは仕事もしなきゃいけなくなってきますし、そうなったときどれほどの時間が僕にあるかはまだ分かりません。ですから、出来ることをやる、という形になっていくと思います。
個人的な希望としては、やはりMtGのようになってほしいですね。選択肢を増やすというか…」

――関わり方の、ですか?
「はい。今だと、プレイヤーかジャッジかの二択になりますよね。でもDMのみならずTCGって、色々なかかわり方があると思うんです。例えばイラストレーターなんかもそうですよね。本当に色々。
昔、公式でイラストコンテストをやってたと思いますけど、またああいうことがあるといいですね」

――確かに、MtGだとWALKING THE PLANESなど様々なかかわり方がある印象です
「今後に関して望むのは、そういう間口の部分ですね」

――イベントを開いたりは?
「今はそういう予定はないですけれど、もし自分が主催するならば自分で1からチームを作ってみたいです。
イベントにとって必要な方々に改めて頭を下げてお願いしに行って…自分なりに一からイベントを作ってみたいんです」

――今後の課題としては、なにがあるでしょうか
「新しい次世代の人たちとしっかり目標を共有することですね。それをまず静岡CSでやっていくべきだと思ってます」

――次世代の方、と言うと
「期待してるのはジェニー(静岡/浜名湖CSフロアジャッジ・GP1stフロアジャッジ)君かな。彼は滅茶苦茶素直なんですよ。本当にやれば出来る男なので、すべきことを伝えるようにしてます。
彼は次世代のエースだと思ってます!」

――最後に、読んでいただいた方へ伝えたいことをお願いします
「僕は頼られるのが好きで、頼られがいのある人を目指してます。大事なとこ、締めるべきとこではきっちりと締めるんで、よろしくお願いします!」

 

■インタビューを終えて
僕が彼と初めて会ったのは、GP1stの前日。先方が僕のことを知ってくれていたようで、声をかけてくれました。
第一印象は”礼儀正しい好青年”。

そのあと第6回静岡CSや第1回浜名湖CSで一緒に動かせていただきましたけれど、常に冷静沈着。常に一歩下がって物事を観察し、必要な対応を行い、上へのコミュニケーションも欠かさない。静岡CSのフロアリーダーとしてふさわしい人間だと思います。
先日Luminesさんにインタビューさせていただいたんですけれど、そこでリーダークラスを張れる人間としてLuminesさんが挙げた中にてつさんの名前があり、皆から仕事ぶりが評価されているんだろうなと感じました。

今後認定ジャッジはイベントの中心になることが予想されますが、その時に彼のようなマネジメント面まで担当できるジャッジはとても重要になってくるでしょう。
認定試験に、てつさんが合格されることを祈っています。


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