【認定ジャッジ志望者インタビュー】たしたしさん(チーム岡山)

クリエイターズ・レターVol8にて発表された認定ジャッジシステム。今回インタビューさせていただいたのは、そこへ応募されるたしたし(竹腰昂平/24歳)さんです。
黎明期の岡山CSを支える裏方として活躍した彼は、どのような人物なのでしょうか?
(※応募フォームにHNを書く欄がないことからジャッジは実名での活動が予測されるため、ジャッジ志望者インタビューでは本名を併記させていただいています)

 

 

■経歴
*入賞歴*
プレイヤー個人戦績(たしたし)

*運営歴*
第2-4、6回岡山CS:フロアジャッジ、事務、広報
第1回広島岡山合同CS~りゅー☆BROWN杯~:フロアジャッジ

 

■インタビュー
――本日はよろしくお願いいたします。まず、デュエルマスターズはいつごろからプレイされてるんですか?
「大学に入ってからですね。りゅーてぃ(岡山CS2代目主催)君に誘われて始めました。初めてCSへ参加したのが大学1年の終わりごろ、広島CSです。」

――彼が岡山CSを主催するのに合わせて運営へ?
「はい。元々ポリゴン(岡山CS初代主催者・hippo杯運営者)さんという親父デュエリストの方が岡山CSを開かれたんですよね。そこをオレタン(岡山のカードショップ)にいたりゅーてぃ君をはじめとするグループが受け継いで、僕も一緒に…と言う感じです」

――今も岡山CSの運営をされているんですか?
「今は浜松に住んでいるので、あまり深くは関わっていません。静岡はイベントが多いので、折角だからたくさん出場しよう!と思い、プレイヤーとして頑張ってます」

――岡山CSって、きちんと主催が引き継がれていっている珍しいイベントですよね
「そうですね…初代がポリゴンさん、その次にりゅーてぃ君、3代目が004(岡山CS3代目主催・DMプロプレイヤー)で、現在はPro(岡山CS4代目主催)君がそうですね」

――主催者がりゅーてぃ君に引き継がれた理由をお伺いしても良いでしょうか
「彼は顔が広かったから、ですかね。自分は元々裏方的なことをする性格だったので事務や広報を担当しました
第2回岡山CSは、親父デュエリストの皆さんから引き継いだといってもまだ手伝っていただいてましたけどね。fogion(山口CS初代主催)さんも合流したりして、楽しいイベントでした」

――fogionさんとのつながりもそこからですか?
「自分は広島CSへ行ったときにお会いしてました。それで岡山の時もいらしてくださったんです」

――長いお付き合いなんですね。さて、岡山CSは比較的黎明期に近い時期から開催されていますが、苦労したことなどはありましたか?
「僕らが運営にかかわるようになった時期は、黎明期という言葉がふさわしかったですね…本当にノウハウが何もなくて」

――fogionさんも以前、山口CSを主催するときにノウハウがなくて苦労したと仰っていました
「予算の組み方もまだわかってなくて…広島岡山合同CSの時に結構赤字を出しちゃったんですよね。定員が埋まる前提で予算を組んでたんですけど、あの時は8割も埋まらなくて…いろんな方にご迷惑をおかけしてしまいました。
広島と岡山でそれぞれ連日イベントを開催するというものだったんですが、岡山―広島間は遠かったですね…そういうところへ気が回らなくて、ミスをして覚えるという感じになってしまっていました」

――そうした出来事を次世代へ継承してきたからこそ現在の岡山があるということですね。今後、他のイベントでジャッジをされるご予定は?
「GP2ndはジャッジとして参加できればと思ってます。他のイベントでも、誘っていただければ行こうかなと」

――今後は運営よりの活動になると
「どちらかと言えばプレイヤーよりかは運営でしょうか。プレイヤーとしてはいま浜松の193ってお店で遊んでて、それも楽しいんですけどね」

――運営としてはスイスドローより卓形式が好きです?
「そのへんは個人の好みですよね。岡山では卓を採用してます。みんなが楽しめることを第一義に置いて考えたとき、コミュニケーションが弾みやすいのは卓なのかなーと。後は、運営の負担も減りますし」

――運営の負担を減らすのは重要ですよね
「勿論、手抜きをするってことじゃないですよ。使えるリソースには限りがありますから、それをどこへ配分するかということです」

――次世代に向けての取り組みについて、何をすると良いと思いますか?
「ノウハウを残すことです。自分たちがその面でとても苦労したので…。
そういう意味では岡山はだいぶ恵まれていたのかもしれません。第2回の時は第1回の運営を支えた親父デュエリストの皆さんが沢山手伝ってくださいましたし、004やKroy(岡山CSカバレージライター)、Pro君といった固定メンバーもいますから、ノウハウが受け継がれ、徐々に強化されてきたと思います」

――浜松に移住した今もそうしたメンバーと交流がおありなんですか?
「ええ、Skypeなんかを使ってりゅーてぃ君や004と調整しますよ。”デュエルマスターズの調整に付き合ってくれるたしたしさん募集”ってな感じで招集されます」

――仲間の存在はTCGを続けるうえで大きいですよね。ご自身の経験に基づくイベント運営初心者へのアドバイスがあれば、お聞かせください
「情報を定期的に発信することです。動きがないとどうなってるかわかりませんから、参加者が不安になるんですよね。
後は予算案の組み方。僕らはオレタンに協力していただいたおかげで本当に色々助かってます。よく通うショップを1つ作っておくと、何かあった時に協力を仰げるかもしれませんよ。特に今はCSサポートもありますし」

――ありがとうございます。最後に自身のデュエルマスターズに関わるスタンスについてお願いします!
「紳士的であることを常に心がけています。それと、ルールをきちんと理解すること。
MtGのGPに出場したことがあるんですが、そこでルールを知らなかったがゆえに1ゲーム落としてしまったことがあるんですよね。ですから、今後より一層ルールが整備され、FAQなども素早く出るといいなと思います。そういったことが継続して行われるとうれしいですね」

 

■インタビューを終えて
僕が彼に出会ったのは、第4回岡山CSでのこと。当時の僕の遠征先はもっぱら関東方面で、関西へ足を延ばすことはほとんどありませんでした。でも下町CSで出会ったりゅーてぃ君が主催するイベントとのことで、折角だから参加してみようと足を延ばしたんですね。
彼の第一印象は”おぎやはぎのおぎ”。これみんな言うらしいんですけど、そりゃ言いますよ。めっちゃ似てますからね。

彼は物静かで紳士的なタイプ。感情的になった姿を見たことがありませんし、想像も出来ません。その性格は丁寧なプレイにも現れています。
そして、お願いした仕事をきっちりとこなしてくれるところにも。

彼の言っている”ノウハウの引継ぎ”ってとても重要ですよね。彼の話を伺っていて、”イベントでよく聞かれるルール質問集”のようなものもない現状は、新しくイベントを運営してみたいという方へのハードルがまだ高いのかな、と思いました。
認定試験に、たしたしさんが合格されることを祈っています。


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