【デッキ解説】赤黒緑モルトNEXT(2015.12.26 第1回クライスCS個人戦優勝)

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どうもお久しぶりです。えじまです。
先日開催されたクライスCSに出場し、優勝したモルトNEXTについて記述します。

■デッキレシピ

クライスCS使用 赤緑黒モルトNEXT
1 x 禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX

4 x メンデルスゾーン
4 x フェアリーの火の子祭
4 x メガ・マナロック・ドラゴン
4 x 超戦龍覇 モルトNEXT
3 x 次元龍覇 グレンモルト「覇」
2 x 悪魔龍 ダークマスターズ
3 x 革命の鉄拳
4 x ボルシャック・ドギラゴン
3 x ボルメテウス・ブラック・ドラゴン
4 x 偽りの王 ヴィルヘルム
4 x 偽りの王 モーツァルト

1 x 闘将銀河城 ハートバーン/超戦覇龍 ガイNEXT
1 x 覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ
1 x 勝利のリュウセイ・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ
1 x 無敵王剣 ギガハート/最強熱血 オウギンガ
1 x 真聖教会 エンドレス・へヴン/真・天命王 ネバーエンド
1 x 爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神
1 x 恐龍界樹 ジュダイオウ/恐・古代王 サウザールピオ

■基本方針

DMR-19「禁断のドキンダムX」がリリースされて約2週間が経ちました。メタ環境ではドキンダムXを擁する【赤単レッドゾーン】やその派生デッキが多く見られるようになっています。
今回私が使用したのは、ドキンダムをはじめとしたビートダウンに対抗するために《ボルシャック・ドギラゴン》の能力を最大限に活かした【モルトNEXT】デッキです。

DMR19L2H3-L2

 

 

 

 

 

 

 

 

《ボルシャック・ドギラゴン》の持つ、登場時にバトルする能力だけではドキンダムを止めることはできません。しかし、このデッキにはモーツァルト、ヴィルヘルム、ボルメテウス・ブラック等の登場時にクリーチャーを破壊する効果を持った火のコマンドが合計11枚採用されています。ボルシャック・ドギラゴンを革命0トリガーで出し、トップを捲った際に進化元になるそれらのカードの登場時能力を発動してドキンダムを除去することで、ドキンダムのデメリット能力による勝利を狙えるようにしました。

また、こういった除去クリーチャーの枚数を増やすことで通常のモルトNEXTでは受けきれない攻撃もボルシャックドギラゴンの革命0トリガー次第で受けきれるようにしました。

■採用カード

《メンデルスゾーン》
《フェアリーの火の子祭》
デッキの基本となるブーストカードです。
メンデルスゾーンは環境最大手の対【レッドゾーン】を想定した際に、自分が先攻時にメンデルス2ブースト成功し相手にトップギアがないケースで後続のマナロックに繋がり試合を自分のペースに持ち込むことが出来るのを買って採用しています。このデッキにはドラゴンでないカードは11枚。
《ジャックポット・エントリー》や《フェアリー・ライフ》が入っていた頃の構築では非ドラゴンは14枚程度が一般的だったため、その頃よりもメンデルスのヒット率が従来の【モルトNEXT】より高くなっているのも今回の採用を後押ししています。

ジョニーウォーカーだとボルシャック・ドギラゴンのヒットに寄与してくれるため、そちらの方が良いのでは?と思う方もいるかもしれません。確かにボルシャック・ドギラゴンとのシナジーはジョニーウォーカーの方が上です。しかし、対【レッドゾーン】を想定した場合、前述した2ブーストからマナロックにつなげる動きがどうしても求められます。仮にトップギアを的にして破壊効果が使えるシーンでも、火の子祭と併用して自身のマナを伸ばしていなければあまり効果がなく結局勝てない、というケースが調整段階で頻発したため、今回はメンデルスに軍配が上がっています。【レッドゾーン】は現環境に於いてとても強いデッキであるため、勝つためには自分も少し要求の高い動きを通す必要があるのです。

火の子祭については、自身を何度も使用しマナを伸ばし続けられる能力のおかげでマナセットが楽になり、結果的に手札に要求される枚数を下げるという既存の【モルトNEXT】でも強かった動きがこのデッキにもマッチしていたので採用しています。1枚あるだけで7マナまでスムーズに伸ばすことができます。ボルシャックドギラゴンや革命の鉄拳をマナに置かなくても動き続けられるという点がとてもよいです。

《メガ・マナロック・ドラゴン》
【ヘブンズゲート】【刃鬼】等は動き出すのがこちらよりも遅い上に混色をするのでこのカードの効果は絶大ですし、先攻であれば【レッドゾーン】に対しても出しどころがあるなど様々なデッキ相手に使えるカードです。マナを伸ばすカードからつなげて4ターン目に出るだけでゲームエンドがグッと近づきます。

《超戦龍覇 モルトNEXT》
《次元龍覇 グレンモルト「覇」》
デッキの中心になるカードですね。今回採用している《ボルシャック・ドギラゴン》は「火文明」の「ドラゴン」であり、この2種類とのシナジーが大変高いです。
《ボルシャック・ドギラゴン》が受け札とするならば、この2種類のモルトは能動的に動ける強力な攻め札であり、この両面性によってデッキに厚みを増しているのです。

対【レッドゾーン】でのちょっとしたテクニックとして、《ボルシャック・ドギラゴン》でバイク達の猛攻を耐え、Tブレイカーを持つボルシャックドギラゴンが場に残っており返しのターンで7マナあるケースにおいて、モルトNEXTでガイハートを装備する、またはモルト覇でギガハートを装備することで、「最初の2枚にホーリーが埋まってなければ勝ち」という【レッドゾーン】によく採用されているホーリーをある程度ケアした動きが出来るようになっています。
→最初のWブレイクが通って、その後に《ボルシャック・ドギラゴン》のTブレイクが入るので、残りの3枚にホーリーがあってもドラグハートを龍解させてそのまま押し切ることが出来るのです!
よく起きるシチュエーションですので、覚えておくと非常に便利だと思います。

《悪魔龍 ダークマスターズ》
火のコマンドではありませんが、幅広い相手を見るメタカードとして今回は採用しました。主に【ヘブンズゲート】【刃鬼】に対して有効です。通常のモルトNEXTとは違い、闇文明のカードがダークマスターズ抜きで11枚入っているので、手札から難なく送り出すことが可能です。

《革命の鉄拳》
《ボルシャック・ドギラゴン》
カウンター用のカードです。《ボルシャックドギラゴン》の革命0トリガーは毎回当たるわけではなく、外してしまうことも当然あります。しかし、一度外しても《革命の鉄拳》と併用し、シャッフルを挟んでその場を凌ぐことで再度チャレンジすることが出来るのです。ボルシャックドギラゴンを最大限活かすために11枚の除去持ちドラゴンを採用しています。

《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》
《偽りの王 ヴィルヘルム
《偽りの王 モーツァルト》
ボルシャックドギラゴンのための11枚です。ボルシャックドギラゴンによって捲る用途はもちろんですが、火の粉を使用することでマナが大きく伸びる試合はコストを払って出すこともあります。
その場合、ボルメテウスブラックドラゴンは【天門】に、ヴィルヘルムは【刃鬼】に有効札になりやすいです。モーツァルトは捲った際のとにかくリターンが大きく、無理なゲームをひっくり返せる可能性を秘めています。また緑を含む三色持ちなため、間接的ではありますが初動に繋がっているともいえるでしょう。

《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》
今回はドキンダムを積極的に裏返すための構築ではなく、どちらかというとデッキ圧縮の用途が主になっています。メンデルスゾーンが引けると嬉しいですよね。
しかしながら、このデッキには火のコマンドが多く入っており試合が長引いた際には封印がどんどん外れていきますし、ボルシャック・ドギラゴンを複数枚プレイすることで進化元と合わせて禁断開放を狙いにいける事があります。

~超次元ゾーン~

《闘将銀河城 ハートバーン/超戦覇龍 ガイNEXT》
モルトNEXTからワンショットをする際に使用します。NEXT一枚だけで勝てることもあるので、「これを通すしかない!」って状況になったら迷わずワンショット狙いに行きましょう。クライスCSでの決勝戦3本目はハートバーン龍解によるワンショット通して勝ちました。

《覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ》
ボルシャック・ドギラゴンの革命0トリガーでモルトNEXTが捲れて、ボルシャック・ドギラゴンのバトル能力だけでは盤面が捌ききれない際に使用します。

《勝利のリュウセイ・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》
マナロック⇒モルト覇の流れの時にマナを縛り続けられる事が出来ますね。
たまにしか使いませんが、火のコマンドであり封印解放に一役買ってくれるので採用しました。

《銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ》
《無敵王剣 ギガハート/最強熱血 オウギンガ》
モルトNEXTの項でも書きましたが、【レッドゾーン】でよく採用されているホーリーをケアをしながら、モルトNEXT及びモルト覇でワンショットできるようにするために使用します。

《真聖教会 エンドレス・へヴン/真・天命王 ネバーエンド》
モルト覇からの選択肢のひとつです。除去体制持ちを投げるだけで【ヘルボロフ】等に強く出ることが出来ます。光文明なので【刃鬼】【トリーヴァ】等が使用する調和のケアにもなりますね。

《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》
ワンショットを狙うのがリスクが高い相手に対して使用します。

《恐龍界樹 ジュダイオウ/恐・古代王 サウザールピオ》
サウザールピオの面をオウギンガからプレイする際に使用します。
対【レッドゾーン】を想定した場合、モルト覇からオウギンガを経由してサウザールピオを出す事でレッド、ゼット、マッハ等のパワーの低い侵略元のアタック及び侵略を封じることができるため、相手の行動を大きく縛れるようになっています。この場合はレッドゾーンを6マナでプレイ、また禁断解放されない限りは勝ちです。

■対戦成績

予選
1回戦刃鬼〇
2回戦天門〇
3回戦レッドゾーン(ドキンダム抜き) 〇
4回戦レッドゾーン 〇

本戦1回戦レッドゾーン〇〇
本戦2回戦黒緑次元〇〇
本戦3回戦レッドゾーン〇×〇
決勝t青レッドゾーン〇×〇

優勝。

■まとめ

大会当日はボルシャックドギラゴンからの捲りがとても強くて、一日を通してとても引きが強かったです。要所でモーツァルトを捲ったり、ボルシャックドギラゴン3連続成功で禁断解放したりしました。自分でも驚いています。

今回紹介したデッキは昔の【キューブ】デッキのような感覚を思い出させてくれる、とても楽しいデッキなので皆さんも年明けの大会で使ってみてはいかがでしょうか。
ではまた!

 


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