【認定ジャッジ志望者インタビュー】なぐゆーさん(チーム横浜)

クリエイターズ・レターVol8にて発表された認定ジャッジシステム。今回インタビューさせていただいたのは、そこへ応募されるなぐゆー(名倉裕也/25歳)さんです。

デュエマ黎明期から公式大会へ参戦し、現在もなおトッププレイヤーとして活躍しつつ、多くのイベントをも陰日向に支える彼はどのような人物なのでしょうか?
(※応募フォームにHNを書く欄がないことからジャッジは実名での活動が予測されるため、ジャッジ志望者インタビューでは本名を併記させていただいています)

 

 

■経歴
*入賞歴*
CS:プレイヤー個人戦績(ライカル)
公式大会:エターナルリーグ追加予選大会優勝、スプリングチャレンジバトル関西大会準優勝・中部大会優勝、ジェネレートリーグ東北大会4位・関東B大会4位・中国大会3位・関東C大会3位、スプリングギャラクシーリーグ関西A大会3位・中部大会2位

*運営歴*
川崎CS:運営手伝い
2012-2014おやつCS関東大会:ヘッドジャッジ
第1-2回横浜DMGP:フロアジャッジ→主催
横浜CS:主催者
GP1st:サブリーダー

 

■インタビュー
――本日はよろしくお願いいたします。まず、デュエルマスターズはいつごろからプレイされてるんですか?
「2003年ごろ…DM-5からですね。DM-1の頃はまだ集めるだけにとどまっていて、プレイし始めたと言えるのはそこからです。最初は弟と一緒にDM-1の構築済みを買ったんですよ」

――弟さんというと、あのエクストリームバーサスで全国3位の方ですよね
「お詳しいですね(笑)
実は自分が最近”なぐゆー”と言うHNに変えたのはそのことがあったからなんです。弟はライカルJr.と言う名前で活動しているんですが、今やライカルと言えば弟の方を指すようになってしまって…いい機会だと思い、本名を使うようになりました」

――そんな弟さんと一緒に始めたなぐゆーさんは、黎明期から公式大会へ参戦してらっしゃいますね
「一番最初は2003年のバトルアリーナと初代日本一決定戦ですよね。そこには参加できなかったんですが、実はその時の初代オープンクラス日本2位の方が学校の先輩の知り合いだったんです。その方とのつながりをきっかけに、初代レギュラークラス日本一のhiro(初代レギュラー日本一・日本一通算3回)なんかと知り合い、公式大会へ出るようになりました」

――翌年から参戦を?
「そうですね、2004年のスプリングチャレンジからです。当時はアクアンブラックや除去コントロールが流行っていました。それ以来ずっと出場していたんですが、残念ながらE2の時だけは仕事の都合で出場できず…惜しかったですね」

――現役期間の長さはトップクラスのなぐゆーさんですが、運営へ回るに至った経緯はどんなものでしょうか
「正直、覚えてないんです。いつの間にかこうなっていましたね」

――きっかけはおやつCS関東大会あたりですか?
「おやつさんの関東大会は…仕事の都合でダメになるまではヘッドジャッジを務めさせていただいてました。だから、おやつ関東に出たことないんですよ(笑)
そうした経験を積む中で徐々にそちら側へ意識が向き始めた、と言う感じです。実は公式の場でジャッジを務めてみたいとも思っていて」

――GP1stではサブリーダーを務められました
「長いこと公式大会に出てきましたが、ジャッジとして大会そのものにしっかりとかかわれる場はあれが初めて。めったにないチャンスだ、ここを逃したら絶対後悔する!と思い、応募しました。様々な方と一緒に仕事が出来て、嬉しかったですね」

――プレイヤーとしても運営としても幅広い経験をお持ちのなぐゆーさんですが、次世代の育成に関してはどうお考えでしょうか
「新しい方をお迎えしたいという気持ちはあるのですが、受け入れ態勢をしっかりと築くというのはとても難しいことです。今回、装いも新たに横浜CSを開催させていただいたわけなんですけれど、やはり新たなレギュと言うこともあって冒険を避けました。きちんと教える体制を作ったうえで受け入れないと、双方にとって良くないと思うので」

――仰る通りだと思います
「これからも横浜CSは定期的に開いていきたいと思っていますし、その中で自分にできることがあれば少しづつやっていきたいですね。興味があるけどチャンスがない、と言う方はいらっしゃると思いますし、今回はちょっと難しかったのですが、将来的には是非と思っています。
そういう意味で認定ジャッジっていい制度ですよね。他からの信頼を得て、模範となる存在。そういった方が次の新たな方へ教えていく流れが出来れば最高だと思います。ノウハウを伝えるのは難しい部分もあるので…」

――いきなり実戦、と言われても難しいですよね
「もし新たな方を受け入れる場合、最初は全体の動きを見渡せる位置にいていただこうかなと思っています。最初の1回目はジャッジと言うよりサポート役として動いていただいて、2回目から本格的に業務へ参加していただくと。少しづつやっていきたいですね」

――今回の運営メンバーはどのような経緯で集まったんですか?
「基本的にはもともと付き合いのあるメンバーですね。新たに加わったのは、関東CSを運営したチームから来ていただいたお二人かな。マイクを握ってMCを担当していたのがそのうちの一人、うぃんず(関東CS運営)さん。
HJを務めたのがiwata(横浜CS HJ・GP1stフロアジャッジ)、SKは自分です。
成人式の都合でフロアジャッジチームから一人抜けたりということもあったんですが、メンバーをきちんとそろえられてよかったですね」

――横浜CSではスリップを導入されるそうですね
「昔買った裁断機がまた役に立ちましたよ(笑)
今後、やる気のある人は少しづつ受け入れて、技術を伝えるということをしていきたいと思ってます」

――今後というお話が出ましたけれど、自身の今後についてはなにかお考えですか?
「自分も年が年ですからね…いつまでDMを楽しめるか、というとこはありますが、まあ出来るところまでやりたいなという気持ちです。
現在、そして将来求められるのは誰もが楽しめる環境とイベントだと思うので、そういうところへ貢献できればいいのかなと考えています」

――プレイヤーとしては、どうでしょう
「もう今年で12年と少しの間デュエマをプレイしてることになるんですよね…オープンクラスに挑戦してからはちょうど10年。結局手の届かなかった日本一ですが、機があれば挑戦したいと思っています。
ただその一方で、自分はもう勝つ楽しさを知っているので次の人たちに楽しんで欲しいなという気持ちもありますね。昔と比べて本当に公式イベントって増えたじゃないですか。その公式へのつなぎとしてCSがあって、モチベーションも維持できる環境になってきてますから」

――影響を受けた方について、お聞かせください
「いっぱいいますよ(笑) 年を食って、今の自分があるのは周りのみんなのおかげだって気づいたんです。だから、影響を受けた人と言われるとまず昔からの友人たちですね。
DM:Akashic Record内で言うと、Thunders#36(静岡CS/藤枝CC主催者・GP1stサブリーダー)君や004(岡山CS3代目主催・DMプロプレイヤー)君。彼らの積極的な姿勢にだいぶ影響されています。
後は…りゅーてぃ君(岡山CS初代主催)。彼の考察記事はわかりやすく、読み応えがあって大好きです!」

――今後望む制度はありますか?
「現在の状況には非常に満足しています。本当に驚くほど変わりましたから、全部満足ですよ。むしろこれ以上は高望みじゃないかと思っちゃいます(笑)」

――今後、やっていきたいことは?
「ジャッジとして活動したい人の受け皿ですね。途中でもお話ししましたが、少しづつでもやっていければと思っています。
後は…冬の公式大会でジャッジを務めること!タカラトミーの公式大会には黒服のジャッジさんたちがいつもいらっしゃいますけど、昔からあの人たちに憧れてたんです。だからそういうチャンスが来ることを願っています」

――ジャッジ、やってみると結構楽しいですよね
「デュエマは基本的なルールを覚えれば応用が利きますしね。気軽にイベントへ参加できる環境を維持して、デュエマはやりたい時にやれるものなんだという状態を保ちたいです。離れていても戻ってこれるとか、新しい人も気兼ねなく参加できるとか、そういったことですね。いろんな方に楽しんでいただけることこそが、今の自分の一番の楽しみです!」

――ありがとうございます。最後に伝えたいことがあれば是非!
「一人で出来ることは限られています。是非、一緒に頑張りましょう!」

 

■インタビューを終えて
なぐゆーさんと初めてお会いしたのは、実はDM:Akashic Recordの立ち上げ時です。第4回静岡CSの時に会場の片隅で理念と当座の活動を説明し、一定のご理解を頂きました。ぎんば(CSStart管理者)さんともその時が初対面です。

ただ、お名前だけは昔から存じ上げていました。初めて名前を知ったのは第2回関東CSの結果を見たとき。当時はまだライカルさんで、フェルナンドコントロールを駆って準優勝されていました。
先方も僕が昔書いていたブログを何度か読んでいただいていたようで、りゅーてぃ君の仲介もあってかあまり初対面と言う感じもしなかったように記憶しています。
あの時を思い返すとバタバタしすぎていて、もうちょっとうまく日程を組めなかったものかと今となっては思いますね。結局ちまちまコーディングしていたら1か月ほどかかってしまって…手作業で過去数年分のCSデータを集めて入れ込むという絶望的な作業なんか、もう二度とやる気になることはないでしょう。いやー…どうしてあの時はあんなにやる気になったんでしょうね。

話がそれましたが、なぐゆーさんは現在の競技シーンに至る道筋をつけてくださった偉大な先人だと思っています。過日のGP1stでもサブリーダーという役職以上の様々な仕事を見えない場所でもされており、本当に頭の下がる思いです。
認定試験に、なぐゆーさんが合格されることを祈っています。


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