今年の3月に当チームが開催した、過去最大規模のCSであるAkashic Record Champion Ship 1st。今回インタビューさせていただいたのは、そこで3位に入賞された秘龍(21歳)さんです。
長野から愛知や静岡などの離れた場所で行われるイベントへ精力的に遠征し、5色のドラゴンデッキを使いこなす彼はどのような人物なのでしょうか?浜名湖CSの場をお借りしてインタビューさせていただきました。
■経歴
*入賞歴*
CS:プレイヤー個人戦績(秘龍)
■インタビュー
――本日はよろしくお願いいたします。まず、デュエルマスターズはいつごろからプレイされてるんですか?
「一番最初にデュエマを始めたのは、子供の頃です。そこから始めたり辞めたりを行ったり来たり…プレイしていたのは小学校時代や高校、専門学校時代、そして社会人になった今ですね」
――どんなきっかけで始められたんですか?
「僕は友人の影響で始めました。同級生に影響されて始め、皆がプレイしなくなってしまうと僕もプレイしなくなり…と言う感じです。今は高校時代の友人や、ショップで出会った仲間たちと一緒にプレイしています」
――CSに出場されるようになったのはいつごろから?
「比較的最近ですね…初めて出たのは去年の静岡CSなんですよ。この間のアカレコCSにも出場して、入賞することが出来ました。愛知だと、ADTにも出てますね。自分の地元ではCSが開かれていなくて、友人とひたすら遠征しています。」
――地元と言うと…。
「長野です。全然イベントがなくて…信州CS(2011年)の頃はまだ自分はCSに出ていませんでしたし」
――あー…長野だと、こちらで把握している限りではここ7年で2つしかCSが開催されてませんね。
「それで、身内が行きたいと話していたことをきっかけに車で遠征するようになりました。静岡までは片道3時間ぐらいです」
――さ、3時間…地元のデュエマはどんな感じなんですか?
「僕の地元は松本市なんですけれど、そこにあるタッチ松本っていうお店で遊んでます。公認大会の参加者は30人前後で、結構盛り上がってると思いますよ。そこで遊んでいる身内と一緒に遠征しています。
アカレコCSで獲得したプレイマットを使うと”3位の人だ!”とか”プレイマットの圧力がすごい”って言われますね(笑)
皆で遠征すると、結構な確率で誰かしらベスト8に入るんですよ」
――すごい!結構レベルの高いお店なんですね。
「そうですね。関東エリア代表決定戦3位の方なんかもいらっしゃるんですけれど、その方が白単を使っていたら最近増えてきた小学生プレイヤーのドロマーに《アポカリプス・デイ》をぶつけられて、接戦を繰り広げたり…結構レベルの高い環境ではあると思います」
――なるほど…CSについてお伺いしたいのですが、遠征してみてどう感じましたか?
「Twitterで知り合ったフォロワーの方と実際にお会いできて楽しいですよ!そうした交流が楽しみなんです。
対戦相手と名刺を交換するアカレコCSの方式、最初は戸惑ったんですがやってみると案外良かったですね。あの時の名刺、まだ持ち歩いてますよ」
――ありがとうございます、友人が増えると楽しいですよね。最近CSに出場されるようになった方から見て、CSの賞品ってどうですか?
「昔はゲーム機だったんですよね。最近はプロモーションカードが賞品として出るようになったと。
自分はやっぱりプロモカードの方が嬉しいかなって思います。ゲーム機は別に買えますし、あまり見ないカードの方がいいかな。CSサポートでもらえるプロモも嬉しいですが、そのうち《偽りの王 ヴィルヘルム》か《龍素記号Sr スペルサイクリカ》になるといいなと思います。自分は【刃鬼】も組んでるので、そこに入る《龍素記号Sr スペルサイクリカ》はいいですね。
アカレコCSの賞品も良かったですよ。僕は3位で、レートと使用頻度を考えて《フェアリー・ライフ》のプロモを頂いて、今でもデッキに入れて使っています。
でも準決勝で【ベアフガン】にさえ当たらなければ《勝利宣言 鬼丸「覇」》のプロモが手に入ったかもしれなかったので、惜しいことをしたな…」
――今日の浜名湖CSもあの日と同じく、【5Cジャックポット】を使用されてましたよね。
「ええ、このデッキはアカレコCSの2週間前に組んだんです。仕事が忙しくて全然調整時間が取れず、店にも行けずという状態でした。社会人になったことをきっかけに一人暮らしをしているんですが、公認大会へ顔を出す時間も減ってしまって…」
――パッと組んだデッキで勝ち残るなんて、すごいですね。
「以前から5Cドラゴンっていうデッキタイプは好きだったんです。専門学校時代に流行したデッキ、【5Cキューブ】に影響を受けました。
店舗の非公認で二連覇したこともあって、好きなデッキになりましたね」
――と言うことは好きなカードも…。
「クリーチャーだと《勝利宣言 鬼丸「覇」》、呪文だと《ホーガン・ブラスター》、《ミステリー・キューブ》が好きですよ!」
――専門学校時代に再びプレイし始めた切っ掛けは、そういうデッキの流行によるものですか?
「周囲にプレイヤーがいたから、と言うのが一番の理由ですね。高校の頃は【不滅大蛇】が流行する中で【ボルコン】や【連ドラ】なんかを組んでいて、進学後に復帰したら【5Cキューブ】が流行していたという経緯です。辞めて売って、また買っての繰り返しなので、結構お金がかかってます(笑)
ドラゴンも《ミステリー・キューブ》の殿堂時にまとめて売ってしまって、後にパーツを買い戻しました」
――ありがとうございます。今後もCSには出続ける予定ですか?
「自分は出たいと思ってます!色々事情があって身内が行きたがらないこともあるんですが、その彼もやまなCSで【青黒ハンデス】を使ってベスト8入賞しているプレイヤーなので、出てくれればなと。
CSはやっぱりいろんな方とお会いできるのが良いです。今日もpunte(チーム静岡・認定ジャッジ)さんとお会いしましたし、ADTではユウキング(愛知のトッププレイヤー)さんと対戦しました。ユウキングさんとはまた対戦できれば嬉しいですね。
そのうち、CSは同窓会みたいな感覚になっていくんでしょうか?」
――長く続けてると、自然と友達が増えてそうなると思いますよ。今年の公式大会も行かれるんですか?
「GP2ndは勿論受付しました!デッキはまだ考えてないですけれど、同じデッキを使うかも。
冬の公式は、限定戦なのでちょっと…Rev期、DS期と出場しましたが、Rev期は【赤白バイク】で4-2して抜けられず、DS期は【イメン=ブーゴ】を使ったんですが環境を理解できておらずという感じでした。
でもどうせエリア代表決定戦をやるならCSが多い愛知や静岡より、何もない長野でたまには開催してほしいって思います(笑)」
――GPの時に現地でまたお会いできるといいですね。今後のデュエマはどうなっていってほしいですか?
「今までは闇や自然、火単と言った単色の時代でしたよね。それが今年からBBPの《ニコル・ボーラス》のようなレインボーカードが増えてきたので、5C使いとしては嬉しく思ってます。《百族の長 プチョヘンザ》にも期待ですね」
――ありがとうございます。それでは最後に一言!
「自分はこれからもCSに出ようと思ってます。声をかけてくれると喜びます、仲良くしてください!」
――ありがとうございました。
■インタビューを終えて
僕が秘龍さんに初めてお会いしたのは今年の3月、アカレコCSの時です。ADTにも出場されているようでしたので近くの方かと思いきや、なんと長野から遠征されてきている方でした。車で片道3時間かけて遠征されるその熱意には頭が下がる思いです。
彼の使用デッキは5Cドラゴンという、いわゆる環境トップとは一味違うデッキタイプ。それを使い続け、CSで入賞するのはやはり実力あってのことでしょう。
噂によると、筑前煮(チーム海老名・認定ジャッジ)さんがひょっとしたらCSを長野でやるかもしれないという話ですので、今後に期待ですね。
何せ7年で2つしかCSがない地域ですから、長野県のプレイヤーはまだまだ未知数。秘龍さんのように実力を持った選手が隠れているかもしれません。
また秘龍さんはGP2ndにも出場されるとのこと。僕もジャッジとしてGP2ndへ参加しますので、彼と現地で再び会うことを楽しみにしています。
秘龍さんが今後とも活躍されることを祈っています。