【プレイヤーインタビューin浜名湖CS】スリービーさん(チームHeaven’s Dice)

今年の3月に史上初のドラフトCSを開催し、また各個人が華々しい戦績をあげているチームHeaven’s Dice。今回インタビューさせていただいたのは、そこに所属されているスリービー(23歳)さんです。

競技イベントへ積極的に出場し、数多の勝ち星を手中に収める彼はどのような人物なのでしょうか?浜名湖CSの場をお借りしてインタビューさせていただきました。

 


■経歴
*入賞歴*
CS:プレイヤー個人戦績(スリービー)

 

■インタビュー
――本日はよろしくお願いいたします。まず、デュエルマスターズはいつごろからプレイされてるんですか?
「大学に入学した後からですね。だから…4~5年?」

――何故、デュエマを始めたんですか?
「《ヴォルグ・サンダー》が切っ掛けです。あのカードを初めて見たときに”使いたい!”って思ってそのまま始めました」

――《ヴォルグ・サンダー》が切っ掛けですか。それまで、TCGをプレイされたことはあったんですか?
「小学校の頃に遊戯王をプレイしていたぐらいですね。でも《ヴォルグ・サンダー》のライブラリアウト効果にグッと来て。
最初はカードキングダムの動画を見てデッキや環境を勉強して、テキストを覚えました。そしてDR(当時の公認大会)へ出場して、ショップにいる人と友達になって…と言う感じです」

――現在ではCSへ精力的に出場して結果を残されていますが、CS出場の切っ掛けは何でしょうか。
「当時通っていた所沢ホビーステーションのコミュニティ内で誘われたことが切っ掛けです。CSの存在を知ったのもその時でしたね。勝てば予選を抜けて決勝へ上がれるシステムを知って、もっと勝ちたい!と強く思うようになりました。どちらかというとカジュアルは苦手で…どうせやるなら勝ちたい!って思ってます」

――勝ちにこだわるプレイスタイルであると。
「やっぱり、勝てば楽しいですしね。交友関係の幅も広がりますし、個人としての発信力も強まりますし。発信力や知名度みたいなものって、何をやるにしてもあった方がいいじゃないですか」

――仰る通りです。
「知名度があれば声をかけてもらいやすいですしね。CSの運営でも重要なファクターだと思っています」

――CSと言えば、初出場のCSはどちらですか?
「初めて出たのは川崎CSです。午前/午後2部制のイベントですね」

――ミキプル(チーム川崎/認定ジャッジ)さんが運営を務めてらしたイベントですよね。そしてスリービーさん、現在はHeaven’s Diceに所属されていますが、これはどういった経緯で?
「Heaven’s Diceって元々はまさHeaven’s DiceCS主催)さんたちが集まって結成したチームなんです。僕は昨年の公式大会の時に誘われ、加入させていただきました。
元々Heaven’s Diceには大学の後輩である◆斎藤がいたこともあって、みんなと話すようになって…と言う経緯です」

――仲良くなって、次第に…と言う感じなんですね。
「加えて実はその頃、調整するための環境が地元からなくなりつつあったんですよ。自分とリレイ(チームHeaven’s Dice)しかいないような状態になっちゃってて…誘いを受けたときはうれしかったですね。
加入後はツイッターやブログでの発言に一層気を付けるようになりました。やっぱりチームの看板を背負ってるわけですから、下手なことを言えません」

――誰かにも見習ってほしいです。
「プレイするときも、勝っても負けても挨拶できる試合を心がけています!」

――ところで、Heaven’s Diceってどんな集団なんですか?
「15人のプレイヤーが所属する調整集団です!実はHareruya Pros(MtGの斎藤プロ率いるプロチーム)に影響を受けていて、あやかってチームパーカーの色を同じ色にしました!
今年の3月にはDM史上初となるドラフトイベント、Heaven’s Dice CSを開催しています」

――史上初と言うことで、大きな注目を集めたイベントでした。
「当日は60人程の選手にご来場いただき、つつがなく終えることが出来ました。
定員は128名でしたが、60と言う人数は丁度よかったと今では思っています。僕らにとって初めてのイベントであったことや、形式自体がデュエマ初の物でノウハウがなかったことが重なり戸惑ってしまった部分もあったので。
そんな初めて尽くしのなかで参加され、進行にご協力いただいた皆さんには感謝しています」

――初めてだと、なかなか難しいですよね。ドラフトは普段からプレイされているんですか?
「僕はあまり…ただドラフトがCSサポート対象になり競技として扱われるようになったこと、誰もやったことがない試みであるならば自分たちが先陣を切ろうという思いがあってドラフトを採用しました」

――素晴らしいチームですね。名前が◆斎藤さんのHNに由来するものだと聞いた時は驚きましたが。
「僕も驚きました(笑) まさか後輩に由来していたとは…」
【主催者インタビュー】まささん(チームHEAVEN’SDICE)を参照

――さて、Heaven’s Diceは調整集団とのことですが、選手としてはみなさんどうなんでしょうか。
「そうですね、個人個人の成績はありますが、Teamとしてはハチ公CSベスト8(まさ、リレイ、スリービー)があります。皆それぞれ得意不得意があるので、短所をチーム内で補い合えるのが魅力です」
※更にインタビューの翌日、第2回浜名湖CSチーム戦にてベスト8(まさ、トヨ、スリービー)

――スリービーさんは、そんなチームの中でもとりわけ多くの入賞歴がありますよね。申請も定期的にしていただいて、ありがとうございます。
「前はベスト8だと何もありませんでしたが、今はポイントが入るのでうれしく思ってます。何もないよりはずっといいですよ。
僕、アカレコで戦績が更新されたときに出る”今回の更新で○○位になりました”っていう告知がすごく好きなんです!ああした試みは励みになりますね」

――ありがとうございます!次に、影響を受けた方について教えてください。
「何と言ってもライカル(チーム横浜/GP1st・2ndジャッジリーダー/認定ジャッジ)さん!横浜GP1stの際に初めてお見かけしました。あの人は性格、プレイング…何を取ってもかっこいいんです!
ライカルさんが主催するCSは全部行くことにしています」

――Thunders#36(チーム静岡/GP1st・2ndジャッジリーダー/認定ジャッジ)さんも同じことを仰ってました。
「もう一人、ユウキング(愛知のトッププレイヤー)さんも。彼のプレイングと構築にはいつも驚かされます。あの年齢であの構築力は羨ましいですよ。
彼はフォーラムスリーブを使っているんですけれど、僕もそれに影響を受けて無地スリーブを使ってます。憧れですよね」

――やはり、強いプレイヤーに憧れると。
「そうですね。僕は試合前の動作もルーティーン化しています」

――イチローがバットを振る動作のような…?
「ええ。マットを敷いてシャッフルして…という一連の手順を毎試合同じように行って、集中するようにしています。勝ちにこだわりたいので」

――そこまでこだわる人を見たのは初めてかもしれません。勝ちと言えば、CSだけでなく公式戦についてはどうお考えですか?
「限定戦はちょっと…あまり好きではないんです。殿堂フォーマットが好きなので、やはりCSかなと。
実は静岡という土地で勝ち越したことがなく、今日の浜名湖CSで初めて予選を抜けることができたんです。ただ入賞には結びつかなかったので、今の目標は静岡で勝つこと!それと、同じく入賞歴のないおやつCSでも勝ちたいです」

――結構、遠征されるんですか?
「最大でもこの間のアカレコCSですね、名古屋まで。大阪は遠くて…東北のイベントもなんだかんだで関東のイベントと日付が被ってることが多いので、行ったことはないです。
遠くまで行くなら特別なイベントに出たいという気持ちもあります。アカレコCSやレジェンドCSならどこでだって駆けつけますよ!」

――ありがとうございます。ということはGP2ndも?
「登録しました。勝ちたいですし、カバレージに載ってみたいんです。
実は去年の冬の公式でスタッフの方がこちらの写真を撮ってらして、よっしゃ!載った!と思ったんですよ。ところが後からアップされた画像を見てみたら、僕の手とプレイマットだけが映ってたっていう(笑)」

――悲しい!(笑)
「やっぱ勝たないとな!って強く思いましたよ(笑)」

――ところで、デッキはどのようなタイプがお好きなんですか?
「コントロール系ですね。カードとしてはドラグナーが好きで、《龍覇 イメン=ブーゴ》や《極・龍覇 ヘルボロフ》を使ってます。この2枚でどちらかと言われたら《龍覇 イメン=ブーゴ》かな。
イメンはループというわかりやすい到達点が存在しますが、ヘルボロフはコントロールした末に殴って勝たなければならないのがネック。
ちなみに今日はサソリスギョギョウを使ってます。《邪帝遺跡 ボアロパゴス》は強いですね、すぐループできるので」

――《ヴォルグ・サンダー》で始めただけはありますね。するとやはり、1ゲーム制よりは3ゲーム2本先取制の方が良いですか?
「そうですね、1ゲーム制はあまり好きじゃなくて…どうしても引きで左右される場面があるじゃないですか。すっきりしないんですよね。
相手のブン回りで終わると悲しいですし、長くプレイしたいというのもあって3ゲームマッチが好きです」

――気持ちはわかります。もう一つ形式の質問を、賞品は何がお好きですか?
「プレイマットとか、記念品的なものがいいですね。ゲーム機は店で買えるので…悪くはないんですけれど。
記念品と言えば、ファイアーボールCSは良かったですよ。優勝賞品がトロフィーだったんです。自分が初めて入賞したCSだったことも相まって、思い出深いですね。そういう意味では、盾なんかもいいと思います」

――なるほど…やっぱり、特別な何かがほしいですよね。今後、デュエマにはどうなっていってほしいですか?
「競技制からぶれないでいてほしいですね。勿論一番は続いてもらうことですけど。
今後もGPは参加するつもりです。どこで開催されてもいきますよ!北海道でも!」

――ありがとうございます。最後に、何か一言!
「これからもHeaven’s Diceをよろしくお願いします!」

――ありがとうございました。

 

■インタビューを終えて
僕がスリービーさんに初めてお会いしたのは浜名湖CS当日。恐るべきスピードで勝ち星を稼いでいらっしゃること、以前インタビューさせていただいたあくあ(Heaven’s Dice CSヘッドジャッジ/認定ジャッジ)やまささんと同じチームに所属されているということで、まささんにお願いして紹介していただきました。

初めて話した彼の印象は、ストイックな競技プレイヤー。勝利への情熱と妥協のなさは、彼がトッププレイヤーになるべくしてなっていることをうかがわせました。
このインタビューをさせていただいた後も浜名湖CSチーム戦、横浜CSと順調に入賞を重ねており、間違いなく今ノリに乗っているプレイヤーの一人。もしGP2ndで彼が優勝したとしても、僕は驚かないでしょう。

しかしこのインタビューシリーズ、定期的に晴れる屋さんの名が上がります。MtGにとどまらずデュエマにまで影響を与えるなんて…かつて「界隈の外にまで影響を与えられて初めて有名人といえる」なんて話がありましたが、その文脈で言えば晴れる屋はまさに有名人…じゃなくて有名店と言えるでしょう。
何気に名倉(ライカル)さんの名がまたまた上がっているのも見逃せません。

さて、Heaven’s Diceの躍進はどこまで続くのか。GP2ndもスリービーさん、まささんを初めとするチームHeaven’s Diceからは目が離せませんね。
今後のスリービーさんのご活躍を、お祈りしています。


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