【プレイヤーインタビュー in WINNERS CS】じゃきーさん(アルティメイター)

2015年の末から2016年の頭にかけて開催されたエリア予選、そして日本一決定戦。今回インタビューさせていただいたのは、そこで中部エリア代表、そしてRev期日本一タイトルを獲得し、U.D.Bにてアルティメイターとしても活躍されているじゃきー(19歳)さんです。



【ヘブンズ・ゲート】を使いこなし、”天門のカギを持つもの”との異名を取る彼はどのような人物なのでしょうか?WINNERS CSの場をお借りしてインタビューさせていただきました。

 


■経歴
*入賞歴*
公式大会:Rev期中部エリア代表決定戦 優勝、Rev期日本一決定戦 優勝
CS:プレイヤー個人戦績(じゃきー)

 

■インタビュー
――本日はよろしくお願いいたします。まず、デュエルマスターズはいつごろからプレイされてるんですか?
「始めたのは子供のころですけど、復帰したのはE3から。高校の同期であるとおりま選手に誘われて復帰したんです」

――結構最近なんですね。競技イベントへはいつごろから出場されているんですか?
第3回静岡CSだったと思います。チーム戦に誘われて出場しました。
使ったデッキはガンリキジャンヌ刃鬼。白刃鬼にキューブリック対策としてジャンヌを入れた、というデッキでしたね」

――最初から天門を使って…というわけではないんですね。
「最初の頃よく使っていたのは白刃鬼でした。そのあとはシューゲイザーモルト、そして今は天門を使っています。
自分は1つのデッキを長く使ってプレイを磨くスタイルなんです」

――その頃からショップにも行かれてたんですか?
「そうですね、CSに出るようになって、地元にあるビデオインアメリカ小牧というお店へ行くようになって…という感じで」

――その流れでエリア代表予選の権利戦も出場、と。
「はい。もっともE3の時は店舗予選で勝てず、権利が取れなかったんですが。
初めて権利を取ったのはDSの時で、DSエリア予選ではシータのグレンモルトを使用しました」

――Rev中部エリア予選(2015/12/23)では天門を選択されました。
「その時は既に天門を使い込んでいて、思い入れのあるデッキタイプだったので選択しました。
自分はどのデッキが強いかということはあまり重要視せず、好きなデッキを決め打ちするタイプなんです」

――そのあとの日本一決定戦(2016/2/28)でも、天門を使用されていましたね。
「ええ…あの時は直前のWHFにて発表された新殿堂でミルザムが殿堂入りしてしまって、自分にとっては痛手でした。ミルザム+エメラルーダのコンボが弱体化してしまったので」

――当日の模様を教えてください。
「当日は予選4回戦+決勝3回戦という形式で、自分は3-1で予選を抜けました。
予選1Rで当たったのはGP1st優勝の垣根選手。彼の使うサンマッドを下してまず1勝。
2Rの白刃鬼にも勝ったのですが、3Rでかじゅある選手の駆るアナデッドに負け。4Rのレッドゾーンには勝って、3-1ですね。決勝へ行ける8人の中に入ることが出来ました。

決勝1Rの白刃鬼にダイハードを2枚立てられるも返し、2Rのレッドゾーンを下して迎えた決勝戦。対戦相手は予選3Rで負けていたかじゅある選手でしたが、勝って日本一になることが出来ました!」

――金のドキンダムX、羨ましいです!
「ありがとうございます。僕は天門好きなので、なかなか使う機会がないですが(笑)
ドキンダムの他にも当日着用した衣装や最新弾、BBPなどなどたくさんの賞品を頂きました」

――そしてじゃきーさん、アルティメイターとしても活躍されました。
「はい、U.D.Bでアルティメイターとしてデュエルさせていただきました。動画、見ていただけると嬉しいです!
あれってチャレンジャーは勝つたびに賞金が増えるんです。それでちょっと期待したんですが、アルティメイターは何もなかったんですよ(笑)」

――あらら(笑)
「でも、そんなことは全然気にならないぐらい面白かったです。当日は自分が作ったデッキを持ち込めましたし、一連の大会を通してコバさんやmiwaさん、かじゅあるさん…たくさん知り合いが増えました」

――ゲームを通じて友人が増えるって、楽しいですよね。ところで、影響を受けたプレイヤーはいらっしゃいますか?
「影響ですか…やっぱりユウキングさんですね。彼のデッキ構築力は目を見張るものがありますし、本当に尊敬しています」

――天門で言うとフラッペ天門なんかすごかったですよね。そういえば、じゃきーさんから見た緑天門ってどうなんですか?
「良いデッキだと感じましたが、自分の手にはなじまなかったです。僕はロージアとエンドレス・ヘブンが好きなんですよね。
エンドレス・ヘブンのシールドを増やす効果で盾0からでもミルザムの効果を使えるようにしたり、転生スイッチでミルザムを戻してロージアを出したり…ドラゴンズ・サインでブロッカーとして出てくることもあってとても便利です。
アナデッドに弱いのが今の悩みです」

――本当に天門がお好きなんですね。
「元々、光文明が好きだったんです。そこにミルザム+エメラルーダというコンボが登場して、昔使ってたし…との思いから使い始めました。漫画でも天門ってつかわれてましたよね、シリウスを出したりして(※)」
※デュエル・マスターズFE W VS 勝利戦

――ちなみにトッププレイヤーに聞いてみたかったんですが、大会前の調整はいつもどうされてるんですか?
「まずデッキリストを考えるときは、カードを広げて瞑想してます(笑) そのせいか、僕のリストはピン差しが多めになることが多いですね。
調整はvaultが使えないので、カードショップでひたすら回してます。バイト終了後から始めて、25時ごろまでやっていることもありますよ。土日はもう朝からずっとです。
最近はWINNERSで調整することが増えてきました。地元の仲間がとおりま選手しかいなくって…小牧のカードショップは、ビデオインアメリカしかないんですよ」

――そうだったんですか…遊戯王の英語版禁止化の際に潰れた店があるとは聞いてましたが。
「WINNERSは1日に4回大会があるので、デュエマをプレイする環境として良いと思います。皆とも調整できますし」

――地元ではとおりま選手と調整されるとのことですが、WINNERSではどんな方と?
「近くに座ってる人ですよ」

――!?
「や、文字通りの意味です。WINNERSって誰とでもプレイしようという雰囲気があるんですよ。だから僕も、皆と調整してます」

――スゲェ…その調整方法は初めて聞きました。
「いろんな方がいらっしゃるので、助かってます」

――もう一つトッププレイヤーに聞いてみたかったのですが、デッキのカードをプロモでそろえるとやっぱりやる気が出たりするんです?
「僕は、天門はフルプロモにしてますね。やっぱり好きなデッキですから。他のデッキはノーマルです。
プロモでそろえると、仰る通りモチベーションにつながるんですよ。ただ最近始めた人は、プロモよりも新枠統一にこだわる方が多いかもしれませんね」

――ありがとうございます。最後に一言、お願いします!
「今年も日本一を目指してまずはGP3rd、頑張ります!」

――ありがとうございました。

 

■インタビューを終えて
じゃきーさんに初めてお会いしたのはGP2ndの帰り道、WINNERSバス一行とすれ違った時です。
カードショップWINNERSのオーナー、パタさんがバスをチャーターし、愛知からみんな揃って遠路遥々東京まで来たとのことで、20人程で帰ろうとされていたタイミングでした。
そこでお見かけしたじゃきーさん、なんとなく年が近いのではと思いきや全くそんなことはなく。年齢の割にかなり落ち着いてらっしゃるなという印象を受けました。

今回インタビューさせていただいた中でわかったのは、彼が一つのデッキをこつこつ磨き続けるプレイヤーだということ。勝利のために戦う競技プレイヤーの中ではかなり珍しいタイプだと思います。
無論コントロールやビートと言った大雑把なアーキタイプに拘って突き詰める方はいらっしゃいますが、デッキタイプ単位となるとそうそう見ません。
現代の競技デュエマではメジャーではない手法ですが、セオリー通りではないそのスタンスがもたらす恩恵は大きいですね。日本一決定戦ではミルザムが規制された直後にもかかわらず天門を持ち込むプレイが功を奏し、相手を想定外の状態に追い込んでいます。

そんな彼は愛知県で活動するプレイヤー。GP2ndの優勝者、せいな選手が愛知県出身だったことも相まって、昔を知る方々からは「愛知王国復活か?」なんて言われていますね。
かつてGM日本一のPULU選手、そしてPM日本一のPhoenix選手を輩出し、”王国”と呼ばれた愛知県。再びデュエマの中心地となるのでしょうか。GP3rdが楽しみですね!

じゃきー選手のGP3rdでの活躍を祈っています。


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