【プレイヤーインタビュー in 静岡CS】はら*さん(原一派の長)

デュエマGP2ndで一躍その名を全国にとどろかせ、今やHeaven’s Diceに勝るとも劣らぬ調整チームとなった原一派。今回インタビューさせていただいたのは、その原一派の長を務めるはら*(19歳)さんです。

弱冠19歳ながら自らの名を冠したチームを率い、トーナメントシーンへ強力なアーキタイプを送り込む彼はどのような人物なのでしょうか?静岡CSの場をお借りしてインタビューさせていただきました。

 


■経歴
*入賞歴*
CS:プレイヤー個人戦績(はら)

 

■インタビュー
――本日はよろしくお願いいたします。まず、デュエルマスターズはいつごろからプレイされてるんですか?
「小学校の高学年からです。《龍炎鳳エターナル・フェニックス》の弾だから…DM-13からですね。
中学に入ってからカードキングダムやDeadman(WotC)の動画を見るようになって、のめり込んでいきました」

――競技的な大会へ参加するようになったのはいつからですか?
「公式大会へ参加したのはサイキックマスターから。
CSは第3回関東CSからです。

第3回関東CSの時はまだ中学生で、【ホーガン】を組んで参加したんですよね。予選は5回戦だったんですが、あと1勝で予選抜けと言う天王山の5回戦目で負けてしまって…悔しかったですね。その後も関東圏のCSにはよく出ていました。
当時、中学生のプレイヤーは珍しくてユウキング(愛知のトッププレイヤー)が最年少、次に僕とえじま(WotC)君と言う感じでした」

――よく遊んでいたお店を教えて下さい。
「当時から僕がお世話になっているのはピットインです。初めて行ったのは小学生の時。友人に連れられて、ショップと言うものが良くわからないまま…と言う感じでした。

行ってみて分かったことですが、ピットインと言うお店は他のショップとちょっと違うんですよ。元々カード屋さんと言うよりおもちゃ屋さんで、昔からあるお店なんです。学校帰りに子供が集まっていて、活発な空気が漂っていて…そういう場所でした」

――えじまさんと同い年ということですけれど、いつごろからお知り合いに?
「実はえじま君と同じ小学校に通っていたんです。しかも6年間、クラスも一緒!
ただ彼が昔からデュエルマスターズをプレイしているのは知っていたんですが、実際にデュエマの話をするようになったのは僕がプレイを始めた高学年からでしたね。
プレイヤーの中では彼が一番付き合いが長くて…もう12,3年になるのかな。ほんと、長いです」

――クラスまで一緒とは…そういうことってあるんですね。次に、原一派創設の経緯について教えてください。
「デュエマって元々○○勢みたいなくくりがあったじゃないですか。僕らで言えば関東勢っていうくくりがあって、その中にまた西葛西勢とかがあって。大会へ出るにしても、そのグループごとに固まってることが多いんですよね。
そういうくくりがある中で、僕らは他の集団を”○○一派”と呼んでいたんです。例えば斎藤さんと言う方が中心のグループであれば、これは斎藤一派だと。ちなみに、この斎藤一派がのちのHeaven’s Diceです。
そんなノリがある中で、いつしか自分たちのことを”原一派”と呼ぶようになっていました。一年ぐらい前の出来事です」

――すると、GP2ndへ向けて結成されたとかそういうチームではないんですね。
「ですね、2ndで黄色パーカーを着ていたせいで目立ち、名前が売れたのでそう見えたかもしれませんが…。
あの時は、折角GPというお祭りなんだし何かしようと言う流れになったんです。そこで選んだのが統一パーカー。黄色って目立つ色なので、会場で見つけやすくて便利でした(笑)」

――着るものを統一するのは良い考えだと思います。
「元々は推しのライブで着る服を作ろうとか、そんな話から始まったんだと思います。えじま君や僕のハンドルネームの末尾にはアスタリスク(*)がついているんですが、これはあやぽんず*(歌い手)さんのファンであるってことなんです。
黄色もあやぽんず*さんのサイリウムカラーなんですよ」

――そういう理由で決まっていたとは…意外です。”原一派”と言う名前になったのは、やはり原さんに人望があったから?
「どうでしょう(笑)
どちらかというと僕はマスコットかな。と自分では思ってます」

――ちなみに原一派って、何人ぐらいのグループなんです?
「正直に言って曖昧なんです。GP2ndでパーカーを作った時、地元の人たち以外からも購入注文を頂きまして、いろんな方にお売りしたんですよね。なのでいろんな地域に一派の方はいらっしゃって、中でも頻繁にCSへ参加している方々が主要メンバー…と言う感じですね。 

元々僕らはチームのようなカッチリした集団ではなく、なんとなく楽しくやろう!という集まりなので、自分も把握していない部分があるんです」

――なるほど、色々な形の集まりがあるんですね。
「だからと言って調整していないわけでもないです。調整チームなのかカジュアルな集まりなのか、線引きは難しいです」

――そんな原一派からは、GP2ndでダイハード獲得者が出ました。
「はい、僕らの仲間であるちゃそさんが獲得されました。使用は緑天門。
あのデッキは皆で調整したリストなんです。愉快な仲間たちとがっつりデュエマが出来て楽しかったです!」

――GPの後、原一派はパーカーに続いてポロシャツも制作されたと伺いました。
「最初にパーカーを作った時、Tシャツとパーカーで迷ったんです。長く使えるものがいいということでパーカーにしたんですが、GP2ndは5月末。暑かったですね…。
その反省をもとに、夏用としてポロシャツを作りました。ところが今度はその…素材にちょっと難がありまして、その…素肌の上に着用すると透けるんですね。下に1枚着る羽目になっちゃいました」

――あらら。こうした作業ってどなたが担当されてるんですか?
「基本、デザイン含め僕がやってます。ので、僕が悪いです。パーカーにしてもポロシャツにしてももうちょっと深く考えるべきでしたね…」

――僕はこのデザイン、シンプルで好きですよ。HARA FACTIONって書いてあるのとか!
「ありがとうございます!
ただ作ったはいいんですが、会場到着後に着替えるようにしてるのでたまに忘れちゃったりも。
実際にこないだ寝坊した時、慌てて家を出たせいで忘れてきちゃったんですよね。その時着ていたのが本当に偶然赤いポロシャツで、”Heaven’s Diceか!?”って皆に言われちゃいました(笑)」

――赤はまずいですよ(笑) 次に、一派の中での推しメンバーを教えてください。
「もちろん全員推し!
強いて挙げるなら、ちゃそさんときんけつさんです。ダイハードを取ったちゃそさんは言わずもがな、きんけつさんは今日(第8回静岡CS)も8-2で予選を終えていますし、2人とも実力のあるプレイヤーだと思います」

――影響を受けたプレイヤーについても、教えてください。
「おまんちん(愛知)さんやさっぴー(茨城)さんです。お二人の個性的なブログをずっと読んでいました。
二人ともCSへ出場するたびに上位へ食い込んでおり、また自分が競技大会に出始めた頃活躍していた人と言うこともあって記憶に残っています」

――ありがとうございます。続いて、思い出深いデッキは何がありますか?
「黒緑速攻です。
中学や高校の頃はあまりお金に余裕がなかったので、メタ内のデッキを全部組んで調整するなんて夢のまた夢。黒緑速攻が僕の相棒でした。
そんな黒緑速攻は、僕を第1回川崎CSで入賞へ導いてくれたんです。そのあとも3回ぐらい上位入賞することが出来て、嬉しかったですね」

――《停滞の影タイム・トリッパー》が入り始めたころですよね。
「はい、なおかつ《緊縛の影バインド・シャドウ》はまだ入っていないころですね。

最近は皆でいろいろ話し合ったりして、天門やドギラゴン剣を使っています。
お金にもある程度余裕が出来て、いろんなデッキを組めるようになりました。周囲から”原さんは変わっちまったよ”なんて言われたりしますよ(笑)」

――そんな原さんは、最近の競技的な流れについてどう感じていらっしゃいますか?
「良い流れだと感じています。GPは素晴らしい大会ですし、昔と比べてCSも大幅に増えました。実力を発揮する機会があるのは嬉しいですよ。

少し話がそれるかもしれませんが、僕はゲームライターを目指しているんです。プレイヤーとして出たい気持ちはありつつも、情報発信してみたいという気持ちもあるんです。昔ブログを見て憧れた、往年の名プレイヤーたちのように。
と言っても最近予選すら抜けられていないので、発信する情報がないんですけどね!昨年冬のおやつ以来、1度も抜けてません。
一派の長として頑張らないとな、と思っています」

――今後のDMについて、感じていることを教えてください。
「はい、まず大会サポートをしていただけるのはとてもありがたいことで、是非今後も続けていただければと思っています。

ただ個人的に引っかかっているのが、デュエマをプレイしている子供たちが大型大会へ参加する前に引退してしまうこと。競技性が高まる中で、お店には来ている小中学生ら若年層への対応がなおざりにされているのではないかという懸念があります。
今後も競技デュエマという文化が続いていくために新世代の流入は必須事項だと思いますし、ここは変わっていってほしいですね」

――なるほど…その視点はありませんでした。自分も気を付けて見ていくよう心がけます。最後に一言、お願いします!
「自分はやんちゃなところもあるかもしれませんが、今後もプレイヤーとしてデュエマを盛り上げていきたいですし、盛り上がるようになってほしいです!」

――ありがとうございました。

 

■インタビューを終えて
僕が原さんとお会いしたのは、実はこの第8回静岡CSが初めて。前々からえじま君経由でお話を伺っていたんですけれども、僕が愛知、彼が東京と言うことでお会いする機会を逸していました。
実際にお会いした原さんの印象は、とにかく礼儀正しいというもの。えじま君もそうなので、西葛西に誰か厳しい方がいらっしゃるのでしょうか。そう思うほどきちんとしておられました。

早速お話を伺ってみると、ゲームライターを目指しておいでとのこと。ここで言うゲームライターとは、ファミ通のようなゲーム雑誌やWebメディアなどに記事を書く職業のことを指すそうです。
原さんは、この時点で既にライターにならないかとお誘いしていたあーさんと組んで共同ブログを運営されており、腕は確かでした。ただいかんせん僕とは面識がなく、そのためお誘いしようかどうか迷っていたのですが、あまりにも礼儀正しかったのでついライターとしてお誘いしてしまいました。
結果、なんと快諾していただき、一緒に頑張ることに。よろしくお願いいたします。

今後も、原さんが楽しくデュエマをプレイされることを願っています。


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