Team DM静岡CS主宰のThunders#36です。
この度は第9回DM静岡CSに非常に大勢の選手にお集まり頂きまして、改めましてありがとうございました。個人戦248名、団体戦300名の合計548名というのは過去最大動員数となり、今までで一番の盛り上がりを見せたのではないかと思います。
今回もそんな大勢の選手が、優勝の座を懸けて争い合った2日間のフィールドを解析します。2017年2月26日に施行された新殿堂と、その日に東京で開催された日本一決定戦の結果を受け、3月4日と5日の藤枝市文化センターのメタゲームはどう構築されたのでしょうか。一緒にデッキリストの海原へ潜ってみましょう。
■メタゲーム・ブレイクダウン
《超戦龍覇 モルトNEXT》、《真・龍覇 ヘブンズロージア》、《龍覇 サソリス》。制限改訂明けのフィールドは、ドラゴンズ・サーガより生まれしドラグナー達が環境を占拠です。
「バスター」の絶対的な支配が続いた旧環境。制限改訂を経て、今回その玉座を手中としたのは「NEXT」でした。
使用者数は個人戦で49名(約19.8%)、団体戦で80名(約26.7%)と、非常に大きなシェアを獲得。特筆すべきはその中でもサブタイプの割合で、個人戦では「NEXT」を使用した49名のうち29名(約59.1%)が、団体戦では80名中58名(72.5%)が赤緑の2文明で構築したものを使用―ー団体戦で58名となると、使用数2位の「ビッグマナ」より7名も多く、3位の「レッドゾーン」に至っては2倍の数です―ー。どれも細かい差異はあるものの、基本的なコンセプトは変わらず、この「赤緑NEXT」といアーキタイプがかなり選手達に定着されており、また評価されているということが証明されました。
ちなみに、これらの殆どのリストに《蒼き団長 ドギラゴン剣》が厚く採られていたことも見逃せません。「バスター」というデッキタイプ自体は母数を減らしたものの、結局フィールドで見掛ける枚数はそんなに変わっていないのかもしれません。
2番手に着けたのは「ビッグマナ」。環境の移り目でよく人気を集めるこのアーキタイプ、やはり今回も2日間を通して高い人気を獲得しました。
使用者数は個人戦で44名(約17.7%)、団体戦で51名(約17%)。普段はどちらかといえば団体戦の方が高い数値になるのですが、今回は僅かに個人戦の方が割合が高くなる珍しい結果が得られました。
1番手の「NEXT」のように突出したシェアを獲得したサブタイプはないものの、相変わらず豊富なサブタイプを擁しております。近年集計した中では、今回の結果が1番バラエティーに富んでいますね。
今回の団体戦は非常に攻撃的な構築が人気を集める傾向がありました。
その傾向がよく表れているのが「NEXT」と「レッドゾーン」の個人戦から団体戦に掛けての推移。前者は49名(約19.8%)から80名(約26.7%)、後者は15名(約6%)から29名(約9.7%)と、シェアを大きく拡大しております。
今大会では旧環境に於ける「ヘブンズゲート」や「落城」のような高い防御力を誇るデッキがメタの一角として主張出来ておらず、選手達は個人戦にてそれを確認した上で攻撃的なデッキに乗り換えたのかもしれません。このあたりも2DAY開催の醍醐味のひとつですね。
ちなみに「NEXT」が圧倒的な支持を得たフィールドではありましたが、プレーオフの舞台はまるで偏ることなく、各アーキタイプからそれぞれ代表が輩出された非常に健全な舞台でした。とはいえ、個人戦王者の座を掴んだのは「NEXT」でありましたから、やはり「NEXT」の舞台であったということもまた事実。
なお、主要アーキタイプとして挙げた8つのうち「ミラダンテXII」だけが2日間通して1名もプレーオフに輩出することが出来ませんでしたが、決して大敗だったという訳ではありません。両日通して何名か2敗ラインには到達していたのです。惜しくもオポーネントが足らずプレーオフ進出はなりませんでしたが、スイスラウンドにクッキリと爪痕を残していきました。これからのメタゲームでも必ず仮想敵としてカウントすべきアーキタイプであると思います。
■アーキタイプ解説
【NEXT】
新環境開幕から圧倒的な戦力でスタートダッシュに成功したこのアーキタイプ。果たして、前環境の王者「バスター」のような長期政権を実現出来るのでしょうか。
前項でもお伝えしました通り、赤緑の2文明で構成されたリストが突出した人気を獲得しました。
殆どの構築が《スクランブル・チェンジ》《リュウセイ・ジ・アース》《蒼き団長 ドギラゴン剣》のパッケージを採用しており、《メンデルスゾーン》による2ブーストが決まれば3ターン目に致死打点を叩き込んできます。2ブーストが決まらなくとも《フェアリーの火の子祭》等で1度ブーストさえ決めてしまえば4ターン目に致死打点が走ってくるわけですから、その頻度は結構なもの。環境の速度を測る上で、このパッケージのスピードは重要なラインのひとつとなるでしょう。
千葉ビート選手 - 「赤緑NEXT」
第9回DM静岡CS 個人戦 優勝 / 殿堂レギュレーション(2017.03.04)
DMvaultハッシュ:7831b9a7af5304363d34ddd1a7abae01
-メインデッキ(40)-
4 x メンデルスゾーン
4 x スクランブル・チェンジ
2 x フェアリーの火の子祭
2 x 無双竜鬼ミツルギブースト
4 x リュウセイ・ジ・アース
1 x メガ・マナロック・ドラゴン
4 x 超戦龍覇 モルトNEXT
3 x 次元龍覇 グレンモルト「覇」
1 x 熱血龍 GENJI・XXX
4 x 熱血龍 バトクロス・バトル
3 x 永遠のリュウセイ・カイザー
2 x メガ・マグマ・ドラゴン
4 x 蒼き団長 ドギラゴン剣
2 x 悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス
-最終禁断フィールド(1)-
1 x FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX
-超次元ゾーン(8)-
1 x 革命槍 ジャンヌ・ミゼル/聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル
1 x 爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神
1 x 銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ
1 x 真聖教会 エンドレス・へヴン/真・天命王 ネバーエンド
1 x 闘将銀河城 ハートバーン/超戦覇龍 ガイNEXT
1 x 覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ
1 x 恐龍界樹 ジュダイオウ/恐・古代王 サウザールピオ
1 x 無敵王剣 ギガハート/最強熱血 オウギンガ
そんな「赤緑NEXT」のリストのうち、好成績を収めていた選手達が使用していたリストによく採られていた、注目のカードがあります。
それは《伝説のレジェンド ドギラゴン》。《メガ・マナロック・ドラゴン》の制限を受け、余った枠に《メガ・マグマ・ドラゴン》がよく採られていましたが、これに加えて《レジェンド ドギラゴン》を採っている選手が上位陣の中に多く居たのです。
この巨大な《勝利のガイアール・カイザー》(という表現が正しいでしょうか?笑)は《時の法皇 ミラダンテXII》のロック範囲外なのがポイント。アンタップキラーで盤面を切り崩す役割はもちろん、《ミラダンテXII》が投下された後でも突っ込んでいくことが出来、ビート相手には《スクランブル・チェンジ》から相手クリーチャー目掛け放ちバトルで勝利することで1ターン稼ぐことも出来ます。スピードアタッカーですので、《勝利のガイアール・カイザー》同様《バスター》の起点としても運用できますし、なんなら《爆熱天守 バトライ閣》で捲れても嬉しいですね。環境にマッチした、非常に役割豊富な1枚と言えるでしょう。
ガンタイ選手 - 「赤緑NEXT」
第9回DM静岡CS 個人戦 9位(7-2) / 殿堂レギュレーション(2017.03.04)
DMvaultハッシュ:fc02b529b1c55d42d2b6f48515997b0b
-メインデッキ(40)-
4 x メンデルスゾーン
4 x フェアリーの火の子祭
4 x スクランブル・チェンジ
3 x 無双竜鬼ミツルギブースト
1 x メガ・マナロック・ドラゴン
4 x リュウセイ・ジ・アース
4 x 超戦龍覇 モルトNEXT
3 x 次元龍覇 グレンモルト「覇」
4 x 熱血龍 バトクロス・バトル
3 x メガ・マグマ・ドラゴン
2 x 伝説のレジェンド ドギラゴン
4 x 蒼き団長 ドギラゴン剣
-最終禁断フィールド(1)-
1 x FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX
-超次元ゾーン(8)-
1 x 熱血剣 グリージーホーン/熱血龍 リトルビッグホーン
1 x 爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神
1 x 銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ
1 x 真聖教会 エンドレス・へヴン/真・天命王 ネバーエンド
1 x 闘将銀河城 ハートバーン/超戦覇龍 ガイNEXT
1 x 覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ
1 x 恐龍界樹 ジュダイオウ/恐・古代王 サウザールピオ
1 x 無敵王剣 ギガハート/最強熱血 オウギンガ
今回は「ミラダンテXII」が多いという読みが選手の中で浸透していたのでしょう。殆どのリストがコスト8以上のスピードアタッカーを搭載していました。
その中でも屈指の突破力を誇る《二刀龍覇 グレンモルト「王」》も人気を博しており、《NEXT》との”両刀”でビルディングしたリストが散見されました。《スクランブル・チェンジ》のような尋常でないスピードはないものの、それでもブーストと《怒英雄 ガイムソウ》が嚙み合えば4~5ターン目の《王》着地が可能であり侮れません。
16選手 - 「赤緑NEXT王」
第9回DM静岡CS 団体戦 3位 / 殿堂レギュレーション(2017.03.05)
DMvaultハッシュ:8cf76015a5aac26ebffa7ded71730676
-メインデッキ(40)-
2 x 爆砕面 ジョニーウォーカー
4 x メンデルスゾーン
3 x フェアリーの火の子祭
4 x 無双竜鬼ミツルギブースト
4 x 怒英雄 ガイムソウ
4 x 超戦龍覇 モルトNEXT
4 x ボルシャック・ドギラゴン
1 x 不敗のダイハード・リュウセイ
3 x 熱血龍 バトクロス・バトル
3 x 龍の極限ドギラゴールデン
3 x 偽りの王 ヴィルヘルム
1 x 勝利宣言 鬼丸「覇」
3 x 二刀龍覇 グレンモルト「王」
1 x 偽りの王 モーツァルト
-最終禁断フィールド(1)-
1 x FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX
-超次元ゾーン(8)-
1 x 爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神
1 x 銀河剣 プロトハート/星龍解 ガイギンガ・ソウル
1 x 銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ
1 x 将龍剣 ガイアール/猛烈将龍 ガイバーン
1 x 真聖教会 エンドレス・へヴン/真・天命王 ネバーエンド
1 x 闘将銀河城 ハートバーン/超戦覇龍 ガイNEXT
1 x 覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ
1 x 無敵王剣 ギガハート/最強熱血 オウギンガ
【ビッグマナ】
環境の移り目の定番ですが、今回の躍進の理由はそれだけではないようです。
今回は大きく分けて3種類。《獅子王の遺跡》等の多色マナ武装を利用したレインボー多めの構築と、それに頼らず単色カード中心でマナを伸ばす構築、そして5c系統の構築がこのアーキタイプに存在したのですが、この5c系統以外の殆どのリストに《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》が採られておりました。
置きドローソースを兼ねるこのトリガーカードは、ゲームメイクにターン数が掛かる「ビッグマナ」にとって重要な防御手段とリソースの確保に非常に役立ちます。今まで《龍覇 M・A・S》や《龍素記号Sr スペルサイクリカ》に割いていた枠をこれにすることで、枠の圧縮や防御力UPを図れたことが大きいのではないでしょうか。
多色マナ武装系は特に黒を採った構築が人気を集めました。《裏切りの魔狼月下城》は勿論、防御札として《テック団の破壊Go!》が存在するのが魅力ですね。フィニッシュに《オールデリート》を採っていない構築でも黒が採られているあたり、この2枚の環境に対する期待度がうかがえます。
MUTO選手 - 「白青黒緑オールデリート」
第9回DM静岡CS 個人戦 準優勝 / 殿堂レギュレーション(2017.03.04)
DMvaultハッシュ:5e13cb08d70abb807458204bbf8020d4
-メインデッキ(40)-
1 x 禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX
3 x 裏切りの魔狼月下城
2 x フェアリー・ライフ
4 x ダーク・ライフ
3 x 獅子王の遺跡
1 x 超次元ホワイトグリーン・ホール
4 x 青寂の精霊龍 カーネル
2 x ボーイズ・トゥ・メン
3 x Dの博才 サイバーダイス・ベガス
3 x 超次元ガロウズ・ホール
1 x 神聖で新生な霊樹
3 x 時の秘術師 ミラクルスター
4 x テック団の波壊Go!
3 x 百族の長 プチョヘンザ
3 x オールデリート
-超次元ゾーン(8)-
2 x 勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
2 x ヴォルグ・サンダー/雷獣ヴォルグ・ティーガー
1 x 勝利のリュウセイ・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 時空の凶兵ブラック・ガンヴィート/凶刃の覚醒者ダークネス・ガンヴィート
1 x アクア・アタック〈BAGOOON・パンツァー〉/弩級合身!ジェット・カスケード・アタック
1 x 勝利のガイアール・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
かずー選手 - 「白青黒緑ジョニーjoe」
第9回DM静岡CS 個人戦 4位 / 殿堂レギュレーション(2017.03.04)
DMvaultハッシュ:0a6c872690bbc70691b11b48c94fe68e
-メインデッキ(40)-
4 x 裏切りの魔狼月下城
2 x 神秘の宝箱
4 x 獅子王の遺跡
2 x フェアリー・シャワー
1 x 超次元ホワイトグリーン・ホール
4 x 青寂の精霊龍 カーネル
2 x 超次元フェアリー・ホール
2 x ボーイズ・トゥ・メン
3 x 大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル
3 x 時の秘術師 ミラクルスター
4 x テック団の波壊Go!
3 x 百族の長 プチョヘンザ
2 x 支配のオラクルジュエル
2 x ジョリー・ザ・ジョニー Joe
2 x 「修羅」の頂 VAN・ベートーベン
-超次元ゾーン(8)-
1 x イオの伝道師ガガ・パックン/貪欲バリバリ・パックンガー
1 x サンダー・ティーガー/雷獣ヴォルグ・ティーガー
1 x ブーストグレンオー/激竜王ガイアール・オウドラゴン
2 x 勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 魂の大番長「四つ牙」/バンカラ大親分 メンチ斬ルゾウ
1 x タイタンの大地ジオ・ザ・マン/貪欲バリバリ・パックンガー
1 x 勝利のガイアール・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
【レッドゾーン】
標準装備の”マッハ”なスピードと除去能力に、強力なトリガーやカウンターカードを採れる正統派ビートダウン。「NEXT」の天下とあれば、それよりも速く、そしてそれの打点を受け止めることも可能なこのアーキタイプが黙っている訳がありません。
今回も旧環境に引き続き、《ヘブンズ・フォース》《閃光の守護者ホーリー》等を採った白赤型の構築が人気を集めました。
以前は殆どのリストに《制御の翼 オリオティス》が採られておりましたが、今回はこの枠に《超次元サプライズ・ホール》という懐かしいトリガー呪文を採る選手が散見されました。トリガーでありながら手から撃っても盾から撃っても攻めに守りにと非常に選択肢が豊富なのが最大の魅力。
そういえば、日本一決定戦でもこのアイディアが採られておりました。トリガー《サプライズ・ホール》から《時空の踊り子マティーニ》を出した直後に《閃光の守護者ホーリー》もトリガー、《舞姫の覚醒者ユリア・マティーナ》に覚醒してまさかのパンチャーに変貌だなんて場面があったようななかったような。
トクガワ選手 - 「白赤レッドゾーン」
第9回DM静岡CS 個人戦 Top8 / 殿堂レギュレーション(2017.03.04)
DMvaultハッシュ:d88a5f49709143dd12d0d4db61106483
-メインデッキ(40)-
1 x 禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX
4 x 一撃奪取 トップギア
4 x ヘブンズ・フォース
3 x 超次元サプライズ・ホール
3 x 単騎連射 マグナム
4 x 轟速 ザ・レッド
4 x 轟速 ザ・ゼット
2 x 轟速 ザ・マッハ
4 x 超音速 ターボ3
4 x 轟く侵略 レッドゾーン
3 x 熱き侵略 レッドゾーンZ
4 x 閃光の守護者ホーリー
-超次元ゾーン(8)-
2 x 時空の英雄アンタッチャブル/変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード
1 x 小結 座美の花/雲龍ディス・イズ・大横綱
1 x ガチンコ・ピッピー/零戦ガイアール・ゲキドラゴン
1 x 時空の踊り子マティーニ/舞姫の覚醒者ユリア・マティーナ
1 x アクア・カスケード〈ZABUUUN・クルーザー〉/弩級合身!ジェット・カスケード・アタック
1 x イオの伝道師ガガ・パックン/貪欲バリバリ・パックンガー
1 x 時空の戦猫シンカイヤヌス/時空の戦猫ヤヌスグレンオー
カウンター手段として《禁断の月 ドキンダムーン》も良く採られておりました。「ロージアダンテ」の《ミラダンテXII》や「ビッグマナ」の《百族の長 プチョヘンザ》等、トリガードラゴンを踏んでしまった返しに叩き込まれると即KOなファイナル革命カードが多く存在している環境ですので、このカードを抱えられるか否かは非常に重要です(《プチョヘンザ》に関しては、3/25のルール改正以降回答とは呼べなくなってしまうことになる見通しなので注意)。
火事選手 - 「黒赤レッドゾーン」
第9回DM静岡CS 団体戦 準優勝 / 殿堂レギュレーション(2017.03.05)
DMvaultハッシュ:4ce1f3f22871d6a7928aa16736174723
-メインデッキ(40)-
1 x 禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX
4 x 一撃奪取 トップギア
3 x 停滞の影タイム・トリッパー
4 x 轟速 ザ・ゼット
3 x 轟速 ザ・レッド
3 x 轟速 ザ・マッハ
3 x 超次元リバイヴ・ホール
4 x 轟く侵略 レッドゾーン
4 x 熱き侵略 レッドゾーンZ
4 x 禁断の月 ドキンダムーン
3 x 支配のオラクルジュエル
4 x 閃光の守護者ホーリー
-超次元ゾーン(8)-
1 x 時空の英雄アンタッチャブル/変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード
1 x 時空の喧嘩屋キル/巨人の覚醒者セツダン
2 x 勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x ヴォルグ・サンダー/雷獣ヴォルグ・ティーガー
1 x 勝利のリュウセイ・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 時空の凶兵ブラック・ガンヴィート/凶刃の覚醒者ダークネス・ガンヴィート
1 x 勝利のガイアール・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
【ミラダンテXII】
プレーオフ進出はかなわなかったものの、その使用者数と上位卓での健闘でメタの一角であることをアピールし続けたアーキタイプ。
以前は《革命龍程式 シリンダ》《禁断機関 VV-8》を採った、いわゆる「シリンダダンテ(VV-8ダンテ)」が主流でしたが、今大会ではその立場が逆転。《ドラゴンズ・サイン》《真・龍覇 ヘブンズロージア》で《ミラダンテXII》をシュートしていく「ロージアダンテ」がこのアーキタイプの大多数を占めました。
主に白青の2色で構成されることが多いのがこのアーキタイプの特徴ですが、そこで課題となるのが除去手段。今回は《魂と記憶の盾》や《Dの天牢 ジェイルハウスロック》といったシールド送りのカードを用いたリストが多かったようです。また、今大会は白青の2色に黒を足した構築も人気を集めており、「ビッグマナ」でも良く使われていた《テック団の破壊Go!》が投入された構築も散見されました。
ちなみにこのアーキタイプでは、黒を厚く採っている採っていないに関わらず《ZERO・ハンド》が良く採られていました。相変わらず踏み倒し手段が豊富な環境ですので、侵略ZEROを起動させる場面は多々あることでしょう。
ザクピ選手 - 「白青黒ロージアダンテ」
第9回DM静岡CS 個人戦 16位(7-2) / 殿堂レギュレーション(2017.03.04)
DMvaultハッシュ:95fab3a0c37560d45bf8831c71241cfb
-メインデッキ(40)-
4 x コアクアンのおつかい
1 x 魂と記憶の盾
4 x 解体人形ジェニー
2 x クリスタル・メモリー
4 x 青寂の精霊龍 カーネル
4 x ドラゴンズ・サイン
2 x Dの天牢 ジェイルハウスロック
4 x 真・龍覇 ヘブンズロージア
3 x 時の秘術師 ミラクルスター
4 x テック団の波壊Go!
4 x 時の法皇 ミラダンテXⅡ
4 x 閃光の守護者ホーリー
-超次元ゾーン(8)-
1 x 革命槍 ジャンヌ・ミゼル/聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル
1 x 龍魂教会 ホワイティ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
2 x 龍魂城閣 レッドゥル/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 龍魂遺跡 グリーネ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 不滅槍 パーフェクト/天命王 エバーラスト
1 x 真聖教会 エンドレス・へヴン/真・天命王 ネバーエンド
1 x 天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン/天命讃華 ネバーラスト
【バスター】
《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》と《メガ・マナロック・ドラゴン》の制限の影響をモロに食らい、無傷だった「グロウバスター」は「レッドゾーン」に睨まれる。苦境に立たされた旧環境の絶対王者ですが、それでも全体5位の使用率をキープ。そのポテンシャルの高さたるや、恐るべし。
旧環境に引き続き、1番人気かつ秀でた成績を収めたのは「5cバスター」でした。
このタイプも当然《イーヴィル・ヒート》という大きな戦力を失ってしまっているのですが、その空いた枠に《白骨の守護者ホネンビー》を当て嵌めるのがトレンドのようで、多くのリストに採用されていました。墓地を肥やすことは《Mの悪魔龍 リンネビーナス》の威力向上にも繋がりますので、相性バッチリですね。
しかしながら、旧環境のリスト同様《裏切りの魔狼月下城》や《リンネビーナス》といった多色マナ武装を活用するデッキですので、メインデッキに搭載可能な単色カードには限りがあります。前述した《ホネンビー》は《イーヴィル・ヒート》と違い単色カードなので、構築のバランスを崩してしまっています。
その煽りを受けてか、旧環境では《単騎連射 マグナム》が採られていた枠に《ウソと盗みのエンターテイナー》が採られるようになったようです。勿論多色であるから、というだけの理由ではないでしょう。コスト踏み倒しを利用しないアーキタイプなんて殆どありませんから、この1枚を難なく運用できるというのは大きな強みの一つ。寧ろ《単騎連射》よりも広い範囲で相手の展開を妨害出来るので、戦う相手からすれば更にやり辛い構築へと進化したのではないでしょうか。
あくあん選手 - 「5cバスター」
第9回DM静岡CS 団体戦 Top8 / 殿堂レギュレーション(2017.03.05)
DMvaultハッシュ:79e3ba0724fcdae9dad1da234ef96a2e
-メインデッキ(40)-
1 x 禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX
4 x 爆砕面 ジョニーウォーカー
3 x 裏切りの魔狼月下城
3 x ダーク・ライフ
2 x 白骨の守護者ホネンビー
3 x ウソと盗みのエンターテイナー
4 x ドンドン吸い込むナウ
3 x 青寂の精霊龍 カーネル
2 x 音精 ラフルル
1 x 絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート
1 x 超次元リバイヴ・ホール
4 x Mの悪魔龍 リンネビーナス
4 x 蒼き団長 ドギラゴン剣
3 x 界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ
2 x 百族の長 プチョヘンザ
-超次元ゾーン(8)-
2 x 時空の英雄アンタッチャブル/変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード
1 x ウコン・ピッピー/星龍王ガイアール・リュウセイドラゴン
1 x 勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x ヴォルグ・サンダー/雷獣ヴォルグ・ティーガー
1 x 勝利のリュウセイ・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 時空の凶兵ブラック・ガンヴィート/凶刃の覚醒者ダークネス・ガンヴィート
1 x 勝利のガイアール・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
【緑単】
マナで自由自在にやりたい放題するこのアーキタイプ。昨年の《邪帝斧 ボアロアックス》制限、そして今年の《蛇手の親分ゴエモンキー!》制限を受けても、何も問題なかったかのようにクオリティーを下げることなくハイレベルなパフォーマンスを続けております。
《ベイB ジャック》のリリースでループタイプの構築が一層厄介さを増したように感じます。バトルゾーンまでマナということにしてしまうこのカードのおかげで、マナが足りず今まであと1、2ターン掛かっていたものが簡単にショートカットされてしまう。制限を2度受けたループデッキのキルターンが早くなるだなんて、只事ではありません。
旧環境との違いのひとつとして、防御面で《古龍遺跡エウル=ブッカ》が採用されなくなってきつつある点が挙げられます。以前は「バスター」のような横に打点を形成してくるビートダウンに対して有効であるとして良く採られていましたが、今はどちらかというと「レッドゾーン」や「ベアフガン」等、マナ武装5を達成する前の段階で大きな打点を投げつけられるケースが増えており、あまり有効な防御手段ではなくなったとの見方が強まったのではないでしょう。
また、入賞した選手たちは《未来設計図》を採っています。一応シノビを拾える可能性のあるトリガーではありますが、これはプランの潤滑剤としての役割が本分なはず。つまり、自身のプランを最速で決めることこそ最大の防御であるという考えが出来るまでの速度になってしまったということを証明しているのではないでしょうか……恐ろしい。
フルス選手 - 「緑単サソリス」
第9回DM静岡CS 団体戦 優勝 / 殿堂レギュレーション(2017.03.05)
DMvaultハッシュ:8d8377950c2fb677cfb08c50af5bc572
-メインデッキ(40)-
3 x ベイB ジャック
4 x トレジャー・マップ
4 x 霞み妖精ジャスミン
2 x 未来設計図
1 x 光牙忍ハヤブサマル
4 x 天真妖精オチャッピィ
4 x 雪精 ジャーベル
3 x S級原始 サンマッド
1 x 黒神龍ザルバ
2 x アラゴト・ムスビ
1 x 掘師の銀
1 x バロン・ゴーヤマ
4 x 龍覇 マリニャン
4 x 龍覇 サソリス
2 x 革命目 ギョギョウ
-超次元ゾーン(8)-
1 x 神光の龍槍 ウルオヴェリア/神光の精霊龍 ウルティマリア
1 x 無敵剣 プロト・ギガハート/最強龍 オウギンガ・ゼロ
1 x 龍魂教会 ホワイティ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 龍魂城閣 レッドゥル/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
2 x 神秘の集う遺跡 エウル=ブッカ/遺跡類神秘目 レジル=エウル=ブッカ
1 x 邪帝斧 ボアロアックス/邪帝遺跡 ボアロパゴス/我臥牙 ヴェロキボアロス
1 x 始原塊 ジュダイナ/古代王 ザウルピオ
《ゴエモンキー》は確かに制限化されたのですが、それでも健在な「ゴエモンキーループ」。どうやら緑の王者は既に《ゴエモンキー》に代わる新しいパーツを発見済みだったようで、本来それだった枠に《大勇者「鎖風車」》を当てはめて難なく無限ループを再現してしまいました。
再現したどころか、団体戦で優勝という最高の結果を叩き出してしまったというのだから大変です。この「ゴエモンキーループ(もといチェーンストームループ?)」を阻止する手立てを持っていないと、今後この環境を渡っていく上では危険過ぎます。
ロマノフsign選手 - 「緑単ゴエモンキーループ」
第9回DM静岡CS 団体戦 優勝 / 殿堂レギュレーション(2017.03.05)
DMvaultハッシュ:3a3251ac185d1e21bb0824d150f92b3c
-メインデッキ(40)-
3 x ベイB ジャック
4 x トレジャー・マップ
4 x 未来設計図
1 x 光牙忍ハヤブサマル
4 x 青銅の鎧
4 x フィーバー・ナッツ
4 x 天真妖精オチャッピィ
4 x S級原始 サンマッド
3 x アラゴト・ムスビ
1 x 蛇手の親分ゴエモンキー!
3 x 大勇者「鎖風車」
4 x 龍覇 マリニャン
1 x トンギヌスの槍
-超次元ゾーン(8)-
1 x 神光の龍槍 ウルオヴェリア/神光の精霊龍 ウルティマリア
1 x 龍魂教会 ホワイティ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 龍魂要塞 ブルニカ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 龍魂宮殿 ブラックロ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 龍魂城閣 レッドゥル/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 龍魂遺跡 グリーネ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
2 x 神秘の集う遺跡 エウル=ブッカ/遺跡類神秘目 レジル=エウル=ブッカ
【ルネッサンス】
第2回レジェンドCSでの準優勝など、制限直前の舞台で大活躍だったこのアーキタイプイも、やはりスタートダッシュで出遅れることなく入賞ラインに到達です。
今回は《ミラダンテXII》を使用した構築が大多数でした。これはミラーや「緑単」を意識しての選択か。殆どの選手が自身のリストにこれを2枚採っていました。また、《ミラダンテXII》の種として《ミラクル1 ドレミ24》と《コアクアンのおつかい》のパッケージを採る選手も多かったようです。
そんな中、第8回DM静岡CS個人戦王者のEND選手が選択したのは《時の玉 ミラク》でした。「NEXT」が《メガ・マグマ・ドラゴン》を積極的に採ってくることが予想出来ていたのでしょう、それに対する回答として除去体制持ちのこのカードを採用して「NEXT」だらけのフィールドを渡ったようです。今後も「NEXT」がメタゲームに大きなプレッシャーを与えてくることは間違いないので、このアイディアは要チェック。
END選手 - 「白青ルネッサンス」
第9回DM静岡CS 個人戦 Top8 / 殿堂レギュレーション(2017.03.04)
DMvaultハッシュ:0a86769d01cdab8f89033b766bd96c27
-メインデッキ(40)-
4 x 黙示賢者ソルハバキ
4 x 制御の翼 オリオティス
2 x 時の玉 ミラク
4 x タイム1 ドレミ
3 x ヘブンズ・フォース
2 x 光牙忍ライデン
4 x タイム3 シド
2 x ダイヤモンド・ソード
4 x セブ・コアクマン
2 x 音精 ラフルル
4 x 共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス
3 x ミラクル・ミラダンテ
2 x 時の法皇 ミラダンテXⅡ
-超次元ゾーン(8)-
1 x 革命槍 ジャンヌ・ミゼル/聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル
1 x 浮遊する賛美歌 ゾディアック/賛美の精霊龍 ハレルヤ・ゾディア
2 x 龍魂城閣 レッドゥル/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 不滅槍 パーフェクト/天命王 エバーラスト
2 x 真聖教会 エンドレス・へヴン/真・天命王 ネバーエンド
1 x 天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン/天命讃華 ネバーラスト
【デッドゾーン】
《イーヴィル・ヒート》と《復讐 ブラックサイコ》という大きな中軸2枚を失ってしまったこのアーキタイプでしたが、「だからなんだ」と言わんばかりに新しいリストが制限直後であるこの舞台でデビュー。見事1名が7勝ラインに到達しました。
その新しいリストは殆ど黒単の基盤に、黒赤の多色カードと僅かな赤単色カードを採った「準黒単」。これは《ブラックサイコ》に代わる新たな武器《爆霊魔 タイガニトロ》の為のビルディングで、今まで《ブラックサイコ》で相手の手札にダメージを与えながら殴っていたのを”殴ってから”これで手札を削ぎ落とす、というプランに切り替えたのです。そう、まるでかつての「黒単ヘルボロフ」のような動きですね。
7勝ラインに到達したはせやん選手のリストはサイズよりもコストが軽いことを評価したのか《ZEROの侵略 ブラックアウト》ではなく《轟獣X ゲリランチャー》が採られています。また、メガハンデスと非常に相性のいい《魔天降臨》が採用されています。マナも手札も枯れたところに《終焉の禁断 ドルマゲドン》を開放させられようなもんなら、もう耐えられるデッキなんてないんじゃないでしょうか。まさに必殺のカードです。
はせやん選手 - 「黒赤デッドゾーン」
第9回DM静岡CS 個人戦 17位(7-2) / 殿堂レギュレーション(2017.03.04)
DMvaultハッシュ:9632de317b73f77c7fadeba2aa95f74c
-メインデッキ(40)-
4 x 終断α ドルーター
4 x ボーンおどり・チャージャー
4 x リロード・チャージャー
4 x 爆霊魔 タイガニトロ
4 x 終断γ ドルブロ
4 x 轟獣X ゲリランチャー
4 x 終断δ ドルハカバ
4 x S級不死 デッドゾーン
2 x 禁断の轟速 レッドゾーンX
1 x 魔天降臨
3 x 禁断 V キザム
2 x 熱血龍 バトクロス・バトル
-最終禁断フィールド(1)-
1 x FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX
-超次元ゾーン(8)-
1 x 無敵剣 プロト・ギガハート/最強龍 オウギンガ・ゼロ
1 x 爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神
1 x 銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ
1 x 真聖教会 エンドレス・へヴン/真・天命王 ネバーエンド
1 x 闘将銀河城 ハートバーン/超戦覇龍 ガイNEXT
1 x 覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ
1 x 恐龍界樹 ジュダイオウ/恐・古代王 サウザールピオ
1 x 無敵王剣 ギガハート/最強熱血 オウギンガ
【その他】
今回も非常にバラエティーに富んだ「その他」のデッキでしたが、特筆すべきデッキはもう決まっていますよね。そう、「青緑ベイBジャックループ」です。ループデッキでありながら、最速4ターン目に決めてしまうという尋常でないスピードがその危険性を高めています。団体戦決勝での「レッドゾーン」とのマッチアップは見事なものでした。間もなくビデオカバレージがニコニコ動画「DM:Akashic Record」コミュにて公開されますので、気になる方はそちらも是非チェックしてみて下さい。
シキボロフ選手 - 「青緑ベイBジャックループ」
第9回DM静岡CS 団体戦 優勝 / 殿堂レギュレーション(2017.03.05)
DMvaultハッシュ:3c0940054f1b8b8ea3bec6cc49d87525
-メインデッキ(40)-
4 x アクア忍者 ライヤ
4 x ベイB ジャック
3 x 未来設計図
3 x Rev.タイマン
4 x 終末の時計 ザ・クロック
1 x ワルスラS
1 x 青銅の鎧
1 x 正々堂々 ホルモン
1 x 雪精 ホルデガンス
2 x 天真妖精オチャッピィ
1 x デュエマ・ボーイ ダイキ
2 x ドンドン吸い込むナウ
3 x ハリケーン・クロウラー
1 x 龍素記号 Xf クローチェ・フオーコ
1 x 逆転のオーロラ
2 x ハッスル・キャッスル
4 x Dの悪意 ワルスラー研究所
1 x 偽りの名 iFormulaX
1 x ルナ・コスモビュー
-超次元ゾーン(8)-
1 x 神光の龍槍 ウルオヴェリア/神光の精霊龍 ウルティマリア
1 x 無敵剣 プロト・ギガハート/最強龍 オウギンガ・ゼロ
1 x 龍魂教会 ホワイティ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 龍魂城閣 レッドゥル/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
2 x 神秘の集う遺跡 エウル=ブッカ/遺跡類神秘目 レジル=エウル=ブッカ
1 x 邪帝斧 ボアロアックス/邪帝遺跡 ボアロパゴス/我臥牙 ヴェロキボアロス
1 x 始原塊 ジュダイナ/古代王 ザウルピオ
この「その他」欄には、なぜそんなところに居るんだ、というようなアーキタイプがよく名を連ねますよね。「ベアフガン」もそのうちのひとつで、今回個人戦3位という素晴らしい成績を収めながら、全体での使用者数は伸び悩み、主要アーキタイプとして名を連ねるには至れませんでした。
しかしながら、その成績は本当に誇れるものです。”「NEXT」を基準とし、それを受けられる、またはそれよりも速いデッキを握りたい”とは、見事入賞を果たしたりゅーてぃ選手の弁。
従来のリストよりも若干速度を落とし、《獣軍隊 ヤドック》や《刀の3号 カツえもん剣》といった今までメジャーではなかったアイディア達には、今後の活躍が期待されます。
りゅーてぃ選手 - 「緑単ベアフガン」
第9回DM静岡CS 個人戦 3位 / 殿堂レギュレーション(2017.03.04)
DMvaultハッシュ:1dd89abb406a960755c8fe769d0f7eec
-メインデッキ(40)-
4 x スナイプ・モスキート
4 x 冒険妖精ポレゴン
4 x トレジャー・マップ
4 x 原始 サンナップ
4 x 雪精 ジャーベル
3 x 獣軍隊 ベアッサー
4 x S級原始 サンマッド
2 x 密林の総督ハックル・キリンソーヤ
3 x 獣軍隊 ヤドック
4 x 二族 ンババ
1 x 刀の3号 カツえもん剣
3 x 超獣軍隊 ベアフガン
また、予想外のデッキが個人戦にて7勝に到達、オポーネント次第ではプレーオフ進出というところまで上り詰めました。それは「黒単ヘルボロフ」、このドラグナーが暴れまわるフィールドに感化されたか、この懐かしいデッキまで輝きを放ちました。
デッキとしては従来の構築から大きく逸れることはなく、オーソドックスなリストで、基本に忠実な試合運びでこのラインまで上ってきたのだろうな、ということが感じ取れます。
新環境といえば、かつて活躍したデッキが再びブレイクするチャンスでもあります。もしかしたら、我々がまだ気づいていないだけで、このフィールドにピッタリなかつてのアーキタイプが眠っているのかもしれません。
繭選手 - 「黒単ヘルボロフ」
第9回DM静岡CS 個人戦 10位(7-2) / 殿堂レギュレーション(2017.03.04)
DMvaultハッシュ:3e38f235dd9e81ca37f502ecd8273ac0
-メインデッキ(40)-
4 x 一撃奪取 ブラッドレイン
4 x 停滞の影タイム・トリッパー
2 x 暗黒鎧 ヘルミッション
4 x 解体人形ジェニー
4 x 暗黒鎧 ヴェイダー
3 x 百発人形マグナム
1 x 白骨の守護者ホネンビー
3 x ファンタズム・クラッチ
4 x 龍覇 ニンジャリバン
1 x 復讐 ブラックサイコ
1 x インフェルノ・サイン
3 x 魔狼月下城の咆哮
2 x S級不死 デッドゾーン
4 x 極・龍覇 ヘルボロフ
-超次元ゾーン(8)-
1 x 悪夢卍 ミガワリ/忍者屋敷 カラクリガエシ/絡繰の悪魔龍 ウツセミヘンゲ
1 x 龍魂教会 ホワイティ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 魂喰いの魔狼月下城/魔狼の悪魔龍 ミナゴロッセオ
1 x 龍魂宮殿 ブラックロ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
2 x 龍魂城閣 レッドゥル/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 龍魂遺跡 グリーネ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 極真王殿 ウェルカム・ヘル/極・魔壊王 デスゴロス
曲がり角を曲がった先には、突出した2つのアーキタイプが頂点に君臨するフィールドが広がっていました。
思えばこの「NEXT」と「ビッグマナ」は2017年の年明けから非常に勢いがあり、制限改訂を挟みかつての王者「バスター」の勢力が落ちるともなれば、この2つが大きな支持を獲得するのはごく当然の流れだったのかもしれません。
しかしながら、今回も新環境の幕開けに相応しい、非常にバラエティーに富んだメタゲームであったのも事実。主要アーキタイプとしてカウント出来るものが8種もあり、ある意味とても健全なフィールドであったと言えるのではないでしょうか。
さあ新環境も幕が切って落とされました。これから選手達の研究が進み、メタゲームはドンドン速度を速めて回っていくことでしょう。次に頂点に到達するのはどんなデッキなのか、今回出揃った548のデッキリストの中にその答えはあるのか、はたまた全く新しいモンスターデッキが誕生するのか。
そうこう考えているうちに、今月末にはもう新シリーズと新ルールがリリースされます。ゆっくりしている間なんてありませんね。この暴れ馬のごときフィールドに、しっかりと食らいついていきましょう。
次はDMGP、静岡CS、それとも藤枝CC?
なんにせよ試合会場であることには違いありませんね。また全身が震えるような、感動的な試合を一緒に創り上げましょう。それでは!