第1回めんたいCS(個人戦)で使用した黒緑速攻について記述します。
スコアは8-0(予選3-0:本戦10-2)、優勝でした。
現環境最後の大会を最高の結果で終えることが出来てとても嬉しいです。
【黒緑速攻(2014夏)】
4 x 闇戦士ザビ・クロー
4 x 孤独の影ロンリー・ウォーカー
4 x 緊縛の影バインド・シャドウ
4 x 死神術士デスマーチ
4 x 停滞の影タイム・トリッパー
1 x 死神竜凰ドルゲドス
4 x 冒険妖精ポレゴン
4 x スナイプ・モスキート
1 x ダンディ・ナスオ
4 x 密林の総督ハックル・キリンソーヤ
2 x 雪要塞 ダルマンディ
4 x 無頼封魔アニマベルギス
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デュエルマスターズで4年間ずっと環境に居座り続けている速攻デッキ、黒緑速攻です。
正直な話をすると僕はこのデッキがあまり好きではありません。
僕が大型大会で黒緑速攻を使うのは初めての事です。
全盛期のキリコ(エクス4枚)の時も、赤緑ギフト(ミランダ4枚)の時も、墓地(モールス4枚)の時も練習台として身内の練習相手として回すことはありましたが、それらを使いたい為に候補から外れてしまうことが多いです。
めんたいCSは環境終期。既に色んなデッキが出回っており、日本全国のプレイヤーがそれらを使い倒している時期でした。
また、個人戦であるため全勝がマスト。
一度も負けられない大会でした。
それを達成しうる新しいプランを思いつくことも出来なかったため、自分の手持ちが弾丸ガイアール・ホールグレンモルトか、この黒緑速攻以外にないという状態でした。 その弾丸ガイホはめんたい前日まっつー君が持ち込んだリスト(デッキ解説)が非常に使い勝手の良いもので、当日の朝まではそれを使用しようと考えていましたが、そのリストを彼だけのものにしたくてやめました。残ったのが黒緑速攻です。
■基本方針
パフォーマンスの良い1コスト生物を最初の2ターンで展開、ベルギスとトリッパーで打点をバックアップし、詰めのターンに墓地進化生物とキリンを投げ、ノーブルor火力にはダルマというよくあるプランです。
特に自分はベルギスとトリッパーによる試合の組み立てを重視している為、それぞれを最大枚数投入しています。
■採用カード
《闇戦士ザビ・クロー》
速攻では特にデメリットのないアタッカーですが、このデッキの場合墓地進化を早期に送り出すことをあまり重視していないので1t目はバインド、2t以降はロンリーの方が優先度が高いです。トリッパーを出したターンに強制ブレイクが入って吸い込むを踏むという事案が稀に起こります(めんたいでも起きました)
《孤独の影ロンリー・ウォーカー》
2ターン目以降はファンクで死なないアタッカー。これが効果で死ぬような事態になる試合は大体負けです。バーストG等の火力が予想される相手には投げない事も十分考えられます。
《緊縛の影バインド・シャドウ》
相手の黒生物をタップインさせるというハイスペックなカード。 自分にはデメリットは特にありません。バインドが残ったせいで負ける試合は、墓地進化に依存する構成でなければ起きえないからです。
《冒険妖精ポレゴン》
1ブレイクしたら場からいなくなってしまうポレゴンが一番扱いが難しいです。先攻1ターン目に送り出して盾を1枚割った後もう1度出してアタッカーにするか、キリンのコストにしてしまうのが無駄のない活用法です。
《スナイプ・モスキート》
こちらは後攻1ターン目ないし、2ターン目のばらまきで真価を発揮します。 基本的に1度3コストのクリーチャーをプレイしてしまえば、後は手元に2マナあればいいのでその時々で最も都合の良いカードを回収していきます。
《死神術士デスマーチ》
これもハイスペックなカードで、軽いため他の行動と同時に送り出せ、戦闘に対して強く、マドンナ等を処理する役目があります。 パワー1000故に火力耐性のなさが目立つシーンもありますが、代替が利かないので4枚。
《停滞の影タイム・トリッパー》
出して除去されなければ追加ターンを得たも同然の効果を持つクリーチャー。 先攻ならば相手が初動にライフを撃っていても4コストの解体人形、ホワイトグリーン・ホール等が使えなくなります。これのおかげで何試合勝利を決めたことか…。
トリッパーが嵩張るとより負けに近づくのではないか、という考えがあって3枚で回していた時期もありましたがトリッパーを2体送り出して吸い込むや隼等の除去をケアする布陣を作る事があった為、4枚。
《死神竜凰ドルゲドス》
めんたいCSでのMVP。デッキに1枚しか入っていませんが、最終ターンでトップデッキしての勝利を2回経験しました(そのうち1回はSAならばなんでも良かったですが、もう1回はブロッカーが居たのでこれでなければならなかったのです!)デスマーチの5枚目であり、キリンの5枚目です。
《ダンディ・ナスオ》
ジオ・ナスオによる展開は弱いと考えたのでデッキに入れていませんが、こっちのナスオは別。出来ることがやはり多すぎます。
《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》
詰めのアタッカーですが、出すとマナが減ってしまうのでこれを出したらすぐに決めてしまえるようなゲーム運びが求められます。
《雪要塞 ダルマンディ》
シューゲイザーの再流行によりビッグマナがまたノーブルを搭載し始めたので、基本的にはそれに対するメタです。1枚貼られただけで負けっていうのはやはり寒い。稀にですが、シシガミやスクラッパー以外に負け筋がないという状態のときにこれを貼る事があります。
《無頼封魔アニマベルギス》
相手がベルギスを無力化できるのはハヤブサとシンカイタイフーンとザビバレルを採用している場合ぐらいでしょう。後は多色事故でしょうか。それも先手の2ターン目でモスキートを展開するプランに切り替えることでケア(?)する事が出来ます。決勝の1試合目がそういう試合でした。
それらを越えてしまえばデッキの主役として、1コスアタッカーを補佐しながら打点を詰めていけるカードとして十分に機能します。 このデッキは相手の破壊を経由しなければ基本的には墓地進化を出せない構造になっている為、黒の生物で前のめりに打点を詰めていけるのはこれらが処理された際の後続を投げるという点でもシナジーが高いです。
ベルギス自体が除去されてもそのターン中のブレイク数が変わらないので、2枚のブレイクで仕込まれた盾を敢えて割ることでスパーク等のトリガーの威力を緩和する動きが取れます。速攻ないしビートダウンデッキにとって相手の猶予ターンを1ターンでも少なくすることはより勝利に近づくのです。それはノーブルに対しても同じです。どの試合ももちろんダルマによる解決が出来るわけではありません。引けない試合ももちろんありますからね。
ダルマンディを使用しないノーブルの解決は主に2つ。
「トリッパーで4マナ圏を封じ込め、出させない」
「ノーブルが置かれるまでに盾を全て割り、最後にキリンを投げる」
前者は先ほど述べたとおり。
後者は1→1、1→ベルギスでしか達成し得ないのです。
また、マナにダルマ・黒・黒しかなくてキリンを出したい場合これをマナにセットしてキリンが出せるという超レアシチュエーションがあります(
■各デッキに対する特徴的なプレイング
vsブラスター
こちらの負け筋は大型クリーチャーと除去カードを使われることなので、それらに対処するための布陣を作ることを目指します。ベルギスによる前のめりな打点詰めが有効です。逆に言えばそれ以外は特に何も起きません。すぐに終わります。
vsグレンモルト
後ろが薄いゲイザーにはあまり不利ではありませんが、モエルスナイパー等が複数積まれていたり、オチャッピィが最大枚数積まれていると致命傷になります。弾丸ガイホのオチャッピィは4枚積まれていてもおかしくないので、やや不利だと思います。
vsビッグマナ、ランデスサイクリカ
スクラッパー、ホワグリ等の1対多交換を取るカードをプレイされないことに祈りつつ、先手ならばトリッパーで抑え込める範囲内なのでうまくハメてしまいましょう。白ビッグマナの場合トリガー複数+ノーブルorホワグリが負け筋。
vs墓地
ドルゲドスの枚数が少なく、ベルギスからの展開が裏目に出る相手なのでこのリストだとジオナス主体のリストより少し厳しいかもしれません。シンカイや学校を2枚以上引かれたり、ラグナロクで猶予ターンが伸びなければ問題なし。
以上です。
暴龍ガイグレンの発売によってプールが変わり、それに伴ってまた環境も変わるので今後はどうなるかわかりませんが、このデッキもやはり形を変えて使われ続けるのでしょう。
これから始まる権利戦でも、きっと役に立つと思います!