[第4回DM静岡CS/団体戦]決勝ラウンド2回戦 絶影 VS PON

Writer:@suparku3

第4回静岡CS団体戦 決勝トーナメント2回戦
絶影(速攻/赤) VS PON(超次元グレンモルト/黒赤緑)

 

突然ではあるが、貴方は「勝って兜の緒を締めよ※」ということわざを知っているだろうか?

長きに渡る戦い。いや激闘の末、遂にベスト8が出揃った。遥か遠くに見えた団体戦王者の椅子も残り僅かに3回の対戦で決まる。しかし、この場で気を緩めている選手は誰ひとりとしていないだろう。勝ち残ったチーム同士の対戦。これまでよりもさらに過酷な対戦になる。ここから先は生半可な気持ちでは勝つことはできない。

勝って兜の緒を締めよ

1ドロー、1プレイが勝負を分ける。そんな血で血を洗うような緊張感のある勝負をお届けしよう! 心の準備はよいだろうか?・・・よし。それでは、いこう!

絶影はここ静岡のプレイヤーだ。使用しているデッキは「所持デッキの中で1番自信と熟練度がある」と答えてくれた赤単速攻だ。黒緑速攻に比べて安定感は劣ってしまうものの、その爆発力とクリーチャーの1枚1枚の質で上回る。≪龍覇グレンモルト≫系に対しても黒緑速攻に比べればカウンター気味に構えることが出来るので相性はいいだろうか。

一方のPONは神奈川県出身。奇遇ですね筆者も神奈川です・・・とそんなことはさておき、今回このデッキ選択をした理由は「団体戦にビッグマナ系が多いと予想しそれに有利を取れるよう、黒緑次元ベースのデッキにタッチする価値のあるグレンモルトを入れた」・・・とのこと。

龍覇グレンモルト 天真妖精オチャッピィ

ビッグマナに対しては頼もしいが絶影の操るは赤単。少しばかり不利を突かれてしまうか。≪天真妖精オチャッピィ≫を構えてどうにかカウンターしていきたいところ。

除去で捌くか大量のクリーチャーで押し切るか。瞬きの出来ない高速戦が今幕を上げる!

絶影(速攻/赤) VS PON(超次元グレンモルト/黒赤緑)


 

GAME1

静岡CS本選のマッチ1戦目。先行後攻決定権は自分のチームの予選順位の高さによって与えられる。静岡CS運営は、戦績が5-1と6-0を同様として扱うことはアンフェアなのではないかと考えるためである。勝っているプレイヤーであればあるほどその恩恵を受けることができるレギュレーションとなっているのだ。

そんなレギュレーションに乗っ取り、絶影は高らかに先行を宣言。速攻において先行の利は大変大きいだろう。

螺神兵ボロック

先行1ターン目。絶影は≪斬斬人形コダマンマ≫をマナにセットし≪螺神兵ボロック≫をプレイ。後攻であることがつらいのか、はたまた速攻デッキと当たりたくなかったのかもしくは両方か「うおー・・・」と苦しそうに呻くPON。

続くターンに≪炎舌実況DJ・ショー≫を追加するものの絶影はジャンケンに勝つことができない。じゃんけんに勝利しなんとか希望を繋いだPONはガッツポーズを決めるが場を素早く処理しなければ苦しいだろう。≪螺神兵ボロック≫によるアタックを受け、盾を減らしたターンの返しに≪霞み妖精ジャスミン≫をプレイ。マナを伸ばしつつまだ見ぬ盾へと希望を繋ぐ。

3ターン目。絶影は≪鬼切丸≫を追加しすぐさまアタック。1枚・・・2枚・・・3枚・・・するりするりとシールドがPONの手札へと入る。と、思いきやなんとか≪天真妖精オチャッピィ≫でマナを伸ばしつつアタックできるクリーチャーを呼び出すPON。反撃の糸口は掴めるのだろうか?

超次元ミカド・ホール 時空の凶兵ブラック・ガンヴィート

マナがなんとか5マナに到達したPONは≪超次元ミカド・ホール≫を唱え、超次元より≪時空の凶兵ブラック・ガンヴィート≫を呼び出す。同時に≪天真妖精オチャッピィ≫での殴り返しを行うことで、絶影の真っ赤な盤面を綺麗に更地とすることに成功した。

どうにかSAを連続して引き、PONの残り僅か1枚の盾を割り切り勝負を決めたい絶影。だが、プレイしたのはSAでない≪凶戦士ブレイズ・クロー≫。PONより除去が飛んで来ないことを祈りつつターンを返すことしかできない。

序盤のお返しだ・・・とばかりに飛来するは、またしても≪超次元ミカド・ホール≫。一瞬で≪凶戦士ブレイズ・クロー≫が溶けPONの場に追加の打点が並んでしまう。絶影にとって≪炎舌実況DJ・ショー≫の効果によってでブレイクすることのできなかった盾1枚があまりにも遠く感じられた。

なんとかデッキトップから引き込んだ≪早撃人形マグナム≫で最後の盾1枚を削る絶影。しかし、1ターン間に合わない。返しのPONがキャストした≪龍覇グレンモルト≫の前には抵抗する術を持たなかった。

絶影 0-1 PON


 

GAME2

再び先行の絶影。≪凶戦士ブレイズ・クロー≫≪炎舌実況DJ・ショー≫とテンポよく低コストのアタッカーを繋いでいく。

炎舌実況DJショー

運命のじゃんけんには・・・なんとか勝ち。僅か2ターン目にしてPONの盾を2枚持っていく。2枚盾を失ったPONはそれと引き換えにまたもや≪天真妖精オチャッピィ≫のSBで応じる。だが、先程までと大きく状況が異なるのはやはり≪炎舌実況DJ・ショー≫によるじゃんけんであろう。速攻と対峙した際、盾1枚の差はあまりにも重い。

クリーチャーを減らしたいPONは≪フェアリー・ライフ≫を打った後に≪炎舌実況DJ・ショー≫と≪天真妖精オチャッピィ≫を相撃ちする。しかし、絶影は相撃ちなどおかまいなしに≪鬼切丸≫をプレイ。≪凶戦士ブレイズ・クロー≫と合わせPONの盾はいっきに1枚にまで落ち込む。

ミカド・ホール! ≪超次元ミカド・ホール≫さえ引ければ!! そう悲鳴が聞こえてきそうなぐらい気合の入ったPONのドロー。しかし、溜息と同時にプレイされたのは≪超次元フェアリー・ホール≫≪勝利のガイア―ル・カイザー≫だった。ここにきて引き運に見放されてしまったPON。

早撃人形マグナム

返しのターン、絶影が追加した≪早撃人形マグナム≫の銃声が戦場に大きく響きわたった。

絶影 1-1 PON


 

GAME3

やっと先行でのプレイを行うことができるPON。
しかし、この場面で不運なことに2ターン目のブーストを引くことができない。

ブースト事故に漬け込まんとばかりに≪凶戦士ブレイズ・クロー≫≪炎舌実況DJ・ショー≫をプレイし素早く盾を削り切らんとする絶影。PONはなんとか≪炎舌実況DJ・ショー≫のじゃんけんには勝利することが出来たが、切り返しの要となる≪天真妖精オチャッピィ≫に触ることができない。

3ターン目までノーアクションのPONにダメ押しだ。と、言わんばかりに3度目の≪鬼切丸≫が絶影の場に降り立つ。3体のクリーチャー全員のフルアタックを受け≪フェアリー・ライフ≫がトリガーしたもののSTやSBによって絶影のクリーチャーの頭数を減らすことが出来ない。

STした≪フェアリー・ライフ≫によってなんとか≪超次元ミカド・ホール≫≪時空の凶兵ブラック・ガンヴィート≫をプレイし≪炎舌実況DJ・ショー≫≪鬼切丸≫を破壊・・・と、僅かな抵抗を見せるPON。しかし既に時遅し、焼け石に水だった。続くターンに追加された≪タイラーのライター≫に轢かれ熱い介錯を受けることとなった。

絶影が付き出した刃に堅い兜は粉々に砕けてしまった。

絶影 2-1 PON


ことわざ:勝って兜の緒を締めよ
意味:成功したり、勝った時。そんな時こそ気を引き締めて、謙虚に物事をするべきだ。


 

【デッキ紹介】

「黒赤緑 / 超次元グレンモルト」
プレイヤー:PON
成績:団体戦Top8

-メインデッキ(40)-
2《聖霊左神ジャスティス》

4《解体人形ジェニー》
4《超次元ミカド・ホール》
2《デーモン・ハンド》

1《カモン・ピッピー》
4《龍覇 グレンモルト》
1《超次元ボルシャック・ホール》

4《霞み妖精ジャスミン》
3《天真妖精オチャッピィ》
1《次元流の豪力》
4《フェアリー・ライフ》
4《マナ・クライシス》
4《超次元フェアリー・ホール》

2《未知なる弾丸 リュウセイ》

-超次元ゾーン(8)-
2《時空の喧嘩屋キル/》
1《タイタンの大地ジオ・ザ・マン/》
1《勝利のリュウセイ・カイザー/》
1《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート/》
1《勝利のガイアール・カイザー/》
1《時空の封殺ディアスZ/》
1《銀河大剣 ガイハート/》


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