【CS運営】本当にあったルールについてのトラブル

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先日行われた第3回福岡CSにて、ジャッジとして呼ばれた、または質問をされたケースについて気になった部分を共有するための記事です。

■過去のCSで実際に起きたルール関連のQ&A

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Q.プレイヤーAのバトルゾーンには《雪精 ジャーベル》、《龍覇 マリニャン》があり、プレイヤーBのバトルゾーンには何もない状態。

プレイヤーAのターン中のバトルフェイズ、《雪精 ジャーベル》でダイレクトアタック、プレイヤーBは《ボルシャック・ドギラゴン》の革命0トリガー能力を宣言。デッキトップの《熱血龍 バトクロス・バトル》を場に出し、手札から見せた《ボルシャック・ドギラゴン》をそのまま重ねた。その後《雪精 ジャーベル》、《龍覇 マリニャン》とそれぞれバトルし破壊。

プレイヤーAのターン終了時、《ボルシャック・ドギラゴン》はどうなっているか。

A.山札の下に戻る。

《熱血龍 バトクロス・バトル》の「相手のターン中にこのクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのターンの終わりにこのクリーチャーを自分の山札の一番下に置く。」という能力が進化先の《ボルシャック・ドギラゴン》にも引き継がれているため。

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Q.プレイヤーAのバトルゾーンに《時空の悪魔龍 ディアボロス ZZ》、《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》がある状態。

プレイヤーAのターン開始時に《時空の悪魔龍 ディアボロス ZZ》の効果で墓地に置く3枚に《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》の進化元のクリーチャーを選ぶ事が出来るか、またそうした場合《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》は場に留まることができるか。

A.できる。

《時空の悪魔龍 ディアボロス ZZ》の効果は「バトルゾーンとマナゾーンにある自分のカード」を墓地に送る効果であるため、場にある進化クリーチャーの進化元のカードも対象に取ることができる。また、《ロイヤル・ドリヤン》等でよくあるクリーチャー再構成を行うわけではないため、メテオバーンの処理と同じように進化元がなくなったまま進化クリーチャーは場に残る。

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Q.プレイヤーAのバトルゾーンに《古代王 ザウルピオ》がタップ状態、シールドは0枚。プレイヤーBのバトルゾーンに《勝利宣言 鬼丸「覇」》がある状態。

プレイヤーBのターンのバトルフェイズ、《勝利宣言 鬼丸「覇」》で《古代王 ザウルピオ》にアタックすることはできるか。

A.できる

《古代王 ザウルピオ》の持つ 「自分のシールドが1枚もなければ、自分は相手のクリーチャーの攻撃を受けない」というテキストの「自分」とはすなわち「プレイヤー自身」の事である。シールドがない場合アタック対象としてプレイヤーを選ぶことが出来なくなるという意味であり、バトルゾーンへ攻撃可能な状態であれば、そちらに攻撃することは問題ない。

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Q.プレイヤーAのバトルゾーンに《真・天命王 ネバーエンド》、シールドは1枚。

プレイヤーBのターンに《デーモン・ハンド》で《真・天命王 ネバーエンド》を対象に取った。どういう処理になるか。

A.真・天命王 ネバーエンド》は破壊され超次元ゾーンに戻る。

「真・エスケープ」という能力は「このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに自分のシールドをふたつ手札に加えてもよい。ただし、そのS・トリガは使えない」というものである。シールドを2枚手札に加えられない際は場に留まることが出来ない。

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以上の4つのケース、普段からデュエル・マスターズに対して競技的に取り組み、ルールや裁定に慣れ親しんでいる読者の皆様ならば「そんなの常識じゃん」と思うかもしれない。しかし、自分はこれらの全てを即答することは出来なかった。一つはその場で誤った裁定を出してしまった。

ジャッジとして場数を重ねていても、失敗をすることはある。

ジャッジをする人ならば、しっかりと準備をして何かを聞かれた際は落ち着いて状況を把握して正しい答えを返すべきだ。

そして何か失敗をしたらそれを真摯に受け止め、頭を下げる。

自分は認定ジャッジ試験を受けた際に総合ルール/競技イベントルールの勉強をし大会前には鐘子君の作っていた最新の裁定のまとめ画像を再度確認した。
それらは今後もっと注力してくし、いずれ訪れるであろう次の運営の機会では今より信頼のおけるジャッジであることを目指している。

幸いなことに、今回のケースでは勝敗に大きな影響は出なかったし、誤裁定を出してしまった事を詫びた後に当事者のプレイヤーも「いえいえ自分も自信がなかった事なので….」とこちらを責めるでもなく大変穏やかに終わって安堵している。自分もプレイヤーとしてはこうでありたい。

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大会に関わる全ての人とってそれが素晴らしい体験でありますように。
それではまた。


カテゴリ:CS運営, 裁定/ルール