【デッキ解説】ザビイメン(2015.01.31:おやつCS2015WINTER 5人チーム戦 2位E席)

wrote by めのう

おやつCS2015 WINTER 5人チーム戦で使用したザビミライメンについて、記述します。

『ザビミライメン』

4×霞み妖精 ジャスミン
4×フェアリー・ライフ
3×天真妖精 オチャッピィ
4×解体人形 ジェニー
4×ドンドン吸い込むナウ
2×希望の親衛隊 ファンク
3×飛散する斧 プロメテウス
3×不敗無頼 トリプル・マウス
4×龍覇 イメン・ブーゴ
2×復活の祈祷師 ザビ・ミラ
3×終末の時計 クロック
1×鎧亜の咆哮 キリュー・ジルヴェス
1×緑銅の鎧
1×逆転王女 プリン
1×爆轟 マッカラン・ファイン

超次元
4×ヴォルグ・サンダー
2×時空の霊魔 シュヴァル
2×邪帝斧 ボアロアックス

個人の戦績は予選3-2、本戦4-0でした。負けたのはバトライキューブ、墓地退化の2つです。

■基本方針
まず、《邪帝斧 ボアロアックス》の強さに着目しました。
これは非常に強力なカードですが、残念なのは《邪帝斧 ボアロアックス》は装備品に過ぎず、持ち主の《龍覇 イメン=ブーゴ》が消えれば《邪帝斧 ボアロアックス》も消えてしまうという事。
そこで《邪帝斧 ボアロアックス》を効率よく使うべく、《龍覇 イメン=ブーゴ》を出したそのターンに《邪帝斧 ボアロアックス》を限界まで使おうと考えました。
《龍覇 イメン=ブーゴ》を出したときは可能な限りcipで《龍覇 イメン=ブーゴ》をSA化できるカードをマナゾーンから出し、そのまま《龍覇 イメン=ブーゴ》でシールドを狙いアタックトリガーでさらに頭数を増やしていくというプレイを取ります。その際他のクリーチャーたちもこれに合わせてシールドへ攻撃させます。

《復活の祈祷師ザビ・ミラ》は、打点増強のつもりで使います。
ちょうど《ミステリー・キューブ》を《フェアリー・ライフ》感覚で使うのに似ています。《ミステリー・キューブ》で言う大型クリーチャー踏み倒し狙いのところを、ライブラリアウト狙いといったところですね。

■実際のプレイ指針
8枚体制の2コストブーストカードからスタートし、《解体人形ジェニー》や《腐敗無頼トリプルマウス》などの定番カードを盤面へ送り込み、《龍覇 イメン=ブーゴ》で頭数をそろえ、そのまま殴りかかる。
余裕がある場合はシールドを攻撃せず、《復活の祈祷師ザビ・ミラ》を使って打点増強&LOのチャンスを狙います。

先述した通り、《復活の祈祷師ザビ・ミラ》は打点増強程度に考えておくべきでしょう。早ければ5~6ターン目くらいで《復活の祈祷師ザビ・ミラ》を召喚するデッキですから、相手の山を削りきるのは難しいことがほとんど。
近頃《復活の祈祷師ザビ・ミラ》を意識しているデッキが増えていますしね。
防御は《終末の時計 ザ・クロック》頼みで打たれ弱いデッキなので、山札に余裕のなくなった相手が全てのクリーチャーで攻撃してくると、普通にそのまま押し切られてしまいます。

CSでそこそこ勝てたのは、事故らなかったことと、相手のプレイミスを誘う動きが出来たからだと思っています。
4~5ターン目にちょうど殴り切れる盤面を作って、相手を「これどう切り返せば良いんだ」という守りの思考に追い込んで、最終的には相手側の些細なプレイミスで勝ったというような対戦が非常に多かったです。S・トリガーの選択先を間違えるなど、頭数が多いとよくあるミスですが、CSという大舞台でそういうミスは時に致命傷になります。

■採用カード
《解体人形ジェニー》
間違いなく私の中のMVP。
これが弱い局面はありませんでした。《逆転王女プリン》でアンタップした《龍覇 イメン=ブーゴ》の2度目のアタックなどで出すと、ブレイクで増えた手札を見られて良い感じです。
2度目のアタックでは《腐敗無頼トリプルマウス》かこれを出したいです。

《ドンドン吸い込むナウ》
2コストブーストから繋がるカードは《天真妖精オチャッピィ》を含めると11枚あります。
折角の大きな大会で動きの鈍いデッキは退屈だなと思い使いたくなかったので、この2→4の動きを非常に重要視して構築しました。。
2→4ときて、手札に《ドンドン吸い込むナウ》と《解体人形ジェニー》の両方があるときは《解体人形ジェニー》を出していました。
《ドンドン吸い込むナウ》を使った返しのターン、相手に《解体人形ジェニー》や《パクリオ》を出されるのが嫌だったためです。

《希望の親衛隊ファンク》
直前に《復活の祈祷師ザビ・ミラ》と入れ変わった枠です。
もとは《復活の祈祷師ザビ・ミラ》4枚でした。あまり使っていませんので、調整枠だと思います。
同系に二枚立てられればほぼ勝ちです。

《飛散する斧 プロメテウス》
《龍覇 イメン=ブーゴ》が手札になくとも、《腐敗無頼トリプルマウス》を優先して出していました。
たとえ《腐敗無頼トリプルマウス》でほしいカードがマナゾーンへ落ちてしまっても、次のターンにこれで回収すればよいだけですからね。

《腐敗無頼トリプルマウス》
5コスト多色は《飛散する斧 プロメテウス》、《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》と合わせて7枚がちょうどよい量だと思います。プロメテウスの方が好きという人は、これを一枚抜くと良いかと思います。
しかし言わずもがなですが、《解体人形ジェニー》→《腐敗無頼トリプルマウス》の動きは本当に強いです。

《龍覇 イメン=ブーゴ》
多少無理してでも手札に持っておくとよいかもしれません。
《パクリオ》、《解体人形ジェニー》対策としてももちろんですが、このカードを連続して出した時の相手のシールドにかかるプレッシャーは凄まじいです。

《復活の祈祷師ザビ・ミラ》
実は大会では一度も使っていません。
大会での勝ちはすべて《龍覇 イメン=ブーゴ》を召喚したそのターンかその次のターンに殴りきったものです。
大会までのデッキ回しで、《復活の祈祷師ザビ・ミラ》使って山札を0枚にすることが難しいことに気づき、クリーチャーの数を揃えて攻撃したほうが強いと感じてプレイングを改めました。
《爆轟 マッカラン・ファイン》が立てられるのなら、小物を《復活の祈祷師ザビ・ミラ》で化けさせて、打点として使うのはとても強いと思います。
《霊魔の覚醒者シューヴェルト》を使えば《邪帝斧 ボアロアックス》の龍解条件も満たしやすいですし、返しの相手のターンにも大きな負担をかけられます。

《終末の時計 ザ・クロック》
3ターン目に水マナがあり他にも取れる行動がなければ、《龍覇 イメン=ブーゴ》召喚時の打点として召喚することもあり得ます。
腐りますし、《ドンドン吸い込むナウ》と《天真妖精オチャッピィ》もあるので4枚は要らないと思います。

各種1枚積みのカード
《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》、《逆転王女プリン》、《緑銅の鎧》、《爆轟 マッカラン・ファイン》がこれにあたります。
どれか一枚でも捲れれば《龍覇 イメン=ブーゴ》降臨時に鬼人の如き強さを発揮します。
便利なのは、マナに置いておけばそれでよいため手札に持っておく必要がないということです。
一回の対戦でどれか一枚はマナに落ちるか手に来るため好みがない限り各種一枚で良いと思います。
《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》より《爆轟 マッカラン・ファイン》の方が事故りにくいし強いのではと思うかもしれませんが、除去手段の乏しいデッキですので《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》はグレンモルト系統や《「戦慄」の頂 ベートーベン》に攻め込まれた時の返しとして非常に有効です。

■プレイング
前述してきたように、《邪帝斧 ボアロアックス》のcipで《龍覇 イメン=ブーゴ》のSA化に成功すれば、どんなデッキが相手でもそのターンのうちにそれまで並べていたクリーチャーも全てシールドをブレイクしに行きます。キューブ系統や墓地退化、墓地ソースにもブレイクしに行きました。
たとえ凌がれても、相手のシールドさえなければ《龍覇 イメン=ブーゴ》を引くだけでどうにでもなります。

覚えておくべきプレイングはハンデスを打つタイミングや、殴ってきそうな相手には《天真妖精オチャッピィ》を握っておくとか、そんなことです。前述した《龍覇 イメン=ブーゴ》二枚持ちなんかもハンデスを撃ってくる相手にはお勧めです。
コンボデッキでもなければビッグマナでもないので、初手とデッキトップで相手のシールドを効率よく削ることだけ考えればそれで良いです。
プレイングの簡単さ、プレイミスを誘う動き、軽量カード中心が故の事故率の低さ、この辺がこのデッキの強みです。

ワンショットを狙ったり、1ターンで爆発的アドバンテージを得たりするコンボデッキは、パーツを全対戦で揃えなければ勝ち続けられないのでCSでは使い辛い。
とはいえコントロール系や、溢れるマナと手札を最高効率で回していくビッグマナと呼ばれるようなデッキはプレイングが苦手な私は使いこなせないし、ミスする未来しか見えない。
そういった点でこのデッキは《龍覇 イメン=ブーゴ》で頭数揃えて叩けばよいという単純な戦略であるため使いやすかったですし、軽量カードを中心に構成しているおかげで事故も極めて少なかったです。

難しいことは考えず、頭数揃えてシールドをブレイクしていくというデュエマの原点にある楽しみを味わいながら遊べる、良デッキだと思っています(笑)。

■紹介

HN:めのう

【主な戦績】
おやつチャンピオンシップ2015Winter(5人チーム戦) 2位

愛知県で活動しているプレイヤー。
デッキ構築もプレイングも自身の感覚を大切にしている。
DMは最近復帰した上に大規模非公認も初参加であったが早々に結果を残し、今後の活躍にも期待がかかる。


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