【デッキ解説】赤緑t青黒白ジャックポットNEXT(2015.7.18)byすばる

初めまして、すばると申します。
おやつCS 2015 SUMMER FESTIVAL 関西大会で使用したデッキ、【モルトNEXT】について記述します。
個人成績は4-1でしたが、惜しくもチームとしての勝ちが噛み合わず、結果は予選落ちでした。

以下が使用したリストです。

『超戦龍覇 エントリーサイクリカマナロックマスターズ』

1 x 光牙忍ハヤブサマル

3 x 龍素記号Sr スペルサイクリカ

3 x 悪魔龍 ダークマスターズ

3 x メガ・マナロック・ドラゴン
4 x 龍秘陣 ジャックポット・エントリー
4 x 超戦龍覇 モルトNEXT
2 x 永遠のリュウセイ・カイザー
3 x 不敗のダイハード・リュウセイ

4 x フェアリー・ライフ
2 x フェアリーの火の子祭

4 x メンデルスゾーン
3 x 無双竜鬼ミツルギブースト
1 x ボルバルザーク・エクス
3 x 悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス

1 x 熱血剣 グリージーホーン/熱血龍 リトルビッグホーン
1 x 無敵剣 プロト・ギガハート/最強龍 オウギンガ・ゼロ
2 x 爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神
1 x 銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ
1 x 将龍剣 ガイアール/猛烈将龍 ガイバーン
1 x 闘将銀河城 ハートバーン/超戦覇龍 ガイNEXT
1 x 覇闘の将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ

■使用時点での仮想敵
【青白ヘブンズ・ゲート(ミルザムエメラルーダ型)】、【黒単ヘルボロフ(ドラグナーズ)】、同型(【赤緑NEXT】、【赤緑グレンモルト「王」】)、【赤単速攻(ガトリング)】、【白青緑ビッグマナ(トリーヴァMASゼニス、t赤でカイザー刃鬼)】
メタゲームが非常に混沌としており、「最強」のデッキを作るのは不可能と判断。どうせなら自分の好きなデッキをある程度メタに寄せた構築に変えて持ち込みたい、ということでこのジャンルに決定。

■基本プレイング
《超戦龍覇 モルトNEXT》のテキストを最大限活用するために序盤から積極的に火のドラゴンをセットし、6~8ラインで各種フィニッシュ手段(《超戦龍覇 モルトNEXT》や《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》)に適宜シフト。

■デッキの使い方
デッキに10枚入っているマナブーストを使い、早期にマナ武装、龍マナ武装を達成した≪超戦龍覇 モルトNEXT≫をプレイしゲームの主導権を握っていきます。
今回構築段階で意識したデッキタイプは【ヘブンズ・ゲート】、【ヘルボロフ】、同型です。

【ヘブンズ・ゲート】には《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》から《悪魔龍 ダークマスターズ》、次いで《悠久を総べる者フォーエバー・プリンセス》、《不敗のダイハード・リュウセイ》を積極的にプレイしていきます。
【ヘブンズ・ゲート】はコンボデッキなので《ヘブンズ・ゲート》、《奇跡の精霊ミルザム》、《音感の精霊龍エメラルーダ》をまとめて奪ってしまえばそもそも起動しないうえ、万一起動しても《悠久を統べる者フォーエバー・プリンセス》がいれば被害をある程度防げます。
《不敗のダイハード・リュウセイ》は攻めにシフトした際不可欠で、エメラルーダで追加したシールドを狙い撃ちます。

【ヘルボロフ】にはズバリ、《超戦龍覇 モルトNEXT》一点狙いです。
このデッキの展開の要である《爆熱天守 バトライ閣》を除去できるカードがないためです。

同型には《超戦龍覇 モルトNEXT》で先にワンショットを通すか、相手のワンショットを確実に1ターン防げる《永遠のリュウセイ・カイザー》《不敗のダイハード・リュウセイ》をプレイします。

■各種カード解説
《光牙忍ハヤブサマル》
このデッキ唯一の防御カード。
同型の《超戦龍覇 モルトNEXT》単騎によるワンショットを封じたり、シールドから来たカードでカウンターワンショットを決めるためのカード。
一時は《革命の鉄拳》などにも差し替わりましたが、《超戦龍覇 モルトNENT》相手にはこちらも《超戦龍覇 モルトNENT》でしか破壊できない点が最後まで不安因子として残ってしまったため、こちらを採用。

《龍素記号 Sr スペルサイクリカ》
《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》の数を実質的に増やすカードです。
【ヘルボロフ】の《リュウセイ・イン・ザ・ダーク》に阻まれた時、このカード+《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》で《爆熱天守 バトライ閣》を龍解させワンショットを狙うパターンにも使います(龍解しクリーチャーとなった後アンタップするため、タップイン効果をすり抜けられる)。

《悪魔龍 ダークマスターズ》
【ヘブンズ・ゲート】に対するメタカード。
闇がこのカード3枚だけなので、もっぱらエントリーからの選択肢です。
《解体人形ジェニー》3回分という単純なテキストですが破壊力は抜群。早期のプレイで多くのデッキを機能不全に陥れます。

《メガ・マナロック・ドラゴン》
同型(+ビッグマナ系統)を意識しました。
【ヘルボロフ】にはほぼ無力な点を除けばカード自体のスペックとしては申し分ないです。
【ビッグマナ】相手に重ね掛けでもしようものなら十分ワンサイドゲームになり得ます。
今後の環境の変遷による調整枠です。

《龍秘陣ジャックポット・エントリー》
このデッキのどのドラゴンにも変身できる最強カードです。
《龍素記号Sr スペルサイクリカ》による再利用や《超戦龍覇 モルトNEXT》、《悪魔龍 ダークマスターズ≫の早期プレイを狙っていきたいですね。

《超戦龍覇 モルトNEXT》 デッキ名にもなっている看板フィニッシャー。
目にも止まらぬ速さで駆け抜ける《闘将銀河城 ハートバーン》ルート、堅実な詰めの起点となる《爆熱天守 バトライ閣》ルートなど、ヒロイックかつ多方面に対処可能なカードです。
《爆熱天守 バトライ閣》があるときに《熱血龍 リトルビッグホーン》を出し《爆熱DX バトライ武神》に龍解させる小技もあります。覚えておくと役に立つ場面が来ることもあるでしょう。

《永遠のリュウセイ・カイザー》
《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》から出るビートキラー。
すべてのテキストが《不敗のダイハード・リュウセイ》とシナジーしており、やはりシリーズなのだな、と感じさせられます。
このカードを出しておくだけで、相手の≪超戦龍覇 モルトNENT≫によるワンショットのルートが消えるのは目に見えない大きなアドバンテージです。

《不敗のダイハード・リュウセイ》
このカードも《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》から出る防御カードかつフィニッシャー。
こちらは全てのテキストが独立して強く、単体でもプレッシャーを強くかけられます。 【ヘブンズ・ゲート】相手に攻勢に出るタイミングでは絶対に出しておきたいカードです。

《フェアリー・ライフ》
《メンデルスゾーン》+《フェアリーの火の子祭》のみでは初動が非常に不安だったため。
《フェアリー・ギフト》に寄せた構築も散見しますがあちらは要求値が非常に高く、長丁場を戦い抜くのは不可能だと判断。
【ヘルボロフ】のハンデス1回で頓挫するのも懸念材料であったため、不採用。

《フェアリーの火の子祭》
在りし日の《ガチンコ・ルーレット》を思い出すハンデスコントロールには悪夢のような1枚。
当日は2枚でしたが、今になって思えば《メンデルスゾーン》を1枚こちらに換えるべきだったと後悔しています。

《メンデルスゾーン》
成功すれば初動として爆発的なアドバンテージを得られます。
1枚失敗までなら《フェアリー・ライフ》と同じなので強気に狙っていきましょう。

《無双竜鬼ミツルギブースト》
赤/緑のドラゴンかつ《悪魔龍 ダークマスターズ》前に出された《聖鐘の翼 ティグヌス》を破壊できます。
しかし他のドラゴンに比べカードパワーが劣る事実は否めず、3枚採用となりました。

《ボルバルザーク・エクス》
《龍秘陣ジャックポット・エントリー》、《龍素記号Sr スペルサイクリカ》が絡んだ場合ソリティアが始まりますが、殿堂カード故都合のいいタイミングで出すことが出来ず、もっぱら色基盤要因でした。
《悠久を統べる者フォーエバー・プリンセス》の4枚目に寄せる方が強かったです。

《悠久を総べる者 フォーエバー・プリンセス》
現環境ほぼ全てのデッキが何らかの形でのコスト踏み倒しを行うため、ここまでマッチしたカードもなかったでしょう。
枚数は構築によって様々ですが、このジャンルなら3枚以上は確定ではないかと思っています。
上記のように《ボルバルザーク・エクス》を4枚目のこれにするのが正着だったと思います。

超次元ゾーンは《超戦龍覇 モルトNEXT》から出せるもののみとなっています。一時期は【ヘブンズ・ゲート】メタに《最前線 XX幕府/熱血龍 GENJI「天」》を採用していましたが、結局ミルザムエメラルーダが起動した後にはほぼ無力なので、自力で《爆熱天守 バトライ閣》を龍解させられる《熱血龍 リトルビッグホーン》を採用しました。

■一般的構築との差異
同型に差を付けた部分、と言えるのでしょうか。このリストでは《熱血龍 バトクロス・バトル》を採用していません。
理由としては
・トリガーさせたい相手が【ガトリング】くらいしかおらず、その【ガトリング】には1枚トリガーさせても勢いを止め切れずそのまま押し切られる
・【ヘルボロフ】の《極・龍覇 ヘルボロフ》と相打ちするパワーしかない(バトルゾーンに残らない)
・トリガーした場合でもバトルゾーンに残らない(《爆熱天守 バトライ閣》の起動に使えない)
・【ヘブンズ・ゲート】に全く役割を持てない
・同型のワンショットを止められない
と、少し考えただけでもここまで弱い点が挙げられ、そもそも採用する意味はあるのか?という疑問を抱き思い切って受けを《光牙忍ハヤブサマル》のみにしたところ、不純物が無くなったことによりスロットに余裕が生まれ、デッキを動かすためのカード、メタカードに枠を割くことができました。この考えに本番3日前くらいに至ったのは僥倖でした。

■最後に
DMはRevブロックに入り、まさしく革命の時を迎えています。
公式グランプリやブースタードラフトなど、メーカー側からも我々にいろいろな提案を持ち掛けてきてくれており、これに対し我々プレイヤー側の使命は、これからも無限に広がるカードプールを存分に咀嚼して、可能な限り永く、永くデュエルマスターズを楽しんでいくことだと思います。

 


 

■紹介

HN:すばる(@Subaru_Fortune)

【主な戦績】
第2回静岡CS 準優勝
おやつCS2015Winter(3人チーム戦) ベスト8

愛知県で活動しているプレイヤー。以前は三重県で活動していたが、最近名古屋へ引っ越してきた。
【キューブブラスター】の扱いに定評があり、《ミステリー・キューブ》殿堂入りの際は人一倍悲しんだらしい。
直近では静岡CSスタッフとしても知られ、ジャッジ、ガンスリンガーなど多方面で際立った活躍を見せている。


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