【環境考察】DS限定構築戦を終えて【DS限定】

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DM甲子園エリア代表決定戦の結果を分析し、メタゲームの変遷について考察します。

結果一覧

四国
優勝:火自然バトライ閣@無尽蔵のサブウエポンさん
準優勝:水闇火トリガーグレンモルト@レイさん
3位:火自然バトライ閣@宮本たちうおさん
4位:火水自然MASモルト@スナイパーさん

中部
Aブロック
優勝:水自然t光MASブーゴ@おっことぬしさん
準優勝:火自然バトライ閣@菅沼パパさん
3位:光水t火ローゼ・ブルエ@マサヒロさん
4位:水闇火トリガーモルト@ジオの人さん
Bブロック
優勝:水闇火トリガーモルト@Thunders#36さん
準優勝:火単ガイグレン@鐘子さん
3位:水闇火トリガーモルト@ゆきちさん
4位:光単ヘブンズ・ゲート@有給プリンさん

北陸
優勝:火自然t水イメンモルト@MGRさん
準優勝:水自然t光イメンブーゴループ@がーみぃーさん
3位:水光火ヘブンズゲートモルト@チャンプさん
4位:火水闇自然ビッグマナ@なつさん

関東
Dブロック
優勝:水自然t光イメンループ@あつこさん
準優勝:火単ガイグレン@ラムネさん
3位:火闇自然グレンモルト@わーみーさん
4位:火t自然バトライ閣
Eブロック
優勝:闇t火コントロール@ヒトシさん
準優勝:火単バトライ閣
3位:火水闇トリガーモルト@テラヤンマさん
4位:火闇自然グレンモルト@れぐなさん
Fブロック
優勝:火t自然バトライ閣@あべけんさん
準優勝:火単ガイグレン@らいだぁさん
3位:水自然t光イメンMAS@DAIさん
4位:水自然t光イメンMAS@紗那さん

沖縄
優勝:火単グレンモルト「覇」@キューさん
準優勝:火自然バトライ閣@オータさん
3位:自然闇水光ビッグマナ@ゼロRさん
4位:火単ガイグレン@らってぃさん

北海道
優勝:火自然t水イメンモルト@。りゅう。さん
準優勝:火自然バトライ閣@北ナスオさん
3位:火単ガイグレン
4位:火自然バトライ閣@takiさん

東北A
優勝:火自然バトライ閣@252prprさん
準優勝:光水ヘブンズゲート
3位:自然水闇ビッグマナ@つっしーさん
4位:火水闇トリガービート

東北B
優勝:光水t闇トリガーアルファディオス@corpseさん
準優勝:自然水闇ビッグマナ@れもねーどさん
3位:火自然バトライ閣@ろーそんさん
4位:火自然水イメンブーゴ

九州A
優勝:自然水闇ビッグマナ@xkさん
準優勝:火単バトライ閣@かみきたさん
3位:光水t闇トリガーアルファディオス@しずるさん
4位:自然水闇ビッグマナ@コトリンスキーさん

九州B
優勝:火自然バトライ閣@izanagiさん
準優勝:青黒赤トリガービート@AZAMIさん
3位:火単グレンモルト「覇」@ともさん
4位:火単バトライ閣

中国
優勝:光水t闇ヘブンズ・ゲート@004さん
準優勝:自然水闇ビッグマナ@うえぽんさん
3位:火自然グレンモルト@平成さん
4位:自然水光イメンMASアルファ@かばばさん

関西
Aブロック
優勝:水闇自然ビッグマナ@修羅無双さん
準優勝:火自然イメンモルト
3位:光水t火ヘブンズ・ゲート@ハゲマロニーさん
4位:火自然バトライ閣@鮭くれーぷさん
Bブロック
優勝:水自然t火光イメンMAS@八番ライトさん
準優勝:自然水光イメンMASアルファ@BLACKさん
3位:光水t闇ヘブンズ・ゲート@ヨネさん
4位:火自然バトライ閣@ピロ吉さん

 

全体の結果を8つのデッキタイプに分類し、入賞者数を円グラフにまとめると以下のようになります。
合計
終わってみればやはりカードプールが広く、高いデッキパワーを持つバトライ閣系のデッキが圧倒的な入賞数を誇ります。その他のデッキは綺麗に横並びになっています。

美墨なぎささんによるエリア大会が始まる前の環境考察では有力なデッキタイプとして
■バトライ閣
■エビデゴラス
■イメン=ブーゴ
■グレンモルト
■黒単
■ヘブンズゲート
が挙げられていましたが、蓋を開けてみるとバトライ閣を中心に環境は回り続け、ゆっくり場を作っていく黒単はほとんど結果を残すことはできませんでした。

続いて、週ごとの入賞デッキタイプの分布を見てみましょう。
入賞デッキ分布

初週においてのトップシェアはバトライ閣とトリガービートでした。
バトライ閣のレシピはこの頃から基盤は完成しており、高いデッキパワーで君臨しました。
最初の四国エリアで登場したトリガービートは2位になったことで認知され、翌日の中部エリアで猛威をふるった形になります。

2週目ではバトライ閣、イメンMAS、モルトの3つが多く入賞しました。
バトライ閣は中部B2位でフィニッシャーとしてガイグレンが発見されたことにより、赤緑以外にも赤単が増加しました。
エビデゴラスの継戦能力とボアロアックスの柔軟さからプレイングの幅が広いイメンMASは、中部Aで優勝すると多くの派生を生み出しながら活躍しました。
モルトはガイギンガの龍解がトップシェアのバトライ閣に対して有効であり、通常環境でも脅威となる必殺パターンライフオチャモルトを擁します。

3週目は圧倒的にバトライ閣が支配する環境でした。
バトライ閣の対抗馬であるアナカラー次元は一部で注目されていたものの、沖縄3位のレシピが広まるまでは埋もれており、結果、その他のデッキ全てに有利がとれるバトライ閣が勝ちまくりました。
トリガービート、イメンMASはバトライ閣に対する勝率が取りづらく、動きが広まってしまうと勝てなくなりました。

4週目はバトライ閣、アナ次元が入賞の半分を占めました。
バトライ閣に有利を取れ、イメンMAS以外に強いアナ次元は構築が広まると一気に頭角を現しました。東北B2位のレシピはその後のエリアでも全く同じリストが入賞するなど、完成度の高さが伺えます。
バトライ閣vsアナ次元のメタゲームに風穴を開けたのはこの環境きっての地雷、東北B優勝のトリガーライオネルです。イメンループに取り入れられるなど、フィニッシャーとして注目されながらも活かされきれていなかったアルファディオスがついに活躍しました。

最終週となる5週目でもやはりトップはバトライ閣、アナ次元が続きます。
デザイナーズコンボをふんだんに取り入れたバトライ閣に対して、サイクリカと超次元のカードパワーを軸に髑髏月などの環境上刺さるメタカードを駆使したアナ次元が2強の様相を呈しました。
中国エリアではそれまで地味な活躍しかしていなかった天門が環境の大穴、アルカディアスDを発掘し優勝。関西エリアでも同じリストが入賞しました。
また、アナカラーに対抗できるイメンMASも息を吹き返し関西Bで優勝。イメンMASと天門は初期で活躍し中期で衰退、一周して最後に活躍するという流れで環境の循環を示しました。

このように、一貫してバトライ閣はトップに立ち続け、それに対抗するデッキがどう流れていくかというのがDS環境でした。
バトライ閣は初期から完成されていた分、構築において変化が少なく、超次元ゾーンやチャージャー、トリガーの選択くらいしかなかったものの、苦手とするアナ次元にも十分勝ち筋を作れる強力なデッキでした。
アナ次元は環境中期に姿を現し、バトライ閣への相性の良さから環境2番手として活躍しました。
イメンMASは中期ではバトライ閣のデッキパワーに屈したものの、アナ次元への優位性から終盤で一周回ってまた活躍しました。
モルトは2枚のブレイクでトリガーを踏まなければバトライ閣より早く、安定した入賞数ですが、アナ次元が流行りだすと徐々に抑えられました。
トリビは初期には対策されていなかったこともあり華々しくデビューするも、序盤にブレイクしてくるモルトが減ると同時にデッキパワーの低さから低調になりました。
天門はどのデッキも最後はブレイクをしてくるDS環境において初めは注目されていましたが勝ちきれず、プレイで対策されやすい分モルトやアルカディアスDなど相手の裏をかくカードが求められました。

限定構築環境ではメタゲームの変遷がはっきりしており、通常環境とはまた違った面白さがあります。
デュエルロードではオウギンガのカードも使える新たなDS限定構築戦が開催中なので、足を運んでみてはいかがでしょうか。

 


カテゴリ:メタゲーム・ブレイクダウン