DM静岡チャンピオンシップ主催のThunders#36です。
先日開催しました第4回大会には非常に大勢の選手に出場して頂くことが出来、運営一同心より感謝しております。熱く、痺れ、思わず唸ってしまう様な素晴らしいゲームを演じて頂き、本当にありがとうございました!
さて今回も、そんな第4回大会に集結した猛者達のデッキを集計し、それをご紹介していきます。個人戦、団体戦、そしてピノキオ杯と計500以上のデッキが戦いを繰り広げた2日間。その軌跡を一緒になぞって参りましょう。
■メタゲーム・ブレイクダウン
まずは全体のデッキ集計結果から。1日目の個人戦から見ていきましょう。
非常に多くのアーキタイプが混在した状態でスタートした予選ラウンドですが、やはり「グレンモルト」の”59″という数字が目を引くでしょう。207名のうちの59名が使用したという事は、実にこのグループが全体の約28.5%を占めていたということです。予選ラウンド8回戦のうち、大体2ラウンド程度はこの手のビートダウンと相対したのではなかろうか、という予測が出来ます。
次に続くのが「キューブ」の36名、「ビッグマナ」の35名です。今挙げた3つのグループだけで130名――実に全体の約62.8%を占めました。この日のフィールドは、この”3強”を中心に成り立っていたと言えるでしょう。
決勝ラウンドのフィールドも、おおよそ予選ラウンドと同じ姿でスタートしました。この姿が変わったのは、2ラウンドを経たTop8。あの59名という大勢力を誇った「グレンモルト」が、ひとり残らず滅ぼされてしまったのです。
逆に全体でも3名しか居なかった「オボロセカンド」が2名残り、ただ1名で戦い続けてきた「キリコ3」までTop8に残るという大番狂わせ。この両者、準々決勝以降も躍進を遂げ、見事準優勝と4位入賞を果たしました。この大変な快挙には、大きな敬意を表さなければならないでしょう。素晴らしい!
そんなドラマチックな1日目を経て、舞台は2日目の団体戦・ピノキオ杯へと移ります。
団体戦のフィールドも、個人戦と似た景色が広がっています。
ただ前日圧倒的なシェアを獲得した「グレンモルト」が使用率1位の座から退き、代わって「キューブ」がその玉座に座ります。また「ビッグマナ」もその割合を伸ばし「グレンモルト」と同率2位、そして「速攻」が前日から倍近くに勢力を拡大する躍進を見せました。
「キューブ」「ビッグマナ」「速攻」――この3グループには、「メンバー全員で同じアーキタイプを使用するチームを形成する際に採用されやすい」という特徴があります。3名全員同じデッキ、というチームの殆どは、この3グループのどれかを使用していました。これが個人戦よりシェアを伸ばした大きな要因であったのでしょう(そういえば、優勝チームは全員ビッグマナ、それも刃鬼でしたね)。
ピノキオ杯も”3強”は健在ですが、ここにきて「グレンモルト」がようやく真価を発揮。Top8に5名輩出、優勝こそ「黒緑アシッド」に奪われたものの、Top4残りの3枠を獲得。あわやTop4独占という大暴れっぷりを見せ、そのポテンシャルを盛大に証明しました。
この2日間は、間違いなくTier1である「グレンモルト」「キューブ」「ビッグマナ」が大きなシェアを獲得し、フィールドを形成していました。彼らが他を飲み込むのは時間の問題であるはずでした。
しかし試合が進むにつれ、少数派であったアーキタイプ達がその巨大勢力に支配されることなく躍進を遂げ、生み出されていく数々の名試合。終わってみれば、入賞ラインには様々なアーキタイプの名が連なる結果に。これは、現在のフォーマットの面白さ、そして未知なる可能性の在り処を示したと言えるでしょう。
■各アーキタイプ解説
それでは、今大会で活躍したアーキタイプ達をそれぞれご紹介していきます。
【グレンモルト】
間違いなく環境の核を担ったビートダウン。《龍覇 グレンモルト》×《銀河大剣 ガイハート》の誇るその破壊力は、環境に存在する全てのアーキタイプに影響を及ぼしました。これに対する回答を用意していないと、環境に存在することを許されません。
今大会では1日目に最大勢力を誇りながらもTop8進出ならずという予想外の結果となりましたが、2日目にはしっかり息を吹き返し入賞ラッシュ。1日目の結果を見て、全体の読みが「グレンモルト」から少し離れた隙をブチ抜いた形でしょうか。本当に侮れませんね。
構築は大きく分けて2パターン、《神聖麒 シューゲイザー》を採っているか否か。今回はこのグループの大半を”採っている”タイプが占めました。環境に合わせたチューンを施しやすいことが、シェアを保つ大きな要因となっているのでしょう。今大会ではサブプランとして《神聖斬 アシッド》を採用した構築が多く、《永遠のリュウセイ・カイザー》まで投入している構築も存在しました。
「黒赤緑 / シューゲイザー」
プレイヤー:まさ
成績:ピノキオ杯準優勝
-メインデッキ(40)-
3《神聖麒 シューゲイザー》
2《神聖斬 アシッド》
4《解体人形ジェニー》
1《希望の親衛隊ファンク》
4《地獄門デス・ゲート》
1《カモン・ピッピー》
4《龍覇 グレンモルト》
1《永遠のリュウセイ・カイザー》
3《天真妖精オチャッピィ》
1《鳴動するギガ・ホーン》
1《次元流の豪力》
4《フェアリー・ライフ》
4《ピクシー・ライフ》
2《超次元フェアリー・ホール》
1《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》
2《腐敗無頼トリプルマウス》
1《無双竜鬼ミツルギブースト》
1《未知なる弾丸 リュウセイ》
-超次元ゾーン(8)-
1《時空の踊り子マティーニ/》
1《勝利のプリンプリン/》
1《タイタンの大地ジオ・ザマン/》
1《魂の大番長「四つ牙」/》
1《勝利のリュウセイ・カイザー/》
1《勝利のガイアール・カイザー/》
1《銀河大剣 ガイハート/》
1《将龍剣 ガイアール/》
残るシューゲイザーを採っていないタイプですが、これもまた黒赤緑のカラーリングが半数を占めます。超次元ソースを多く採用したり、「キューブ」「ビッグマナ」に大ダメージを与える《未知なる弾丸 リュウセイ》に大きなスロットを割いたり、はたまた墓地を加速させ《百万超邪 クロスファイア》や《復活と激突の呪印》を活用したり。様々な姿で相手を襲撃し、勝利をもぎ取ります。
「黒赤緑 / 弾丸グレンモルト」
プレイヤー:PULU
成績:ピノキオ杯4位
-メインデッキ(40)-
4《解体人形ジェニー》
3《超次元リバイヴ・ホール》
4《地獄門デス・ゲート》
1《カモン・ピッピー》
2《モエル 鬼スナイパー》
4《龍覇 グレンモルト》
1《不知火グレンマル》
4《霞み妖精ジャスミン》
4《天真妖精オチャッピィ》
1《次元流の豪力》
2《鳴動するギガ・ホーン》
4《フェアリー・ライフ》
4《未知なる弾丸 リュウセイ》
2《復活と激突の呪印》
-超次元ゾーン(8)-
2《時空の英雄アンタッチャブル/》
1《勝利のリュウセイ・カイザー/》
1《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート/》
1《勝利のガイアール・カイザー/》
2《銀河大剣 ガイハート/》
1《将龍剣 ガイアール/》
【キューブ】
《勝利宣言 鬼丸「覇」》の制限、《龍素記号Sr スペルサイクリカ》のリリースにより、ダイナミックなビートダウンから守備主体のコントロールデッキへと変貌を遂げたグループ。やはりその圧倒的な威力は健在で、個人戦優勝を始め素晴らしい成績を修めました。
このグループの8割以上は、もちろん皆さんが”キューブ”と聞いてまず思い浮かべるであろう、フルカラーの構築です。今まで同様《ミステリー・キューブ》で狙う怪物達のピックによって構築の性格が変わりますが、《龍素記号Sr スペルサイクリカ》を獲得してからはこれで連打することを踏まえた呪文のピックによっても性格が大きく変わります。そのダイナミックな見た目に反して、繊細なチューニングが求められるのが隠れた特徴であったりするんですね。
「白青黒赤緑 / キューブ」
プレイヤー:すぎまつ
成績:個人戦優勝
-メインデッキ(40)-
1《真実の王ヴィオラ・ソナタ》
1《偽りの王ナンバーナイン》
1《蒼狼の始祖アマテラス》
3《龍素記号Sr スペルサイクリカ》
1《転生プログラム》
1《ホーガン・ブラスター》
1《ガンヴィート・ブラスター》
1《勝利宣言 鬼丸「覇」》
2《ミサイル・バーストG》
1《セブンス・タワー》
4《フェアリー・ミラクル》
1《ガチンコ・ルーレット》
4《ミステリー・キューブ》
1《龍仙ロマネスク》
1《悠久を統べる者フォーエバー・プリンセス》
4《偽りの王ヴィルヘルム》
2《偽りの王モーツァルト》
3《超次元ホワイトグリーン・ホール》
3《反撃のサイレント・スパーク》
2《超次元ガード・ホール》
2《支配のオラクルジュエル》
-超次元ゾーン(8)-
1《アルプスの使徒メリーアン/》
1《時空の花カイマン/》
2《勝利のプリンプリン/》
1《ヴォルグ・サンダー/》
1《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート/》
1《勝利のガイアール・カイザー/》
1《時空の支配者ディアボロスZ/》
圧倒的な威力と言えば、「ライゾウ」も負けてはいません。こちらは以前同様、ダイナミックなビートダウン――もとい、盛大な爆撃を仕掛けます。
「黒赤緑 / ライゾウ」
プレイヤー:ヤクシ
成績:個人戦Top16
-メインデッキ(40)-
3《真実の王ヴィオラ・ソナタ》
2《真実の王ビバ・ラ・レヴォリューション》
4《仰天無双 鬼セブン「勝」》
4《永遠のリュウセイ・カイザー》
4《不敗のダイハード・リュウセイ》
1《勝利宣言 鬼丸「覇」》
1《龍世界 ドラゴ大王》
1《勝利天帝 Gメビウス》
4《超天星バルガライゾウ》
1《セブンス・タワー》
4《フェアリーの火の子祭》
1《ガチンコ・ルーレット》
4《ミステリー・キューブ》
4《偽りの王ヴィルヘルム》
2《偽りの王モーツァルオ》
-超次元ゾーン(8)-
1《流星のフォーエバー・カイザー/》
1《勝利のリュウセイ・カイザー/》
1《レッド・ABYTHEN・カイザー/》
1《勝利のガイアール・カイザー/》
1《時空の封殺ディアスZ/》
1《ガイアール・カイザー/》
1《時空の悪魔龍ディアボロスZ/》
1《超時空ストームG・XX/》
【ビッグマナ】
その名の通り、膨大なマナでゲームを制圧するこのアーキタイプ。”3強”の他のグループに対しても安定した勝率を残せたことが、今回の好成績に繋がったのでしょう。特に団体戦で好まれる傾向が見られたこのグループ、人気の秘密はやはりその対応力と防御力から生まれる安定性か。
今回も《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》をフィニッシャーとしたデッキがグループの大半を占めましたが、《龍素記号Sr スペルサイクリカ》を採用するか否かでその性格が分かれます。採用したタイプは超次元呪文も併せて採用しており、このグループとしてはアグレッシブルな動きを見せます。
「白青赤緑 / 刃鬼」
プレイヤー:なぐゆー
成績:団体戦優勝
-メインデッキ(40)-
2《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》
3《アポカリプス・デイ》
2《パクリオ》
3《サイバー・N・ワールド》
4《ドンドン吸い込むナウ》
2《ノーブル・エンフォーサー》
2《永遠のリュウセイ・カイザー》
2《不敗のダイハード・リュウセイ》
1《勝利宣言 鬼丸「覇」》
4《フェアリー・ライフ》
4《ピクシー・ライフ》
1《セブンス・タワー》
2《爆進イントゥ・ザ・ワイルド》
1《龍仙ロマネスク》
3《超次元ホワイトグリーン・ホール》
4《フェアリー・シャワー》
-超次元ゾーン(8)-
1《アルプスの使徒メリーアン/》
1《時空の花カイマン/》
2《勝利のプリンプリン/》
1《革命槍 ジャンヌ・ミゼル》
2《銀河大剣 ガイハート/》
1《将龍剣 ガイアール/》
「青赤緑 / 刃鬼」
プレイヤー:ザイル
成績:団体戦優勝
-メインデッキ(40)-
2《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》
2《パクリオ》
2《サイバー・N・ワールド》
3《龍素記号Sr スペルサイクリカ》
4《ドンドン吸い込むナウ》
2《ノーブル・エンフォーサー》
2《不知火グレンマル》
2《永遠のリュウセイ・カイザー》
2《不敗のダイハード・リュウセイ》
1《勝利宣言 鬼丸「覇」》
4《フェアリー・ライフ》
4《ピクシー・ライフ》
1《セブンス・タワー》
3《超次元フェアリー・ホール》
2《爆進イントゥ・ザ・ワイルド》
4《フェアリー・シャワー》
-超次元ゾーン(8)-
2《時空の喧嘩屋キル/》
2《勝利のプリンプリン/》
1《時空の鬼若コーシロウ/》
1《タイタンの大地ジオ・ザマン/》
1《魂の大番長「四つ牙」/》
1《勝利のガイアール・カイザー/》
【墓地】
環境最大勢力である「グレンモルト」を始めとするビートダウンに優位を突く、メタビート的なグループ。《疾封怒闘 キューブリック》を失い対応力が落ちてしまいましたが、《ドンドン吸い込むナウ》等の投入でカバー出来ているあたり、その対応力の高さを評価せざるを得ません。
ただ以前同様、3強の残り2つに対し優位を突けないのが課題となっております。その為、それらに有効な《爆鏡ヒビキ》を採用したデッキが多く見られました。この少女の除去に失敗してしまうと、その後ろから湧き出てくる化け物達にあっという間に飲み込まれてしまうことでしょう。
一時期はTier1として数えられていましたが、今大会ではそこまで勢力と成績を伸ばすに至らず。環境の変わり目での躍進に期待。
「青黒赤 / 墓地」
プレイヤー:りゅーてぃ
成績:個人戦Top32
-メインデッキ(40)-
1《エメラル》
1《アクア・メルゲ》
3《シンカイ・タイフーン》
3《フェイト・カーペンター》
1《アクア・スーパーエメラル》
4《終末の時計 ザ・クロック》
2《停滞の影タイム・トリッパー》
2《白骨の守護者ホネンビー》
1《盗掘人形モールス》
2《超次元リバイヴ・ホール》
1《インフェルノ・サイン》
2《地獄門デス・ゲート》
3《爆鏡ヒビキ》
3《百万超邪 クロスファイア》
3《暴走龍 5000GT》
4《戦略のD・Hアツト》
4《金属器の精獣カーリ・ガネージャー》
-超次元ゾーン(8)-
2《時空の英雄アンタッチャブル/》
1《勝利のプリンプリン/》
1《ヴォルグ・サンダー/》
1《勝利のリュウセイ・カイザー/》
1《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート/》
2《勝利のガイアール・カイザー/》
【ハンデス】
単色がプッシュされる今シーズン、まず《魔狼月下城》という強力な除去を獲得した「黒単」がブレイクしましたね。母数はそこまで多くないものの、2日間通して安定した成績を残しており、その対応力の高さを証明しました。
豊富なハンデスと除去で相手の動きをコントロールし、隙を突いてプレイされるサイキック・クリーチャーがゲームメイカー。《ヴォルグ・サンダー》がLOを狙ってきたり、《時空の封殺ディアスZ》や《霊魔の覚醒者シューヴェルト》がシールドを狙ってきたり、とプランは様々。どんな動きをしようとも、まるで影のように憑いてきてゲームを奪うその様は、まるで暗殺者。
「黒 / ライデンホール型ハンデス」
プレイヤー:かみいゆ
成績:団体戦準優勝
-メインデッキ(40)-
4《学校男》
4《西部人形ザビ・バレル》
4《ミラー怪人ドテラバラ》
4《解体人形ジェニー》
1《龍神ヘヴィ》
4《超次元リバイヴ・ホール》
4《超次元ミカド・ホール》
4《魔狼月下城の咆哮》
4《デーモン・ハンド》
3《超次元ライデン・ホール》
4《ローズ・キャッスル》
-超次元ゾーン(8)-
2《時空の霊魔シュヴァル/》
3《ヴォルグ・サンダー/》
1《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート/》
1《勝利のガイアール・カイザー/》
1《時空の封殺ディアスZ/》
【速攻】
最速にして環境のペースメーカー的なグループ。
使用率1位の「黒緑ウィニー」は、もう5年以上もトップメタに存在していながら、その姿を殆ど変えないまま、今なお高い勝率を修めております。シンプルながらも実はかなりのプレイングレベルを要求され、それ故か多くの愛好家に愛されるこのアーキタイプ。衰退する日は来るのでしょうか?
「黒緑 / ウィニー」
プレイヤー:コーヤマ
成績:個人戦Top32
-メインデッキ(40)-
3《孤独の影ロンリー・ウォーカー》
4《緊縛の影バインド・シャドウ》
4《闇戦士ザビ・クロー》
3《停滞の影タイム・トリッパー》
4《死神術士デス・マーチ》
2《死神竜凰ドルゲドス》
3《スナイプ・モスキート》
4《冒険妖精ポレゴン》
1《ダンディ・ナスオ》
3《ジオ・ナスオ》
2《旋風カゼマルネイチャー》
4《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》
3《無頼封魔アニマベルギス》
-超次元ゾーン(8)-
1《アルプスの使徒メリーアン/》
1《イオの伝道師ガガ・パックン/》
1《時空の剣士アクア・カトラス/》
1《ブーストグレンオー/》
1《時空の花カイマン/》
3《勝利のプリンプリン/》
ただ今回、個人戦と団体戦ともに上位入賞を果たしたのは、この「黒緑ウィニー」ではなく「赤単スライ」でした。
DM静岡CSの大会レギュレーションでは、《炎舌実況DJ・ショー》の強化テキストが適応されます。パワーが1000上がるだけなのですが、スライにとってはこれが非常に重要。「グレンモルト」の《希望の親衛隊ファンク》や、「黒単ハンデス」の《ローズ・キャッスル》を無視して飛び込んだり、「ビッグマナ」の《永遠のリュウセイ・カイザー》がこれに攻撃するのを躊躇する姿を見掛け、スライにおけるクリーチャーのパワーの重要性を再確認させられました。
「赤 / スライ」
プレイヤー:森さん
成績:個人戦3位
-メインデッキ(40)-
4《凶戦士ブレイズ・クロー》
4《螺神兵ボロック》
3《勇気の爪 コルナゴ》
2《JK軍曹チョキパン》
4《斬斬人形コダマンマ》
4《炎舌実況DJ・ショー》
4《鬼斬丸》
2《爆炎シューターマッカラン》
3《早撃人形マグナム》
4《デュアルショック・ドラゴン》
3《ブレードグレンオー・マックス》
3《フレイムランス・トラップ》
-超次元ゾーン(0)-
なし
【ランデス】
《龍素記号Sr スペルサイクリカ》のリリースで数年振りにメタゲームへ復帰したグループ。《マナ・クライシス》や《焦土と開拓の天変》を延々と撃ち続けてしまえるので、もしかしたら過去最強のマナ破壊力を誇っているかもしれません。
フィニッシャーは《「祝」の頂ウェディング》を始めとしたゼニスを採用したデッキが多いので若干「ビッグマナ」に似た構築になりますが、その性格はまるで正反対。「ビッグマナ」のような防御力がない代わりに、完膚なきまでに相手のマナゾーンを犯し続けてゲームセットまで追い込むサディスティックなアーキタイプです。
今大会ではあまり良い成績をあげることが出来ませんでした。防御力が低い為、「グレンモルト」のようなビートダウンの勢力が強かった今回のフィールドでは真価を発揮し辛かったのでしょう。
「青赤緑 / ランデス」
プレイヤー:半ズボン
成績:個人戦Top16
-メインデッキ(40)-
2《「祝」の頂ウェディング》
1《「修羅」の頂VAN・ベートーベン》
4《パクリオ》
4《龍素記号Sr スペルサイクリカ》
4《ドンドン吸い込むナウ》
2《超次元ガロウズ・ホール》
2《ノーブル・エンフォーサー》
2《不知火グレンマル》
2《永遠のリュウセイ・カイザー》
4《フェアリー・ライフ》
4《ピクシー・ライフ》
1《セブンス・タワー》
2《無双竜鬼ミツルギブースト》
2《フェアリー・シャワー》
4《焦土と開拓の天変》
-超次元ゾーン(8)-
1《勝利のプリンプリン/》
2《ヴォルグ・サンダー/》
1《勝利のリュウセイ・カイザー/》
1《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート/》
1《激沸騰!オンセン・ガロウズ/》
1《勝利のガイアール・カイザー/》
1《アクア・アタック<BAGOOON・パンツァー>/》
【その他】
今大会も、予想に反するアーキタイプを選択してきた選手が大勢おりました。そしてその種類の多いこと。全体の約10%が予想外のアーキタイプを握っていた計算ですので、対戦相手のデッキに驚かされた選手も少なくないのではないでしょうか。
そんな中でも、特に「オボロセカンド」「キリコ3」、この2つをご紹介しなくては今大会を語ったことにはならないでしょう。その突出したアイディアでもたらされた幾つもの勝ち星に、我々は大きな衝撃を受け、そして特別な感動を与えられました。ビルダー達が掴み取った輝かしい勝利を、今一度祝福致します。
「青赤t白黒緑 / オボロセカンド」
プレイヤー:しょうがパン
成績:個人戦準優勝
-メインデッキ(40)-
1《超次元サプライズ・ホール》
1《エメラル》
4《月光電人オボロカゲロウ》
3《終末の時計 ザ・クロック》
2《斬隠蒼頭龍バイケン》
1《スパイラル・ゲート》
1《超次元エクストラ・ホール》
2《ドンドン吸い込むナウ》
4《海底鬼面城》
2《斬込隊長マサト》
1《龍覇 グレンモルト》
1《モエル 鬼スナイパー》
1《ニンプウ・タイフーン》
1《斬雪妖精バケット・バケット》
4《霊騎秘宝ヒャックメー》
4《天災超邪クロスファイア2nd》
2《金属器の精獣カーリ・ガネージャー》
1《天使と悪魔の墳墓》
2《超次元ブルーホワイト・ホール》
1《反撃のサイレント・スパーク》
1《無法のレイジクリスタル》
-超次元ゾーン(8)-
1《サコン・ピッピー/》
1《アルプスの使徒メリーアン/》
2《イオの伝道師ガガ・パックン/》
1《時空の戦猫シンカイヤヌス/》
1《勝利のプリンプリン/》
1《銀河大剣 ガイハート/》
1《将龍剣 ガイアール/》
「青緑 / キリコ3」
プレイヤー:悪魔神
成績:個人戦4位
-メインデッキ(40)-
4《龍素記号JJ アヴァルスペーラ》
4《甲型龍帝式 キリコ3》
4《超次元エナジー・ホール》
2《ノーブル・エンフォーサー》
4《インビンシブル・フォートレス》
4《霞み妖精ジャスミン》
4《青銅の鎧》
3《天真妖精オチャッピィ》
1《正々堂々 ホルモン》
2《緑銅の鎧》
1《神秘の宝箱》
4《母なる星域》
3《超次元フェアリー・ホール》
-超次元ゾーン(8)-
1《時空の戦猫シンカイヤヌス/》
1《ブーストグレンオー/》
1《勝利のプリンプリン/》
1《魂の大番長「四つ牙」/》
2《勝利のリュウセイ・カイザー/》
1《勝利のガイアール・カイザー/》
1《アクア・アタック<BAGOOON・パンツァー>/》
いかがだったでしょうか。”3強”で始まり、新たな可能性が花開いて幕を閉じた第4回大会。私自身、この新たな可能性の誕生に大きな喜びを感じ、新たなフィールドの形成に胸を躍らせております。
間もなく新エキスパンションがリリースされますね。プールの拡大で、この可能性だらけのフィールドがどう動くのか。この獰猛な獲物から、今後も目を離せません。