6月20日の燃えろドギラゴン!!から約3か月。革命第2章である時よ止まれミラダンテ!!が環境に加わろうとしています。
現環境の勝ち組デッキはなんだったのか?数字で振り返りましょう。
■調査方法
2015年6月20日以降のCS入賞デッキを調べ、アーキタイプごとに分類する。
■結果
デッキ名 | 入賞数 |
---|---|
ヘルボロフ | 42 |
イメン=ブーゴ | 33 |
ガトリング | 27 |
モルトNEXT | 23 |
ヘブンズゲート | 17 |
ベスト5に絞った結果、上記の表が得られました。
■各デッキの詳細
燃えろドギラゴン!!で《凶殺皇 デス・ハンズ》《復讐 ブラックサイコ》を獲得した【ヘルボロフ】が入賞数トップ。もっともこのデッキ、最初から安定して強かったわけではありません。現在のような凶悪さを発揮するようになったのは、おやつCS2015 summer festival 東北大会で入賞した【ヘルボロフ】が切っ掛けです。
確か原案はヴァンさんだったかと記憶していますが、この《一撃奪取 ブラッドレイン》《百発人形マグナム》を採用した新たな【ヘルボロフ】をきっかけにメタゲームが変わったのです。
その【ヘルボロフ】に続くのは、デュエマGPで優勝したアーキタイプ、【イメン=ブーゴ】。《鎧亜戦隊ディス・ピエロ》を投入した変種(初めて入賞させたのはまたもヴァンさんです!)が時折姿を見せるも、基本的にはマジシャンループ型のみが勝ち続けています。
・イメン=ブーゴピエロ型(マドギワさん)
・イメン=ブーゴマジシャン型(あさのさん)→解説
マジシャンループ型はほぼ構築が定まっており、違うところと言えば《ダンディ・ナスオ》や《カモン・ピッピー》の有無、そして《フェアリー・ライフ》と《トレジャー・マップ》の枚数ぐらいでしょうか。たまに《ミラージュ・マーメイド》の入っているリストもありますが、そうした野心的なリストは少数派。
既に1年以上使われているデッキだけあって、完成度は高いようです。
3番手につけているのは【ガトリング】。Rev期になって追加された新キーワード、侵略を既存の【赤単速攻】に混ぜ込み高速ビートダウンを行うデッキです。
このデッキの恐ろしいところは、ほとんどすべての入賞リストが同一であること。かつて環境に居座り続け、ゾンビ呼ばわりされた【黒緑速攻】ですら《無頼封魔アニマベルギス》などの枚数にプレイヤーの好みが出ていたものの、【ガトリング】は見事に40枚一緒、下手すると48枚一緒です。
41枚目以降は【ヘルボロフ】や【ヘブンズゲート】などの次元が採用されていますけれど、実際はどの次元が良いのでしょう。ブラフは難しいものです。余談ですが、【黒緑速攻(不滅オロチ)】なんてのも昔ありましたね。
そんな40枚同じデッキが完成形として示され入賞し続ける中、《紅風の盗賊ビューラー》を採用した意欲的なリストを使ったのは3110さんです。他に《フレイムランス・トラップ》も採用されており、今後のメタゲーム次第ではこちらのリストを使う人が増えるかもしれませんね。
4位は【モルトNEXT】。《メガ・マナロック・ドラゴン》を手に入れたことにより圧倒的に大躍進するのではないかと思われましたが、蓋を開けてみれば《メガ・マナロック・ドラゴン》の価格同様ぼちぼちのポジションで落ち着きました。
・モルトNEXT(マスクマン4さん)
・モルトNEXT(ハッサムたきもとさん)
かつての【モルトNEXT】は《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》を頼りに各色の強力ドラゴンを詰め込んでいたものですが、結局色を絞ってマナ武装クリーチャーを搭載する形へ収斂しました。クロニクルデッキで追加された《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》を採用する挑戦的なリストもあったものの、定着には至りませんでした。
そして最後はデュエマGPで2位を獲得した【ヘブンズゲート】。かつてW…白凰が使っていたころの面影はなく、別種のコンボデッキへと進化しています。
・ヘブンズゲートザビミラ型(えーたさん)
・ヘブンズゲートパクリオループ型(えじま君)
最近研究され始めたいわゆる”Nパクリオ型”はループにかなり時間がかかる運営泣かせのデッキ。手順もそれなりに複雑で、僕は面と向かって説明してもらうまでいまいちわかりませんでした。
腐っても【ヘブンズゲート】なので一定のビートダウン耐性もあり、おいそれとは環境から消えそうにありません。
■まとめ
というわけで、最も多く入賞したのは【ヘルボロフ】でした!
個人的な印象は、デッキリストがほかのアーキタイプに比べて定まっておらず、プレイヤーのセンスが問われるだろうというもの。しかしそれもまた、このゲームの面白さでしょう。
僕が好んでよく使うのは、2番手の【イメン=ブーゴ】です。マジシャンループという明確なゲーム内目標があり、かつビートダウンへ切り替えることもできる。パワーマイナスに弱いという面もありますが、長らく使っていることもあって安心できます。
今週末にはもう、時よ止まれミラダンテ!!が発売されます。大型CSでエリア予選への権利を獲得出来るようになった今、ますます盛り上がるデュエルマスターズのメタゲームはどのように進化していくのでしょうか?