先日、クリエイターズ・レターVol8にて発表された認定ジャッジシステム。そこへ応募されるクワ(桑原正行/27歳)さんへ、今までの経歴とDMに対する思いをインタビューさせていただきました。
(※応募フォームにHNを書く欄がないことからジャッジは実名での活動が予測されるため、ジャッジ志望者インタビューでは本名を併記させていただいています)
■経歴
*運営歴*
第1-6回浜松CS:ヘッドジャッジ
第4-6回静岡CS:フロアジャッジ(4)→ヘッドジャッジ(5,6)
第1回浜名湖CS:主催者
デュエマGP1st:フロアジャッジ
■インタビュー
――本日はよろしくお願いいたします。まずこれまでの経歴と、CS運営のきっかけを教えてください
「デュエルマスターズは1弾からプレイしています。浜松周辺でよく遊んでいたんですけれど、そこでイベントをやろうって誘われて、現在のようなイベント運営の第一歩を踏み出しました」
――浜松CSですよね。黎明期ですから、苦労も多かったと思います
「元々はザザシティ(浜松のショッピングモール)内にあった本の王国で店舗大会を開こうって話だったんですよ。あんまり大きな話ではなかったんです。
そのころはCSというスキームがちょうど軌道に乗り出した時期で、僕らもそれに倣ってなんとなく大会名にCSってつけたんですよね。それが浜松CSです。でもそうしたら、すごいことになってしまって…」
――黎明期にあっても、浜松は異色のイベントだったという記憶があります
「よくある店舗非公認のつもりで店のデュエルスペースを借りたら、いろんなところから総勢100人以上のプレイヤーに集まっていただいちゃって。中には九州からわざわざ浜松までいらした方もおられて、ただただありがたいばかりでした。
でもこんなに来るなんて全く思ってなかったので予約制度も何も作ってなくて、当日受付だけで参加者を集めちゃったんですよ」
――まさか…?
「告知から開催まで2週間しかなかったこともあって、完全に油断してたんですよね。そうしたら西日暮里駅東口っていう情報サイトに掲載されてたみたいで、それを見た方々が沢山いらしてくれました。店の方に電話が来たりして、大変でした。
結局、僕とウッキーという知り合い2人で100人オーバーの大会を回すことになっちゃって…その時の経験を浜名湖CSや静岡CSに活かしています」
――ノウハウがなかった時代ならではの苦労ですね
「当時はブログのコメント欄でイベントの予約を受付てたりしましたからね。今では考えられません。第3回なんかは途中からThunders#36(静岡CS/藤枝CC主催・GP1stサブリーダー)さんやライカル(横浜GP/横浜CS主催・GP1stサブリーダー)さんに手伝ってもらったりもして…。
ただ運が良かったのは、開催地が浜松だったこと。実は浜松ってCS発祥の地なんですよ」
――1999年の東京ドーム事件の後に浜北で開催された、遊戯王の東海組による東海CSですね
「はい。当時お世話になってた店舗が遊戯王のCSを開催したことがあって、2回目からは遊戯王経由の技術流入でだいぶ助かってます。
他にも、まだあのころはスイスドローやオポネントなんて概念を知らなかったので決着をつけるためにスペシャルゲームを導入したり…スペシャルゲームって、スタッフが足りなくて苦肉の策で導入したものなんですよね。
エクストラターンを行うためにはジャッジがそばについてる必要がありますけど、対応できるほど人数がいなくて…すぐに決着をつけられるシステムを探した結果、スペシャルゲームを導入したんです」
――静岡CSへはいつ頃から運営参加されたんですか?
「第4回からですね。2014年の8月です。
その頃は丈(静岡/浜名湖CSフロアジャッジ)さん達とヴァンガードをプレイしていたんですけど、ヴァンガードのCSを開こう!って言う話が仲間内で出たんですよね。それでThunders#36さんに相談に行って、勉強として静岡CSへ参加させていただくことになったんです。
でもそこで運営として熱い戦いを間近で見るうちに、DMに心を惹かれるようになったんです」
――そして浜名湖CSへ
「そう。イベントを盛り上げるのが楽しくてたまらないんです。幸い運営メンバーや地域の方々にも恵まれましたし…。
例えば浜名湖CSで物販を担当していただいたスガヌマさんは、昨年のDS中部エリア予選で2位になられたお父さんプレイヤーで、ミニイベントを開いて子供たちにデュエマを教えるといったような活動もされてるんですよ」
――GP1stにもジャッジとして参加され、決勝卓付ジャッジを務められましたよね
「最初は選手として出ようと思ってたんですよ。ところが募集開始日にちょうど夜勤で、朝仕事を終えてホームページを見てみたら埋まってたって言う…すっごく凹んだんですよ。
そこから1週間ぐらいかな、よく行く店に顔を出したら友人から”GP、ジャッジ募集してるよ”って教えてもらって、慌てて応募しました。ギリギリでしたね」
――かつてない大規模イベントを経験されて、どうでしたか
「本当に楽しかったです!欲を言えばもうちょっと準備期間がほしかったという気持ちはありますが、でもあの時点ではベストを尽くせたと感じています。
今後はマネジメント面にも興味を向けていきたいです」
――マネジメント、と言うところで浜名湖CS開催につながったわけですね
「そうですね、元々Thunders#36さんから静岡でもっとイベントがほしいと言われてて。それで場所を探して、いい場所が見つかったので開催しました。浜名湖CSの会場は僕の家からも近いですし、使用料も納得できるものです。
これからどんどん改善して、いいイベントにしていきたいですね」
――良いスタッフが揃ってらっしゃいますよね
「丈さんや谷(静岡/浜名湖CS SK)さん、バートレット(静岡/浜名湖CS SK)ら仲間たちが一緒に運営に参加してくれてとても心強く思っています」
――最後に、今後の関わり方についてお聞かせください
「今後とも運営に積極的にかかわっていきたいという気持ちが強いです。仕事があるのでなかなか難しいところもありますけど、GPはできるだけ行きたいですね!」
■インタビューを終えて
クワさんと初めてお会いしたのは第5回静岡CS。僕は動画卓に張り付いてジャッジをしつつツールの面倒を見ていました。
その時お会いしたのが縁で、今回の浜名湖CSにも運営参加することになりました。
今回伺った中で思い出深かったお話は、第3回浜松CS。あの時は最後のお楽しみとして抽選会があって、1等が当時5000円ぐらいしたガイアール・カイザーだったんですよ。それを見事引き当てたのが優勝した智リットルさん。すごいとしか言いようがなかったですね。
あの時リットルさんが使っていたドロマーハンデス(ラストストームを処理するためのリアルとデスの大逆転入り)デッキが印象的だったのもあって、記憶に残っています。
そのほかにもいろいろ興味深いお話は伺ったのですが、インタビューの趣旨と若干ずれてしまったので割愛いたしました。とても面白いので、気になる方はぜひ直接クワさんへ伺ってみてください!
今回、浜名湖CSという新たなイベントがクワさんという行動力のある方によって実現したのはとても喜ばしいことです。来年には第2回も計画中とのこと。こちらも是非おいでください。
認定試験にクワさんが合格されることを祈っています。