総参加人数250名に及ぶ大規模大会、古今東西さまざまなデッキが跋扈する現環境で、光文明が対峙する決勝戦を、いったい誰が予想したというのだろうか。
まさにこの環境を象徴した新世代のデッキが、今雌雄を決する。
鮭くれーぷ(ドロマーヘブンズ)
VS
けみかる(光水サザンルネッサンス)
Game1
先攻は鮭くれーぷ。まずは色マナを揃えるためか、序盤の守りとしても優秀な《墓守の鐘ベルリン》をマナへ。対するけみかるは2ターン目に攻めの要、サグラダを召喚。続いて鮭くれーぷは《コアクアンのおつかい》で手札を増強する。そしてけみかるのターン、召喚したのは《剛厳の使徒シュライバー》。先攻後攻の差がいかに大きいかというシーンを真の当たりにする。先攻後攻の優劣にもおじけず、けみかるはシールドを1枚ブレイク。
第5ターン目には《共鳴の精霊龍サザン・ルネッサンス》も登場し、消費した手札を補充する。
そして鮭くれーぷの第6ターン。けみかる側からすれば痛恨のヘブンズ・ゲート。それもミルザム+エメラルーダという完璧な組み合わせ。速攻やビートダウンにとっては、死刑宣告と変わらないそのシナジーは、ターンを終える頃にはドラグハート・クリーチャーである《天命王 エバーラスト》も引き連れた大軍団を形成していた。ここまでの攻防でシールドは減ったものの、自軍のブロッカーの数を考えればデッドラインにはほど遠い。
続くけみかるのターン。豊富に蓄えた手札を構えるが、無情にも盤面は絶望的だ。そう、誰もが思ったその時、《超次元ブルーホワイト・ホール》から《勝利のプリンプリン》が降り立ち、サグラダで攻撃が宣言される。全ての味方がトリガーとブロッカーを無視して駆け抜けていく様はまさしく疾風怒濤。
けみかる1-0 鮭くれーぷ
Game2
先攻は鮭くれーぷ。まさかの展開で惜敗してしまった1ゲーム目、何としても取り返したいゲームだが、手札を見るその表情は曇り気味だ。
対するけみかるは2ターン目にまたもやサグラダを召喚して絶好調なスタート。ヘブンズ・ゲートによる圧殺を文字通りすりぬけた彼は、果たして今回も駆け抜けるのか。
鮭くれーぷはサグラダのシールドブレイクを受け、続く第4ターンでベルリンを守りに放つ。1ターンおいて、けみかるがプレイしたのは先ほどの試合でも決定打となった超次元ブルーホワイト・ホール。ふたたび《勝利のプリンプリン》が現われ、その能力でベルリンの動きを封じこみ、サグラダを先頭に一気にシールドを3枚ブレイクしていく。
次のターンで鮭くれーぷはもう1体ベルリンを守りに追加するも、残るシールド1枚に懸けるのみ。
そしてけみかるのターン、運命を決める最後のシールドがブレイクされる。S・トリガーは・・・・
・・・ない。そのままダイレクトアタックが宣言される。
――頂点に向かって一進に突き進むこの男、止める術はなし。
けみかる2-0 鮭くれーぷ
カバレージライター:@K.BLUE