【第2回レジェンドCS】予選4回戦:いわな VS マルガ

7年前。当時最高峰の競技イベントだった第2回関東CS
ボルメテウスコントロールを使ったいわなは、ドロマーフェルナンドを手にしたライカルとの死闘を制し、優勝した。

5年前。強者が集った前回のレジェンドCS
Nエクスを使ったいわなはトップ8入賞を果たし、次回大会への参加権を手にした。

そして今日。
再び動き出した伝説の場で、いわなは既に3勝を挙げている。

その対面に座るのはAQUAWAVEのリーダー、マルガ。高校生ながら、日本一経験者を擁するチームを率いる選手だ。
岡山CSでの連覇を皮切りに戦績を積み重ね、出場権を手にした。

強さに年齢は関係ない。何度もそれを証明してきたマルガは、いわなに挑む。

 

 

Game1(先攻:いわな)
3ターン目。いわなの初めてのアクションは、《タイム3 シド》の召喚。
一方のマルガは動けない。彼のマナに置かれた《超次元ホワイトグリーン・ホール》が示唆するアーキタイプはビッグマナ。呪文のコストを増やされ、苦しい展開だ。

4ターン目、いわなは《コアクアンのおつかい》で3枚を手札へ。
ノーアクションのマルガを尻目に、5ターン目も《おつかい》。2枚を手札へ。そして《シド》でアタックし、シールドを減らしにかかった。

だが、マルガはブレイクされたシールドから《テック団の波壊Go!》を超動。《シド》を手札へ送還した。
更に自ターンには《獅子王の遺跡》を発動し、3マナ加速。すべてアンタップインしたマナによって《神秘の宝箱》を唱え、自らのフィニッシャーをマナに置いた。
その名は《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》。マルガは特殊勝利を目指す。

アタックを機に、相手の8マナ到達を許したいわな。彼は《ドラゴンズ・サイン》を唱え、《真・龍覇 ヘブンズロージア》を出す。
《真ロージア》の効果で選択されたのは、シールド差がなければ龍解しない《真聖教会 エンドレス・ヘブン》。ターン終了宣言と同時、いわなは《真・天命王 ネバーエンド》へと裏返した。前ターンのアタックが生きる。

マルガはマナを貯め、9マナに到達。そして《ドンドン吸い込むナウ》を唱え、《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》を自分の手札へ、《真ロージア》を相手の手札へ。
盤面に《ネバーエンド》のみとなったいわなは3枚目の《おつかい》を唱えた。続いてG・ゼロで《ミラクルストップ》を唱えてマルガの呪文を封じ、《Dの牢閣 メメント守神宮》をも発動。

マルガはバトルゾーンを制圧すべく《百族の長 プチョヘンザ》を召喚したが、いわなは自分のターンに《メメント守》を反転しそれをタップ。《時の秘術師 ミラクルスター》を出した後、《ネバーエンド》のアタックで《プチョヘンザ》を破壊した。

場に《青寂の精霊龍 カーネル》を追加するのみでターンを返すマルガに対し、いわなはバトルゾーンの制圧を進める。2体目の《ミラクルスター》を出し、G・ゼロで《ミラクルストップ》を唱え、《メメント守》を張り替えた。

窮地のマルガは《ジョリー》でクリーチャーを破壊するも、《ネバーエンド》は真・エスケープで場に残る。
いわなは《真ロージア》を召喚し《龍魂城閣 レッドゥル》でスピードアタッカーを付与。シールドへアタックして《時の法皇 ミラダンテXⅡ》へ革命チェンジすると、《ドラゴンズ・サイン》経由で再度《真ロージア》、そして《レッドゥル》。
最後のシールドがブレイクされ、《ネバーエンド》のダイレクトアタックで勝負が決まった。

いわな 1 – 0 マルガ


 

ロージアダンテ。復活した第7回関東CSで、東北の古豪・あーが使用したアーキタイプだ。
今日のいわなが使うロージアダンテは、しかしそれとは違う。《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》や《Dの天牢 ジェイルハウスロック》を1枚も入れず、代わりに《ミラクルスター》や《メメント守》を投入。

進化を遂げたロージアダンテに抗う策を、マルガは持っているのか。


Game2(先攻:マルガ)
先攻を取ったマルガは、多色カードを2ターン連続でマナへ。3ターン目には《遺跡》をマナへ置き、《宝箱》を唱えた。山札の中を見た彼は、しかし盤面を見つめなおして逡巡する。マナゾーンに置かれたのは、《テック団の波壊Go!》だった。
前ゲームで《宝箱》の対象に選ばれたのは《ジョリー》。違和感を残すプレイに、3ターン目のいわなは《シド》を召喚して回答とする。

マルガの意図はすぐに明らかとなった。多色カードをマナへ置いた彼が唱えるのは《裏切りの魔狼月下城》。
4枚の手札を1枚にまで減らされたいわなは返しのターン、《おつかい》で手札補充を試みる。が、めくれた3枚の中には《おつかい》が2枚。

前ゲームとは一転、動けなくなったいわな。他方のマルガは《フェアリー・シャワー》でマナを加速。
いわなは《メメント守》を展開するも、すかさずマルガが《サファリ・チャンネル》で張り替えた。

8ターン目。いわなは《真ロージア》を召喚。《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》を選択し、ターン終了時に《ミラクルスター》を踏み倒して呪文を回収する。

しかし9ターン目。《サファリ・チャンネル》で倍になったマナを消費し、マルガは《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》を呼び出した。
次のターンに《宝箱》で《ジョリー》をマナに置き、《ホワイトグリーン・ホール》を発動すると、いわなはゲームの結果を受け入れた。

いわな 1 – 1 マルガ


マルガが選択したフィニッシャーは、《ジョリー》。2週間前のおやつCSで、日本一経験者のいがぐり王子が使用したカードだ。マルガと同じチームAQUAWAVEのいがぐり王子は、そこで2位入賞を果たしている。

ビッグマナの系譜を受け継ぐ特殊勝利が、いわなに勝つカギとなるか。


Game3(先攻:いわな)
第1ゲームと同じ手番で始まった最終ゲームは、第1ゲームと同じく3ターン目、いわなの《シド》召喚から動き出した。
《おつかい》で無事3枚のカードを手札に加えたいわなは5ターン目、《ドラゴンズ・サイン》で《ミラクルスター》を出す。手札に加わるのは《おつかい》と《ドラゴンズ・サイン》。墓地には何も残さない。
一方のマルガは5マナを使い、何とか《宝箱》でマナ加速。

いわなは《おつかい》を2枚発動し、セカンドゲームの凶運が嘘のように6枚のカードを獲得。さらに《ミラクルスター》をアタックさせ、《シド》へチェンジ。
ブレイクされたシールドから《シャワー》を唱えたマルガには、しかし呪文のコスト増加が重くのしかかる。身を守るため、《青寂の精霊龍 カーネル》を出すのが精いっぱいだ。

7ターン目、いわなは《真ロージア》を召喚。出した《エンドレス・ヘブン》を《ネバーエンド》へ龍解させる。最早見慣れたプレイだ。
終局を予感しながらも、マルガは《ミラクルスター》を出すにとどまる。

いわなは《ドラゴンズ・サイン》から《真ロージア》、そして《レッドゥル》を出す。革命チェンジによって《ミラダンテXⅡ》が現れ、その効果で唱えられた《ドラゴンズ・サイン》からは《真ロージア》が…。

白青が本来持つ物量と、白青が本来持たざるスピードアタッカー。その2つを1つのデッキにまとめきったいわなが、勝利した。

いわな 2 – 1 マルガ


 

 

今日、初めて黒星がついたマルガ。ここまでのラウンドでは《「修羅」VAN》と《プチョヘンザ》、そして《ジョリー》で安全に勝ってきた。
他方のいわなは4連勝。前回大会の自身の成績、ベスト8へあと一歩まで近づいている。
残された予選ラウンドは2。最後に立っているのは、誰か。


カテゴリ:カバレージ