【デッキ解説】赤白ドキンダムレッドゾーン(2015.12.19 第1回高槻CS優勝)

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こんにちは、dottoと申します。
12月19日に高槻CSで使用した赤白レッドゾーンの解説をしたいと思います。
結果は優勝で、成績は7-2(マッチ込みで11-3)です。

■デッキレシピ

『赤白レッドゾーン』

1x禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX
4x一撃奪取 トップギア
2x轟速 S
4x轟速 ザ・レッド
4x轟速 ザ・ゼット
4x轟速 ザ・マッハ
2x超轟速 レッド・エンド
3x超音速 ターボ3
4x轟く侵略 レッドゾーン
4x熱き侵略 レッドゾーンZ
1x革命の鉄拳
4x閃光の守護者ホーリー
3xダイヤモンド・ソード

■基本方針

4コスト域のカードである《轟速 ザ・レッド》と《轟速 ザ・ゼット》がデッキの軸となります。
この2体のクリーチャーから攻撃がスタートし、次のターンにダイレクトアタックを決めるのが理想です。
もし、侵略持ちクリーチャーだけで勝ちを狙えない場合は、《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》での勝ちを目指す方向へシフトします。

3コスト以下の能動的なアクションが《一撃奪取 トップギア》と《轟速 S》の6枚しかありませんが、これは後攻の時に引ければいいカードと考えて構築しているためです。
先攻ならこのときの環境では4tスタートで間に合うからです。
■メタ読み
メタ読みの対象は黒単、イメン、白刃鬼、赤単レッドゾーンです。

vs黒単は、《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》の登場で、これまでならどうしようもなかった盤面でも打開できるようになり、勝率が上がりました。

vsイメンは、デッキの基盤が相手に刺さり、元々有利だったので問題ないです。

vs白刃鬼は、従来の型だと不利がついていました。《調和と繁栄の罠》により、時間を稼がれるからです。このデッキはそれを《ダイヤモンド・ソード》により上から突破し、弱点を克服することに成功しました。
因みに《不敗のダイハード・リュウセイ》による時間稼ぎは、《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》で封印できます。

vs赤単レッドゾーンは、正直なところ他のプレイヤーの理解度がどれ程のものか未知数でした。
しかし、今まで通常環境の赤単レッドゾーンではあまり見られなかった《閃光の守護者ホーリー》による受けを搭載している分、していないデッキよりも有利です。
■採用カード解説

《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》
切り札、最終兵器です。
6枚の封印を解くことで、突然相手のバトルゾーンの全体除去の上位効果である封印とSA3打点を作ります。
デメリットに目が行きがちで、上記のメリットに中々気づきにくいカードでした。
私自身、最初は強いカードだとは思っていなかったのですが、「使われた場合どうするか?」と考えたところ現環境のデッキでは、ほぼ対応不可能だと気づかされました。
1枚ずつ封印を解かれていく光景はまるで、相手の死をカウントダウンしているようにも思えます。
本当に恐ろしいカードです。

《一撃奪取 トップギア》
唯一の2コスクリーチャーで、デッキのスピードを速めてくれるサポートカード。
上記の通り、先攻では引けなくても問題なく、後攻では引きたいカードです。
赤の2コス域のカードは優秀なカードが少なく、他のカードはどうしてもこのカードに劣り、デッキパワーを下げてしまいます。
幸い、《轟速 ザ・レッド》と《轟速 ザ・ゼット》からの攻撃がとても強いので、2tスタートは必須ではありません。

《轟速 S》
赤の3コスト域でコマンドを持っているということが重要なカードです。
基本的に《一撃奪取 トップギア》を引けなかった場合にプレイします。
同じコスト域の《龍覇 アイラ・フィズ》と比べられがちですが、此方は素でコマンドを持っている分、デッキコンセプトに合っており、出るだけで封印を1つ解いてくれるためバウンスに強いです。
デッキの枠の問題で2枚でした。デッキの動きを安定させたい場合は増やしましょう。

《轟速 ザ・レッド》《轟速 ザ・ゼット》
デッキの軸です。このカードからスタートしましょう。

《轟速 ザ・マッハ》
効果で進化クリーチャーを持ってきてくれるため、封印を2つ解いてくれるキーカードです。
デッキトップから引いた場合にとても強力なカードなので、マナも隙を見て5までは伸ばしておきましょう。
コンセプト上4枚必須です。

《超轟速 レッド・エンド》
このカードも封印を解くサポートカードで使い方が多様です。
盾を殴ることによる相手へのプレッシャーや、相手クリーチャーへ自爆することで進化元にしたSAのソニック・コマンドをもう一度場に出し、再度侵略できます。
他にも種→《熱き侵略 レッドゾーンZ》→《超轟速 レッド・エンド》と侵略し、自爆することで横にいる《一撃奪取 トップギア》等の上に《熱き侵略 レッドゾーンZ》を進化させ、盾を2枚焼却することもできます。
決勝戦ではこれを利用し、1ターンに6枚の封印を解き、先攻3tでの勝利にも成功しました。

《超音速 ターボ3》
侵略は手札を消費するため息切れしやすく、このカードは早期決着できない場合に重要になります。
手札に侵略持ちクリーチャーを持ってこれるため、《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》の封印を解除するのにも役立ちます。
vs白刃鬼相手には《ダイヤモンド・ソード》を手札に持ってきましょう。

《轟く侵略 レッドゾーン》
3打点&火力。
相手の受けに来たクリーチャーや殴り返し要員を破壊してくれる切り札。
最初に3打点が入ると後の展開が楽になるのでやはり4枚欲しいです。

《熱き侵略 レッドゾーンZ》
このカードのおかげで攻撃を返されるリスクが減っています。STを墓地に送れるかどうかは運ですが、プレイすることで実質相手の盾が4枚もしくは3枚スタートと同じになるため強力です。

《革命の鉄拳》
メタ&汎用除去、何故1枚かというと枠がなかったというのもありますが、勝率が著しく下がるルートを消すために1枚採用しました。そのルートは3t目に出てくる《百発人形マグナム》と《早撃人形マグナム》です。
特に《百発人形マグナム》は黒単に採用されているケースも多いので意識しました。
使い勝手はとても良いです。

《閃光の守護者ホーリー》
トリガーすればほぼターンが返ってくるため優秀です。速攻やビートにも強く、頼りになります。

《ダイヤモンド・ソード》
メタカード枠、ほぼ《調和と繁栄の罠》の一点見ですが《勝利のプリンプリン》にも有効です。
5マナあれば《一撃奪取 トップギア》と組み合わせて勝利を演出することも一応できます。
何故この枠が《爆鏡 ヒビキ》でないかというと、確実に勝利へ持っていけるかどうかの差です。
《爆鏡 ヒビキ》は後攻でプレイした場合、間に合わないケースがあります。それに加え、《素記号Sr スペルサイクリカ》による使い回しを止めることはできますが、《爆鏡 ヒビキ》を除去された返しにトリガーで《調和と繁栄の罠》を踏んでしまうと結局使い回しされてしまいます。その結果、《爆鏡 ヒビキ》では満足した勝率を上げることはできませんでした。
しかし、《ダイヤモンド・ソード》には《調和と繁栄の罠》によるループは無意味です。確実に刺さります。白刃鬼は《調和と繁栄の罠》による受けに依存しているからです。手札から相手に《調和と繁栄の罠》を打たせた場合、その行動を無駄にできるのも利点です。
初見では相手も対応できないとも読みました。
(※注:《ダイヤモンド・ソード》と《調和と繁栄の罠》では《ダイヤモンド・ソード》の効果が優先され、トリガー《調和と繁栄の罠》でもアタック可能です)
■候補カード

《爆鏡 ヒビキ》
上記の通り、《調和と繁栄の罠》を見るなら《ダイヤモンド・ソード》の方が優秀です。
環境によってはこちらが優先される場合もあるでしょう。

《若頭の忠剣ハチ公》《永遠のリュウセイ・カイザー》
黒単ヘルボロフに小型ハンデスの採用枚数が減ってきていたので必要なかったです。

《単騎連射 マグナム》
天門が増えたら採用します。

《リベレーション・オブ・ジ・エンド》
黒単にはおそらく強いですが、白のカードが欲しかったのでトリガー枠では採用していません。
このコンセプトのデッキは基盤が強いです。デッキを調整することで、おそらくほとんどのデッキタイプに勝つことができるでしょう。
■対戦成績

《予選》
vs青黒赤ダースレイン○
vs白刃鬼○
vsベアフガン○
vsイメン×
vs黒単ヘルボロフ×

《本選》
vsイメン○○
vs黒緑デッドゾーン×○○
vsイメン○○
vs赤単ガトリング○○

■最後に

ビートデッキはただ殴って相手のシールドを減らすデッキではありません。
相手の動きを想定してプレイする考えるデッキです。なので1つ1つのプレイには根拠が必要になります。
あれは違った、これは正解だったと試行錯誤することで、勝率もきっと上がると思います。


 

■著者紹介

HN:dotto

【主な戦績】
第4回関西CS 優勝
おやつCS2013 Spring 優勝
第3回ブリックスCS 優勝
平城CS大阪大会 優勝
第2回大阪CS(午後) 優勝
第7回岡山CS 優勝
第2回高槻CS 優勝
第1回天照CS 2位
おやつCS2015 Winter(個人戦) 2位
第2回中部CS(チーム) 3位
第3回中部CS 3位
第1回広島岡山合同CS(岡山) 3位
おやつCS2013 Summer Festivsl中部大会(個人戦) 3位
※4位以下は省略

大阪在住。
最強プレイヤーの1人と名高く、圧倒的なデッキ構築力と正確なプレイングで数多の栄光を掴んできた。CS優勝7回は現時点でぶっちぎりの日本トップ記録。
彼がいなければ環境の進む速度が3か月は遅れると言われ、「dottoさん封印されろ」「dottoさんをプレミアム殿堂に」といった声も根強い。


カテゴリ:デッキ解説(通常)