【デッキ解説】青白ヘブンズオール・オーバー・ザ・ワールド

 

20120619215820687

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、004です。
おやつCS2016winter5人チーム ベスト8、第2回新倉敷CS ベスト8のヘブンズループについて記述します。


■デッキレシピ

『<a href=”http://dmvault.ath.cx/deck1191484.html” target=”_blank”>青白ヘブンズオール・オーバー・ザ・ワールド</a>』
CX77yqLUkAAHcj1

4 x 奇跡の精霊ミルザム
4 x 音感の精霊龍 エメラルーダ
2 x 真・龍覇 ヘブンズロージア
2 x 制御の翼 オリオティス
4 x ヘブンズ・ゲート
2 x ドラゴンズ・サイン
1 x ポジトロン・サイン
1 x プロテクション・サークル
1 x パクリオ
4 x 目的不明の作戦
4 x フォース・アゲイン
4 x クリスタル・メモリー
4 x エナジー・ライト
2 x サイバー・ブック
1 x コラプス・ウェーブ

1 x 革命槍 ジャンヌ・ミゼル/聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル
1 x 真聖教会 エンドレス・へヴン/真・天命王 ネバーエンド
1 x 天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン/天命讃華 ネバーラスト
1 x 龍魂教会 ホワイティ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 龍魂遺跡 グリーネ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 龍魂城閣 レッドゥル/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 龍魂要塞 ブルニカ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 龍魂宮殿 ブラックロ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
■基本方針

DMR-19「禁断のドキンダムX」の発売により、長らく続いていたヘルボロフ・イメンブーゴ・バキが中心の環境をレッドゾーンがぶち破ることになりました。支配者であったドラグハートはあまりにも容易く打ち負かされるようになり、旧来のデッキではドキンダムに太刀打ちできない環境が訪れたのです。
新倉敷CSはドキンダムの発売直後であり、旧来のデッキがそこそこ居る中をレッドゾーンが駆け抜けていくだろうと考え、一旦は環境の一線から退いていたヘブンズゲートに焦点を当てました。

ドローカードで手札を整え、《ヘブンズ・ゲート》で《奇跡の精霊ミルザム》《音感の精霊龍 エメラルーダ》を出すことを狙います。
ミルエメコンボで6枚のカードからトリガーを踏み倒せるので、何度もミルエメコンボを発生させ、デッキを残り数枚まで圧縮します。その後《目的不明の作戦》から《フォース・アゲイン》を打つことで完全なループを形成し、クリーチャーのcip効果と《目的不明の作戦》の対象になる呪文を無限に打てる状況が作れます。後は場を整えて《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》によりシールドを割り切って勝ちます。
使ってみれば分かりますが、1度ミルエメコンボを決めてしまえばかなり高い確率でループまで持ち込むことができます。スイッチアレフティナ型、アダムスキー型などフィニッシャーの選択肢はいくつかありますが、オール・オーバー・ザ・ワールド(以下オバザ)型はフィニッシュパーツのカードパワーが高く、ミルエメコンボを決めるために最も最適化された構築ができます。
■ループ手順

ミルエメコンボが始まったらとにかく何度もミルエメ効果を発動させます。デッキを残り数枚まで圧縮すれば、《目的不明の作戦》で唱えたカードがデッキの下に行く性質を利用して墓地のカードをミルエメコンボで踏み倒すことが可能になります。最終的な目標は山札が6枚以下で上5枚の中に《目的不明の作戦》2枚の状態、墓地に《目的不明の作戦》2枚がある状態です。
ミルエメで《目的不明の作戦A》、《目的不明の作戦B》を踏み倒し、《目的不明の作戦A》→《フォース・アゲインa》(対象ミルザム)、《目的不明の作戦B》→《目的不明の作戦C》→《目的不明の作戦D》→《目的不明の作戦A》→《フォース・アゲインb》(対象ルーダ)と使うことで山札が上から《フォース・アゲインa》、《フォース・アゲインb》、《目的不明の作戦A》、《目的不明の作戦D》、《目的不明の作戦C》となります。
この状態になればミルエメで《フォース・アゲイン》2枚、《目的不明の作戦》2枚が確定で使えることになり、ループ成立です。ミルエメ効果のストックを100万回作ると、あとは好きなトリガーを打ち続けてフィニッシュです。
http://dmvault.ath.cx/vs4003313.html
実際の対戦中にループした様子です。ログの再生機能(始めの方にある[盤面表示]ボタン)を使うと実際に目で見て確認できて分かりやすいと思います。
119行目にトリガー《ヘブンズ・ゲート》からミルエメコンボの連鎖が始まり、213行目でループが完成しています。
213行目からは《コラプス・ウェーブ》を繰り返し打ち、358行目で相手のマナを0に。
374行目から389行目で《真・龍覇 ヘブンズロージア》の効果もたくさんストックし、《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》で場を更地に。後は再びストックしたミルエメコンボで再展開し、《勝利宣言 鬼丸「覇」》の追加ターンをものともせず勝利しています。
■採用カード

《真・龍覇 ヘブンズロージア》
《ドラゴンズ・サイン》

追加のヘブンズであり、フィニッシャーであり、《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》や《真聖教会 エンドレス・へヴン》のカードパワーによる勝利も狙えます。これがあるとデッキの取れるプランが大きく広がり、デッキパワーの底上げになります。他のフィニッシャーのように引いたらマナに置くしかできないカードとは一線を画します。

《クリスタル・メモリー》
《エナジー・ライト》
《サイバー・ブック》

ドローソースは計10枚。コンボデッキであるため、ドローソースの多さはデッキの強さに直結します。《エナジー・ライト》はトリガーが無くデッキとシナジーが薄いですが、環境が6マナ時点でコンボパーツが揃っていないことを許さない速度のため、より低コスト帯から動けるカードとして《サイバー・ブック》より優先しています。
先攻4ターン目までに1枚以上ドローソースを引ける確率は、9枚で89%、10枚で92%、11枚で94%。2枚以上使用できる確率は、9枚で73%、10枚で79%、11枚で85%。デッキの動きを優先するか、メタカードに枠を割くかはそれぞれの好みだと思いますが、僕は10枚が一番しっくりきました。

《ポジトロン・サイン》
必須パーツ、《クリスタル・メモリー》から 持ってくることで1ターン早い動きを実現します。イメン相手などで重宝します、《目的不明の作戦》との相性も良いです。

《コラプス・ウェーブ》
マナ回収兼フィニッシャー兼妨害兼ループ補助パーツ。一枚で非常に多くの役割を持てて、シンプルな効果ながら応用が効きます。例えばミルエメコンボで《フォース・アゲイン》、《コラプス・ウェーブ》、《ポジトロン・サイン》と見えたときには、《フォース・アゲイン》でミルザム対象、《コラプス・ウェーブ》でマナの《目的不明の作戦》をデッキトップに置き《ポジトロン・サイン》で唱え、墓地の《フォース・アゲイン》でルーダ対象にすることでミルエメコンボを継続できます。
同型やバキ相手に1ターン稼いでループを決めるなど、ただただ強い動きも期待できます。
1枚だとマナに置きにくいので、2枚に増やしても良かったかもしれません。

《プロテクション・サークル》
《制御の翼 オリオティス》

主に速攻、レッドゾーンを見るためのメタカード枠です。
新倉敷CSの前日までは《予言者マリエル》を入れていたのですが、レッドゾーンだけを見るカードになってしまうので今回は《制御の翼 オリオティス》を優先しました。メタ次第でここの枚数や内容は変えていくと良いと思います。
シールドに《目的不明の作戦》があることが分かっていれば、《プロテクション・サークル》で《ヘブンズ・ゲート》を埋めて《熱き侵略 レッドゾーンZ》や《不敗のダイハード・リュウセイ》で焼かれても墓地から唱える、といった動きができます。

《パクリオ》
新倉敷CS、おやつ3人チーム戦の時点では《スパイラル・ゲート》でした。おやつ5人の優勝がヘブンズ×5のチームで、同型が増えそうだということで《クリスタル・メモリー》から持ってこれる選択肢として採用しました。ここもメタ次第で変動します。

《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》
ループ後のフィニッシャー。最もメインボードを圧迫することなく安全なフィニッシャーになれます。
アンタップ状態なら場を離れるので、《フォース・アゲイン》で解体することで《龍魂城閣 レッドゥル》《龍魂遺跡 グリーネ》などの効果を無限に使い回すことができます。
また、相手が《禁断~封印されしX~》をコントロールしている場合、封印を全て飛ばしてあげることになるので、フィニッシュ方法に少し手を加える必要があります。
http://dmvault.ath.cx/vs4003740.html
このように、一度《伝説の禁断 ドキンダムX》に解放させてからもう一度オバザ効果で禁断死させます。
手順としてはループ後、《龍魂遺跡 グリーネ》効果を十分な回数ストックしてからオバザ効果。相手のドキンダムは封印が外れて解放を待機したままこちらの処理が終わるのを待つので、手札に《真・龍覇 ヘブンズロージア》を加えて7マナブースト。盤面にオバザパーツを4枚並べて一旦処理終了することで、ドキンダムが解放されます。それから7マナで《真・龍覇 ヘブンズロージア》を出せば、再びオバザ完成で相手のドキンダムが除去され、ゲームに勝利します。
注意点として、《真・龍覇 ヘブンズロージア》とオバザの効果は強制効果なので、余った効果処理は適当なタイミングで消化するようにします。オバザ効果は処理時にストックしているオバザの分までついでに全て消化しておく必要があります。
《百発人形マグナム》がいるときなど、ループ後に除去が飛んでくるときにはドキンダムのときと同様にオバザ効果後に6マナ使える状態にし、手札にヘブンズミルエメを揃えて一旦処理を渡した後、再びループに入ることで対処します。

 

■最後に
《目的不明の作戦》の登場により以前の形よりもループの成功率が格段に上昇しました。
ドキンダム発売の時点ではヘブンズゲートというタイプ自体が意識されていませんでしたが、おやつCSを経て再びメタに上がってきているため、再び使うとしたら《生死の天秤》や《天使と悪魔の墳墓》を扱える闇入りも検討したいです。
ヘブンズループの中ではオバザ型が最も合理的な選択だと思うので、ぜひ使ってみて下さい!


カテゴリ:デッキ解説(通常)