【デッキ解説】5cドラゴンコントロール by あー

どうも、あーです。

今回は11月のCSで複数回使用し、4位とベスト8に入賞した5色ドラゴンコントロールについて解説したいと思います。

 

 

■レシピ

4 x メンデルスゾーン
4 x フェアリー・ミラクル
2 x 龍秘陣 ジャックポット・エントリー
4 x 百族の長 プチョヘンザ
4 x トップ・オブ・ロマネスク
4 x ニコル・ボーラス
4 x 界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ
3 x 青寂の精霊龍 カーネル
3 x リュウセイ・ジ・アース
3 x 恐・龍覇 サソリスレイジ
3 x 水晶邪龍 デスティニア
1 x 勝利宣言 鬼丸「覇」
1 x ボルメテウス・サファイア・ドラゴン

1 x 侵攻する神秘 ニガ=アブシューム/五邪王 ニガ=ヴェルムート
1 x 恐龍界樹 ジュダイオウ/恐・古代王 サウザールピオ
1 x 卵殻塊 ジュラピル/生誕神秘 ル=ピラッジュ/成長類石塊目 ジュランクルーガ
1 x 始原塊 ジュダイナ/古代王 ザウルピオ
2 x 龍魂城閣 レッドゥル/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 龍魂教会 ホワイティ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド
1 x 浮遊する賛美歌 ゾディアック/賛美の精霊龍 ハレルヤ・ゾディア

11 10 黒7 19 26

 

 

■調整経緯

このデッキを触ろうと思ったきっかけは、twitterのRTで回ってきたレシピを見たこと。以下の2点に着目しました。
・《メンデルスゾーン》のヒット率を上げれば強力なデッキになりそう
・《トップ・オブ・ロマネスク》と《水晶邪龍 デスティニア》の登場

今まで手薄だった5マナ域から8マナの優秀な中型フィニッシャーまで綺麗に繋がる《トップ・オブ・ロマネスク》。
不足していた優秀な黒ドラゴンである《水晶邪龍 デスティニア》の増加。
半年前に調整したときよりも強くなっている自信があったため触り始めました。

以前と比べて優秀な多色クリーチャーが増えたため、今回は多色を多めに採用し、3マナもしくは5マナまでに5色揃えるリストを触り始めました。《神秘の宝箱》で色を揃えていた時代と比べてカードパワーが段違いでしたが、タップインが多すぎてうまく動けない場面も多々。
多色カードによる色配分を意識すると同時に、単色のカードの確保も必須でした。

このデッキは8マナ域のドラゴンを中心に出していきたいのですが、多色が多い為に単色をトップで引くorハンドキープしていなければ、8マナ時にタップインのせいで1t遅れてしまうという場面が調整中に多々ありました。
しかし単色を増やす、単色ハンドキープは5色というデッキ上難しいと判断し、7マナ以下で強い動きが出来るドラゴンを多めに取ることを意識しました。

最初は【vs赤黒デッド】が絶望的でしたが、《リュウセイ・ジ・アース》の登場により勝率もぐんと上昇。ハンドキープなどを変えるなど細かい調整をしてCSに臨みました。

 

 

■各カード解説

《メンデルスゾーン》

このデッキの全てがこのカードに詰まっていると言っても過言ではありません。

まずドラゴン枚数。このレシピだと30枚です。
ドラゴン30枚のヒット率は
・2ブーストが58.7%
・1ブーストが36.4%
・0ブーストが4.9%
です。ドラゴン28~32の間だと、ドラゴン1枚の増減につき2ブーストの確率が約4%ずつ前後します。
個人的に2ブースト成功率は6割近く欲しかったので、ドラゴンの最低枚数は30を意識して調整してました。
そのため、このデッキでは6割近い確率で先手後手をひっくり返すパワーを持っています。とんでもないカードだと思います。

そして山札を2枚捲って足りない色を探し出す役割もこのカードにはあります。このデッキにはマナに5色揃えて効果を発揮する《フェアリー・ミラクル》と《界王類邪龍目 ザ=デッド・ブラッキオ》の存在があり、山札を2枚掘れるこのカードは強力です。

2t目に打つためには、1t目赤緑マナ(タップイン)2t目赤or緑単色とセットする必要があります。その動きを安定させるために、赤19緑26(うち単色赤4緑11)と気持ち多めに採用しています。

このカード、いつ殿堂入りしてもおかしくないと思います。

 

《フェアリー・ミラクル》

11 10 黒7 19 26

でぱっと見は黒が少ないと思いますが、このデッキに入ってる黒は青も併せ持つ多色カードなので、5色揃わない=青黒が無いという場面が殆どです。

5色が揃うように初手で引ければいいのですが、そこまで上手くは回りません。そこで《メンデルス・ゾーン》と組み合わせることによってこのカードも上手く使えるようになってます。

後手だと遅くて少し弱いですが、手札が1枚多い分5色揃う確率も上がる為、そこは割り切りです。

 

《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》

ほとんどすべてのリストで4枚積まれているこのカード、自分が2積みにしているのには理由があります。

まず1つは《メンデルス・ゾーン》との相性が悪いこと。2ブーストしてアドバンテージを取りたいのにかみ合わない。

2つ目は、6マナの時にこのカードを唱えても、そのタイミングで出して強いカードが《ニコル・ボーラス》ぐらいしかないということ。おまけにタップインが多いため、このカードの後に使いたい後続のカードへ綺麗に繋がりません。

環境的にこのデッキの強いところは「大量にマナがある時の《百族の長 プチョヘンザ》」「8マナ以降のトップの強さ」
従って9マナ(《百族の長 プチョヘンザ》で《蒼き団長 ドギラゴン剣》をタップ出来るライン)までの到達が最優先で、6マナ時にこのカードを打つよりもマナを伸ばす方が強い場面は多々あります。

このカードが欲しいのは9マナ近く溜まってからやカウンターするときに《恐・龍覇 サソリス・レイジ》を探す時。サーチとしての役割を持つカードなのです。

弱いというよりか、使う機会が少ないという印象です。

 

《百族の長 プチョヘンザ》

このカードが上手く機能するようにデッキを組みました。

早い段階での大量ブースト、白緑ドラゴンによるカウンター、緑ドラゴンSAによる奇襲。それらはこのカードのために入っています。

パワーラインも天敵《蒼き団長 ドギラゴン剣》以外には勝り、場に出しさえすれば封殺出来るデッキも多数。

盤面リセットのマナに送る効果は自分の盤面も巻き込んだり、マナと手札を相手に与えてしまう可能性のある諸刃の剣の場面もあり、8マナ払って出す事も多々あります。

 

《トップ・オブ・ロマネスク》

《龍仙 ロマネスク》の強みを殆ど引き継いだ良バランスクリーチャー。

《百族の長 プチョヘンザ》に革命チェンジ可能なうえに、白赤緑の3色持ちドラゴン。このデッキの大半のフィニッシャーが8マナなので、単色カードを手札に保持できれば繋がるんです。

このカードの登場によって《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》を打つ機会が減ったといっても過言ではありません。

 

《ニコル・ボーラス》

5色ドラゴンを組むのに絶対4枚必須の高額カード。

赤黒青と不足がちな色の強いドラゴンというのはどのカードでも代用できず、最強の色マナドラゴンとして必須です。

ハンデスで動きを遅らせて《百族の長 プチョヘンザ》で制圧というのが基本的な流れになります。《百族の長 プチョヘンザ》でブレイクして与えた手札をこのカードで落とすという場面も。

初手にあると3t目に5色揃う確率がグンと上がるカードなので何があっても4枚です。

 

《界王類邪龍目 ザ=デッド・ブラッキオ》

革命チェンジが出てから注目されるようになったカード。

SBで出てくる除去ドラゴンが弱いわけも無く、《百族の長 プチョヘンザ》の革命チェンジ元になると手札に戻り、動きが噛み合います。

5色、5マナは溜まりやすいように構築しているためSB発動しやすく、どの場面でも手札に保持したいため4積みです。

最近は【モルトNEXT】や【ロージアダンテ】などに対し、龍解出来ないというロック効果が活躍する場面もあります。

 

《青寂の精霊龍 カーネル》

STで踏ませて《百族の長 プチョヘンザ》でのカウンターを狙うカード。

単体では機能する場面も少なく、あくまで《界王類邪龍目 ザ=デッド・ブラッキオ》を握ってない時や条件を満たしてない時に踏んだらラッキー程度で入れてます。

4積んで活躍した場面は少なく、多色な上にトップで引いてそこまで強いカードではないので3枚にしました。

 

《リュウセイ・ジ・アース》

このカード無しではこのデッキは成り立たなかったと言っても良いでしょう。

ハンデス耐性がついたおかげで、【vs赤黒デッド】に殴られながらハンデスされても状況に応じてカウンターできる確率がアップ。

受身のカードかと思いきや、SAが付いてるおかげで《百族の長 プチョヘンザ》にすぐ革命チェンジ出来ます。状況に応じてマナを伸ばして《百族の長 プチョヘンザ》の縛る効果の範囲を上げたり、《百族の長 プチョヘンザ》がなければ手札に加えるなど噛み合っています。

このカードを出して革命チェンジで手札に戻し、《百族の長 プチョヘンザ》でシールドを3枚攻撃してターンを返すと、相手はプチョヘンザを処理しながらもう一度出てくるこのカードの処理もしなければならないというプレッシャーがかかります。

盤面のプチョヘンザが消されなければそのままこのカードを投げて勝ち。手札のこのカードを対処しようとすると1ドローされてアドバンテージを稼ぎ、更に他の強いドラゴンが飛んできます。

使うまではこのデッキとここまで噛み合ってるとは思いませんでした。

4枚積みたかったのですが、多色事故を減らすべく3枚にしています。

 

《水晶邪龍 デスティニア》

不足しがちだった青黒色の優秀なドラゴン。

踏み倒し効果を狙ってるわけではなく、7マナ以下のドラゴンでドロー出来るカードと認識してもらったほうがいいです。踏み倒し効果はおまけです。

ただ《百族の長 プチョヘンザ》や《界王類邪龍目 ザ=デッド・ブラッキオ》などをハンドキープしたい場面では出さないので、あまり腐らせたくないよう3積みです。
本当は黒が足りないので増やしたいのですが、4枚目はとても邪魔で弱かったです。

逆を言えば、手札で効果を発揮するカードを引き込むドラゴンにおまけ効果が付いているわけで、有効な場面ではとても強いカードです。

 

 

恐・龍覇 サソリスレイジ》

本当は4枚積みたかったカード。未だに《勝利宣言 鬼丸「覇」》とどちらにするか悩んでいます。

緑単色ドラゴンの中では間違いなく一番強く、これから《侵攻する神秘 ニガ=アブシューム》と《恐龍界樹 ジュダイオウ》の2つが出れば勝てる相手が多いです。

《百族の長 プチョヘンザ》のタップイン効果を考慮し、マナを溜めるべく《龍覇 ザ=デッドマン》ではなくこちらを投入してます。《龍魂城閣 レッドゥル》からの革命チェンジもできますしね。

 

《勝利宣言 鬼丸「覇」》

 高コストドラゴンが多いこのデッキでは、場に出れば最高の脅威となるドラゴン。

ただハンドキープがしにくいこのデッキでの10マナはとても重く、確実にフィニッシュ出来る訳でも無いためとても悩ましい枠です。

実際CSでここの枠が違うドラゴンだったら~なんて場面にも遭遇しましたが、このカード1枚で勝つ試合もあるため難しい枠です。入れ替えるとしたら4枚目の《恐・龍覇 サソリスレイジ》です。

 

《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》

 コントロールしきった後に安全に勝つためのフィニッシャー。

10マナは重く出せない場面のが多いですが、トリガーで返される可能性のあるデッキに対して安全に殴れる単色ドラゴンというのは貴重な存在のため投入。

マナ回収もあるため、積んでるだけで機能しやすいフイニッシャーなので便利です。

 

侵攻する神秘 ニガ=アブシューム/五邪王 ニガ=ヴェルムート》

デッキをかなり選ぶも制圧力の高いフィニッシャー。

10マナ到達と同時に《界王類邪龍目 ザ=デッド・ブラッキオ》を複数枚回収し、相手のビートダウンに耐えつつ増えた手札でもう一度マナを伸ばして制圧というのがこのデッキの真骨頂です。

パワーラインがとても高く、《百族の長 プチョヘンザ》のファイナル革命効果でも場から離れません。そのため制圧系クリーチャー2匹がとても揃いやすく、この2匹を越えられるデッキはわずかです。

 

恐龍界樹 ジュダイオウ/恐・古代王 サウザールピオ》

 【vsバスター】と【vs赤黒デッド】に対し、出れば優位にたてるカード。

大型クリーチャーでしか攻撃出来ず、もたついているところへ《百族の長 プチョヘンザ》でさらなる制圧を狙うというパターンが多いです。

小型クリーチャーが多いデッキには【白青ルネ】【白青シリンダダンテ】【青黒落城】がありますが、カード除去や無効系など突破方法があるため1枚で詰みまではもっていけません。
ですが、確実に刺さるため環境的に強いカードです。


卵殻塊 ジュラピル/生誕神秘 ル=ピラッジュ/成長類石塊目 ジュランクルーガ》

マナの《勝利宣言 鬼丸「覇」》や《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を召喚するためのカード。
龍解に1tかかるものの、龍解条件は終盤であればとても容易ですぐ龍解出来ます。

設置しただけで大きなプレッシャーになるため、1枚は絶対に積むカードです。

 

始原塊 ジュダイナ/古代王 ザウルピオ》

このデッキでは容易に龍解出来ますが、ほかのドラグハートのが強い場面が多いため出す機会はほぼありません。

ただ今流行ってる【白青シリンダダンテ】に対してこのカードを出した場合、向こうに除去手段が無いため絶対に突破されない場面があると感じ投入しました。

 

龍魂城閣 レッドゥル

《百族の長 プチョヘンザ》の革命チェンジを補助するカード。

《リュウセイ・ジ・アース》と一緒で、手札にSAを抱えた状態で3打点与えると、そのまま通れば勝ちのプレッシャーを与えられるため2積みです。

このカードの存在も《龍覇 ザ=デッドマン》ではない理由のうちのひとつですね。

 

龍魂教会 ホワイティ》

1tだけ《蒼き団長 ドギラゴン剣》を止めたい場面が何度かあったため投入。

選択肢のうちの1つというだけです。

 

浮遊する賛美歌 ゾディアック/賛美の精霊龍 ハレルヤ・ゾディア》

《百族の長 プチョヘンザ》が《蒼き団長 ドギラゴン剣》のパワーラインを超えるためのカード。

あまり使用頻度は高くないですが、パワーラインを上げてファイナル革命で盤面除去する場面を想定して投入してます。

 

 

■最後に

プレイングについて書こうと思ったのですが、2ブーストして《百族の長 プチョヘンザ》を出すだけとしか書くことが無いと思ったため割愛させていただきます。

このリストを使ったユウキングもCSで2位入賞。デッキパワーは高いです。

実際、自分であればCSで一番当たりたくないですね。カードパワーに押しつぶされるからです(笑)

vaultなどでも、ガチデッキではないし回しても意味がないという理由で「5色NG」というコメントをよく見かけますが、ついに無視できないレベルのカードが揃ってしまったため環境入りはほぼ間違いないでしょう。

リストを改めて見て気づきましたが、搭載している多色ドラゴンは全て2016年に出たカードなんですよね、インフレを実感します。

次は12月10日のRevf限定戦です、終わったらまた記事書くと思います。

では!


 



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