【環境考察】セイバー杯入賞デッキレシピ考察【DS限定】

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11月15日に行われたオレタンセイバー杯及び、11月16日に行われたvaultセイバー杯で入賞したデッキレシピについて考察します。

こんにちは、004です。
先日はDS限定構築大会、オレタンセイバー杯とvaultセイバー杯を開催させていただきました。参加していただいた方々、ありがとうございました。
この記事では初めてのDS環境大会で結果を残したリストを考察します。まずはオレタンセイバー杯から。

優勝 黒単ファンキーナイトメア@カムイ
二位 赤緑tクロックブーゴモルト@004
三位 シータモルト@ぶどう
四位 黒単ファンキーナイトメア@タカ

参加者43人中、主要なデッキタイプの分布はバトライ閣12、モルト11(ブーゴ3)、黒単6、天門5となっています。
環境最大手だった閣は予選通過者すら無しの結果となりました。ヘブンズゲートを扱うデッキは制限時間に引っかかる対戦が多く、予選は抜けてきたものの黒単に負けて上位には残りませんでした。

では実際のリストを見てみましょう。

オレタンセイバー杯優勝 DS黒単@カムイ
2 x リュウセイ・イン・ザ・ダーク
3 x 龍覇 ウルボロフ
2 x 呪英雄 ウラミハデス
4 x 龍覇 ニンジャリバン
4 x 爆弾魔 タイガマイト
4 x 白骨の守護者ホネンビー
4 x 特攻人形ジェニー
2 x 学校男
4 x 超次元ミカド・ホール
4 x デーモン・ハンド
3 x 地獄門デス・ゲート
4 x 魔狼月下城の咆哮
1 x 勝利のリュウセイ・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 時空の封殺ディアスZ/殲滅の覚醒者ディアボロスZ
1 x 魂喰いの魔狼月下城/魔狼の悪魔龍 ミナゴロッセオ
1 x 滅殺刃 ゴー・トゥ・ヘル/魔壊王 デスシラズ
2 x 悪夢卍 ミガワリ/忍者屋敷 カラクリガエシ/絡繰の悪魔龍 ウツセミヘンゲ
1 x 神光の龍槍 ウルオヴェリア/神光の精霊龍 ウルティマリア
1 x 煉獄刃 ヘルフエズ/煉獄宮殿 ヘルクライム/大殺壊 ヘルセカイ

オレタンセイバー杯4位 DS黒単@タカ
2 x リュウセイ・イン・ザ・ダーク
4 x 龍覇 ウルボロフ
3 x 龍覇 ニンジャリバン
4 x 爆弾魔 タイガマイト
4 x 白骨の守護者ホネンビー
4 x 特攻人形ジェニー
3 x 学校男
3 x ポーク・ビーフ
2 x 龍覇 ドクロスカル
1 x 爆霊魔 タイガニトロ
2 x デーモン・ハンド
4 x 地獄門デス・ゲート
4 x 魔狼月下城の咆哮
2 x 魂喰いの魔狼月下城/魔狼の悪魔龍 ミナゴロッセオ
2 x 滅殺刃 ゴー・トゥ・ヘル/魔壊王 デスシラズ
2 x 悪夢卍 ミガワリ/忍者屋敷 カラクリガエシ/絡繰の悪魔龍 ウツセミヘンゲ
1 x 煉獄刃 ヘルフエズ/煉獄宮殿 ヘルクライム/大殺壊 ヘルセカイ
1 x 革命槍 ジャンヌ・ミゼル/聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル

黒単はどちらもファンキー・ナイトメアを軸とし、展開と除去で優位に立ち《リュウセイ・イン・ザ・ダーク》で蓋をしてフィニッシュという形です。
《悪夢卍 ミガワリ》、《滅殺刃 ゴー・トゥ・ヘル》によって展開を維持しやすく、《魂喰いの魔狼月下城》によるスレイヤー制圧も強烈で多くのデッキと対等以上に渡り合えます。
この環境で唯一と言える妨害を行うデッキですが、リソースの獲得手段が蘇生が主でバウンスや墓地肥やし失敗で動きが温くなるという特徴があります。
火文明に次いでカードプールが充実してはいるものの、コントロールしきるには強烈なロック性能のカードが不足しているため、通常環境の黒単とは違ったプレイや構築が必要となります。
タカさんは試合後に反省点として「ドラグハートによる制圧が主であり、魂喰いと相性が良い《ポーク・ビーフ》などブロッカーは相性が良いものの《爆弾魔 タイガマイト》は4枚も必要無かった、枠があれば《学校男》、《龍覇 ニンジャリバン》、《爆霊魔 タイガニトロ》を増やしたかった」と語りました。デッキのピークは6マナ域(6ターン目以降)です。

 

オレタンセイバー杯準優勝 DS赤緑t青ブーゴモルト@004
4 x 龍覇 イメン=ブーゴ
4 x 霞み妖精ジャスミン
4 x フェアリー・ライフ
4 x 天真妖精オチャッピィ
4 x 鳴動するギガ・ホーン
1 x 無双竜鬼ミツルギブースト
4 x 若頭の忠剣ハチ公
1 x カモン・ピッピー
2 x 爆轟 マッカラン・ファイン
4 x 龍覇 グレンモルト
2 x モエル 鬼スナイパー
4 x 終末の時計 ザ・クロック
2 x 逆転王女プリン
2 x 邪帝斧 ボアロアックス/邪帝遺跡 ボアロパゴス/我臥牙 ヴェロキボアロス
2 x 銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ
1 x 将龍剣 ガイアール/猛烈将龍 ガイバーン
1 x 最前線 XX 幕府/熱血龍 GENJI 「天」
1 x 勝利のリュウセイ・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x ブーストグレンオー/激竜王ガイアール・オウドラゴン

オレタンセイバー杯3位 DS赤緑青グレンモルト@ぶどう
4 x 天真妖精オチャッピィ
4 x 霞み妖精ジャスミン
4 x フェアリー・ライフ
1 x 無双竜鬼ミツルギブースト
3 x 爆竜 GENJI・XX
4 x 龍覇 グレンモルト
3 x モエル 鬼スナイパー
1 x 超爆デュエル・ファイアー
4 x 超次元ボルシャック・ホール
4 x 電脳決壊の魔女 アリス
4 x アクア・サーファー
4 x 終末の時計 ザ・クロック
2 x 銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ
1 x 将龍剣 ガイアール/猛烈将龍 ガイバーン
2 x 勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 勝利のガイアール・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 勝利のリュウセイ・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 時空の火焔ボルシャック・ドラゴン/勝利の覚醒者ボルシャック・メビウス

こちらは《熱血星龍 ガイギンガ》を軸にビートダウンしていくデッキです。
通常環境同様に”ライフオチャモルト”という最強パターンを持ち、限定環境らしくない一歩抜けた速さを持っています。
しかしシールド・トリガーの採用率が高く、デッキに採用できる妨害カードが無い為一度龍解に失敗すると立て直しが難しいという欠点があります。
その欠点を補うために、004のレシピではモルト以外の勝ち筋にできる《龍覇 イメン=ブーゴ》、《若頭の忠剣ハチ公》、《鳴動するギガ・ホーン》による安定した殴り手の供給、《終末の時計 ザ・クロック》によるカウンター要素を採っています。

ぶどうさんのレシピではバトルを介さずブロッカーを破壊できる《爆竜 GENJI・XX》、早期に出すとほぼ1ターン稼げる《勝利のリュウセイ・カイザー》、大量のトリガーによるカウンター要素で特にモルト同系を厚く見た構築となっています。
どちらのレシピでも《終末の時計 ザ・クロック》+ワンショット性のあるサブウエポンが採用されており、《龍覇 グレンモルト》が返されても勝ち筋をきちんと用意できることが構築のポイントとなりそうです。デッキのピークは6マナ域(4~5ターン目)です。

続きまして、翌日に行なわれたvaultセイバー杯の結果を見ていきましょう。

優勝:青緑t赤ギフトMASブーゴ@夢現
2位:シータMASモルト@taradora
同率3位:緑青t赤白MASブーゴ@北のあーさん
青白天門@エピ

参加者20人中バトライ閣5、黒単3、天門2、赤緑ブーゴモルト2、青緑MASブーゴ2、シータMASモルト2 という結果になりました。
最大手のバトライ閣は予選1位通過しベスト8にも2人残ったものの、ここでも勝ちきれずに消えていきました。まだプールが追加されて間もないためか、使用者数に対して上がってきていない印象を受けます。
オレタンでは猛威を振るった黒単も意識されて、上位には《龍波動空母 エビデゴラス》を採用したデッキが多く残りました。
この大会で特筆すべきは参加者のうち半数が《終末の時計 ザ・クロック》をほぼ4枚積んでいたことです。使用していなかったのは黒単の3人とバトライ閣の5人を除くとたったの2人です。緑単イメンブーゴにも4枚だけ採用されるなど、タッチしておくだけでも強いというのが伺えます。

vaultセイバー杯優勝 DS青緑t赤MASブーゴ@夢現
4 x 逆転王女プリン
4 x 終末の時計 ザ・クロック
4 x 電脳決壊の魔女 アリス
2 x 龍覇 メタルアベンジャー
4 x 龍覇 M・A・S
3 x 爆轟 マッカラン・ファイン
4 x 霞み妖精ジャスミン
3 x 天真妖精オチャッピィ
4 x 龍覇 イメン=ブーゴ
4 x フェアリー・ギフト
4 x フェアリー・ライフ
1 x 立体兵器 龍素ランチャー/龍素戦闘機 エウクレイデス/龍素記号Ad ユークリッド
1 x 神光の龍槍 ウルオヴェリア/神光の精霊龍 ウルティマリア
1 x 龍芭扇 ファンパイ/龍脈空船 トンナンシャーペ/亜空艦 ダイスーシドラ
2 x 邪帝斧 ボアロアックス/邪帝遺跡 ボアロパゴス/我臥牙 ヴェロキボアロス
3 x 龍波動空母 エビデゴラス/最終龍理 Q.E.D.+

vaultセイバー杯3位 DS青緑t赤白MASブーゴ@北のあーさん
3 x 音感の精霊龍 エメラルーダ
4 x 終末の時計 ザ・クロック
4 x 電脳決壊の魔女 アリス
4 x 龍覇 M・A・S
4 x 龍脈術 水霊の計
2 x 爆轟 マッカラン・ファイン
4 x 霞み妖精ジャスミン
3 x 天真妖精オチャッピィ
1 x 鳴動するギガ・ホーン
4 x 龍覇 イメン=ブーゴ
4 x フェアリー・ライフ
3 x 父なる大地
3 x 邪帝斧 ボアロアックス/邪帝遺跡 ボアロパゴス/我臥牙 ヴェロキボアロス
4 x 龍波動空母 エビデゴラス/最終龍理 Q.E.D.+
1 x 真理銃 エビデンス/龍素王 Q.E.D.

こちらは青緑基盤の《龍波動空母 エビデゴラス》でアドバンテージを稼ぎ、《邪帝遺跡 ボアロパゴス》の展開力と《最終龍理 Q.E.D.+》のフィニッシュ力で見事使用者2人ともが上位入賞しています。
ワンショット力に加え、《邪帝遺跡 ボアロパゴス》+《終末の時計 ザ・クロック》のギミックや北のあーさんのレシピでは《音感の精霊龍 エメラルーダ》まで採用し、どちらも《終末の時計 ザ・クロック》によるカウンターが太い軸として存在します。
《龍波動空母 エビデゴラス》のおかげでリソース切れなく攻めることができ、安定した戦いを展開できます。欠点としてコンボ用のカードが多く単体でのカードパワーは低いため、軸となる《龍波動空母 エビデゴラス》や《邪帝遺跡 ボアロパゴス》を直接処理されたり引けなかったりすると途端に辛くなります。
しかし、きっちり回った時には非常に堅牢な場を構築でき、ブロッカーも無視できる《最終龍理 Q.E.D.+》の存在は魅力的です。デッキのピークは7マナ域(5~6ターン目以降)です。

vaultセイバー杯2位 DSシータMASモルト@taradora
4 x 終末の時計 ザ・クロック
4 x 電脳決壊の魔女 アリス
4 x 龍覇 M・A・S
1 x カモン・ピッピー
1 x モエル 鬼スナイパー
4 x 龍覇 グレンモルト
4 x 超次元ボルシャック・ホール
4 x 霞み妖精ジャスミン
4 x 天真妖精オチャッピィ
4 x フェアリー・ギフト
4 x フェアリー・ライフ
2 x 父なる大地
2 x 龍波動空母 エビデゴラス/最終龍理 Q.E.D.+
2 x 銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ
1 x 将龍剣 ガイアール/猛烈将龍 ガイバーン
1 x 勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 勝利のリュウセイ・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 勝利のガイアール・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン

こちらは《勝利のリュウセイ・カイザー》+《フェアリー・ギフト》+《龍波動空母 エビデゴラス》+《龍覇 グレンモルト》とかなり前のめりな攻めを意識しており、自分の《終末の時計 ザ・クロック》に加え《父なる大地》で相手の《終末の時計 ザ・クロック》によるカウンターまで見越した、かなり環境を読んだ構築となっています。
アタックが止められても《龍波動空母 エビデゴラス》のリソース供給で攻め手を絶えることなく投げ続けられますが、相手の《終末の時計 ザ・クロック》を抑えられないためそこをどう克服するかがこのタイプのカギにもなりそうです。デッキのピークは6マナ域(4~5ターン目)です。

vaultセイバー杯3位 DS青白ヘブンズゲート@エピ
4 x 音感の精霊龍 エメラルーダ
3 x 龍覇 エバーローズ
3 x 提督の精霊龍 ボンソワール
4 x 蒼華の精霊龍 ラ・ローゼ・ブルエ
3 x 音階の精霊龍 コルティオール
4 x ヘブンズ・ゲート
4 x 終末の時計 ザ・クロック
2 x 龍覇 M・A・S
3 x アクア・サーファー
4 x エナジー・ライト
2 x ブレイン・チャージャー
4 x 龍脈術 水霊の計
1 x 神光の龍槍 ウルオヴェリア/神光の精霊龍 ウルティマリア
2 x 浮遊する賛美歌 ゾディアック/賛美の精霊龍 ハレルヤ・ゾディア
2 x 龍波動空母 エビデゴラス/最終龍理 Q.E.D.+
1 x 不滅槍 パーフェクト/天命王 エバーラスト
2 x 百獣槍 ジャベレオン/百獣聖堂 レオサイユ/頂天聖 レオザワルド

そしてついに勝ち上がってきたヘブンズゲート。
序盤の動きは遅いですが、《音感の精霊龍 エメラルーダ》のカードパワーが非常に高くデッキの屋台骨となっています。
その堅さはシールド0枚からで《ヘブンズ・ゲート》から1ターンでシールド4枚まで回復できるほど。《百獣聖堂 レオサイユ》+《蒼華の精霊龍 ラ・ローゼ・ブルエ》のロックもあり、下手なビートは受け付けません。ワンショットがほぼ通用せず、《終末の時計 ザ・クロック》を処理できないと突破は困難です。
弱点として黒単の《爆霊魔 タイガニトロ》で壊滅することや、ゲームテンポが遅くなるので時間制限にひっかかりやすいことが挙げられます。デッキのピークは6マナ域(6ターン目以降)です。

 

環境初めての大会は以上のような結果になりました。今後は《終末の時計 ザ・クロック》をどのように扱えるかがデッキの肝になるように思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。


カテゴリ:メタゲーム・ブレイクダウン