【第2回レジェンドCS】予選6回戦:タピ VS ピカリ

DM史上最大規模の個人戦CS、Akashic Record Champion Ship 1st
そこで準優勝を果たした男が、レジェンドCSへやってきた。
彼の名はタピ
2013年ごろから関西のイベントを転戦しているプレイヤーだ。

対面に座るのは、同じく関西のピカリ
ドギラゴン剣からVV8まで様々なアーキタイプを使いこなす彼は、ここ1年余りの間に12度の入賞、そしてCS運営をも経験した。

急速にCSが増え、新たなデュエルマスターズの中心になろうとしている関西。その地域で戦う2人が、激突する。

Game1(先攻:ピカリ)

ピカリが1ターン目に《お目覚めメイ様》を出すと、タピも応じるように《スナイプ・モスキート》を召喚。1コスト同士がにらみ合う。

次のターン、ピカリは《トレジャー・マップ》で《S級原始 サンマッド》を手札へ。
一方のタピは《冒険妖精ポレゴン》、《モスキート》の2体を展開。さらに前ターンに出していた《モスキート》でアタックし、《二族 ンババ》へ革命チェンジ。マナを加速しつつ、《マップ》をマナから回収する。

ピカリはその《ンババ》を除去すべく、《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》を召喚してアタック。《サンマッド》をマナから侵略させてタピの《ンババ》をマナへ送り、更に《ンババ》への革命チェンジでマナを補充した。
タピも引かない。《マップ》で《ンババ》を、《次元の霊峰》で《蒼き団長 ドギラゴン剣》を手札に加える。
そして《冒険妖精ポレゴン》でピカリの《ンババ》へ攻撃し、《ンババ》への革命チェンジで相打ちに持ち込んだ。

《ドギラゴン剣》への侵略を防ぎたいピカリは再び《キリンソーヤ》を召喚。タピの《ンババ》へ攻撃しつつ、《サンマッド》の侵略によって《ンババ》をマナへ送った。

互いのクリーチャーを削り合う両者。《サンマッド》の効果によってタピのマナは増えているが、《キリンソーヤ》の召喚によってピカリのマナは増えぬまま。

タピは《風の1号 ハムカツマン剣》を召喚。《モスキート》を《ンババ》へ革命チェンジさせつつ、マナに送られた《ンババ》を回収。《ハムカツマン剣》をも《ンババ》へ革命チェンジさせる。
タピの場に揃った、2体の5コストドラゴンを除去しきる手段は、ピカリになく。次ターン、タピが《ドギラゴン剣》への革命チェンジをついに果たし、勝利した。

タピ 1 – 0 ピカリ


直近2度の入賞でドギラゴン剣を使っていたタピのデッキは、やはりドギラゴン剣。
Akashic Record Champion Ship 1stで自身が使ったアーキタイプ、ベアフガンは目の前のタピが使用している。
かつてのタピの選択と、今のタピの選択。
正しいのは、どちらだろうか。


Game2(先攻:ピカリ)

1ターン目。ピカリが《冒険妖精ポレゴン》を出せば、タピは《モスキート》を召喚。
前ゲームと同じく、1コストクリーチャーがにらみ合う。

続くターン、ピカリはノーアクションでターンを返す。タピは《マップ》で《無頼勇騎タイガ》を手札に加えつつ、《ポレゴン》を場に追加した。手札にないのか、《サンマッド》による除去を警戒してなのか、革命チェンジはなし。

3ターン目、ピカリは《原始 サンナップ》を召喚してマナをアンタップすると、《獣軍隊 ベアッサー》を重ねた。さらに攻撃し、《超獣軍隊 ベアフガン》を重ねる。
一瞬でシールドを4枚吹き飛ばされたタピ。前ゲームとは打って変わって追い込まれる側となった彼は、しかし前ゲームのピカリ同様、場にクリーチャーを追加することしかできず。
自ターンを迎えたピカリが《ポレゴン》と《ベアフガン》でアタックすると、第2ゲームは早々と終わった。

タピ 1 – 1 ピカリ


1ゲーム目は、先にタピが《ドギラゴン剣》を出した。
2ゲーム目は、先にピカリが《ベアフガン》を出した。
3ゲーム目。先にフィニッシャーを出すのはタピか、ピカリか。


Game3(先攻:タピ)

タピとピカリ。成長バスターとベアフガン。速さを競う2つのアーキタイプが鎬を削るマッチの最終ゲーム。

その第1ターン、タピは《刀の3号 カツえもん剣》をマナへ。第3ゲームにして、初めて1コストクリーチャーを召喚しない。
対するピカリの動きは変わらず、《ポレゴン》を召喚してターンを終える。

そしてタピが《霊峰》で《タイガ》を山札から探し出せば、ピカリは《エボリューション・エッグ》で《ベアフガン》を手札へ。
勝利のためのピースを求め、デュエルというパズルを完成させていく、

タピは3ターン目、《ハムカツマン剣》を召喚し、《ンババ》へと革命チェンジ。
《ドギラゴン剣》を出す準備を整えるが、ピカリはそれを許さない。《ポレゴン》の上に《ベアッサー》を乗せ、《ベアフガン》へと侵略して《ンババ》を戦闘破壊する。

先に《ベアフガン》が場に出てしまった。タピは《タイガ》を出して《ンババ》へ革命チェンジするが、ピカリの行動は変わらない。
《モスキート》を3体召喚し、《ベアフガン》で《ンババ》を破壊する。

ピカリがゲームの主導権を握った。そのことを確認すると、タピは自身の敗北を認めた。

タピ 1 – 2 ピカリ


自分が負けていたかもしれないゲームだったと、対戦後にピカリは認めた。
タピが投了した最後の局面。そこでもし彼が《ドギラゴン剣》を手札に持っていれば、勝敗の行方はわからなかった。

互いにこの場へ来た者同士。
プレイングも、ビルドセンスも伯仲しているだろう。
運以外のあらゆる要素が同等ならば、ゲームの結果は運命にゆだねられ。
ピカリが、決勝への進出を決めた。


カテゴリ:カバレージ