【第11回DM藤枝CC】アーキタイプ分布&Top8デッキリスト

 3月の第9回DM静岡CSから3ヶ月。初夏を迎えた藤枝で、選手達の舞台の幕が再び切って落とされました。

 この3ヶ月で新シリーズが開幕し、1つの大型エキスパンションと3つの構築済みデッキがリリース。カードプールは大きく拡大されました。
 トーナメントシーンではDMGP4thが東京池袋で開催され、GWのCSラッシュを経てDMPランキングが本格始動。トーナメントプレイヤー達の熱はとうに沸点を超え、それに曝されたメタゲームは夏至を待たずして熱気に満ちてしまっております。

 当日は非常に過ごしやすい気候となった第11回DM藤枝CCでしたが、当然選手達は熱気満点。今回は、そんな沸騰していそうなデッキリストの海に潜ってみることにしましょう――熱いので、短めに。

 

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カテゴリ:メタゲーム・ブレイクダウン

【報告】オレタン所属プロになりました

こんにちは、004(@pima004)です。
このたび、カードゲームショップオレタンとスポンサードを結び、デュエルマスターズプロプレイヤーとして活動を始めることになりました。
大会にユニフォームを着て参加する他に、オレタンブログでの考察記事やイベント企画と多方面でデュエマを盛り上げる活動を行っていく予定です。

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カテゴリ:インタビュー

【第9回DM静岡CS】メタゲーム・ブレイクダウン

 Team DM静岡CS主宰のThunders#36です。
 この度は第9回DM静岡CSに非常に大勢の選手にお集まり頂きまして、改めましてありがとうございました。個人戦248名、団体戦300名の合計548名というのは過去最大動員数となり、今までで一番の盛り上がりを見せたのではないかと思います。

 今回もそんな大勢の選手が、優勝の座を懸けて争い合った2日間のフィールドを解析します。2017年2月26日に施行された新殿堂と、その日に東京で開催された日本一決定戦の結果を受け、3月4日と5日の藤枝市文化センターのメタゲームはどう構築されたのでしょうか。一緒にデッキリストの海原へ潜ってみましょう。

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カテゴリ:メタゲーム・ブレイクダウン

【第2回レジェンドCS】準々決勝:いわな VS あばばば

18時半を回っている。
それでも、会場の観客は減る気配がない。

少し前に、決勝の組み合わせが決まった。いわなの相手はあばばばだ。

かつてのレジェンドCSでトップ8入賞を果たし、再びその舞台に現れたいわな。
かつての日本一決定戦で頂点に立ち、今日初めてレジェンドCSという舞台に現れたあばばば。
遜色ない実力を持つ二人だが、両雄並び立たず。次のラウンドに進めるのは一人だけ。

英雄は、ただ一人でいい。
誰も到達出来ない強さの高みを目指すため。
全力を解き放つ。


Game1(先攻:いわな)

先攻のいわなが《コアクアンのおつかい》で手札に3枚のカードを加えれば、あばばばは《神秘の宝箱》で《アルカディア・スパーク》をマナへ。
いわなが呪文を封じるべく《タイム3 シド》を出せば、あばばばは《ウソと盗みのエンターテイナー》を召喚して応じる。

いわなはその《エンターテイナー》をものともせず、《ドラゴンズ・サイン》から《真・龍覇 ヘブンズロージア》、そして《真聖教会 エンドレス・ヘブン》を出した。
《真ロージア》は破壊されたものの、《エンドレス・ヘブン》の効果でシールドが増加。《真・天命王 ネバーエンド》への龍解を達成する。

続くターン、《解体人形ジェニー》で手札を削られながらも、いわなは《シド》を追加し、1体目の《シド》でシールドをアタック。《真ネバーエンド》の効果であばばばのクリーチャーをフリーズさせ、盤面の処理を狙ったのだ。
トリガーの《ドンドン吸い込むナウ》で出したばかりの《シド》を手札へ送還されるも、残る《真ネバーエンド》で《解体ジェニー》を戦闘破壊し、ターンを終えた。

場持ちの良い《真ネバーエンド》をどかせないあばばばは、革命チェンジで《蒼き団長 ドギラゴン剣》を出し、ひとまず《シド》を戦闘破壊。《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》を出し入れして封印を削る。

一方のいわなは自ターンに《Dの牢閣 メメント守神宮》を貼り、《シド》と《真ネバーエンド》で相手のシールドを減らしていく。
あばばばのシールドはついに0となるが、途中で現れた《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》でようやく《真ネバーエンド》の動きを止めた。

あと1ターン、1ターンだけあれば勝てる。
猶予がほしいいわなはあばばばがターン初めのドローを行うと同時、《メメント守》を反転させた。

全てのクリーチャーがタップされたあばばばはしかし、慌てない。
いわなの手札が2枚であることを確認すると、《勝利のアパッチ・ウララー》を召喚して《真ロージア》をめくり、《アクア・アタック<BAGOOON・パンツァー>》を呼び出した。

そしてスピードアタッカーになっている《ウララー》を自爆させると、いわなの手札からめくれたのは《ミラダンテXⅡ》。《勝利のリュウセイ・カイザー》を盤面へ追加する。その《勝利リュウセイ》を《ドギラゴン剣》へ革命チェンジさせ、呼び出したのは再び《ウララー》。

《禁断~封印されしX~》の封印は残り1。
いわなの手札からめくれたのは、《ミラダンテXⅡ》。

《勝利リュウセイ》が呼び出され、禁断が勝負を決めた。

いわな 0 – 1 あばばば


関西の強豪として知られるあばばばは、しかし日本一と言う頂点に立った後から壁にぶつかっていた。
イベントに出ても、勝てない。競技としてデュエルマスターズに向き合ったときに現れる壁。その乗り越え方が、彼には分からなかった。
「日本一を取ったのに、なぜ」…そう思ってしまった時期もあったという。
乗り越えられたのは、2015年。日本一になってから3年以上の月日が経過していた。

苦闘の経験があるからこそ、あばばばは知っているのだろう。
このゲームの勝ち方を。


Game2(先攻:いわな)

2ターン目に《フェアリー・ライフ》、3ターン目に《爆砕面 ジョニーウォーカー》でマナ加速。あばばばの立ち上がりは早い。
一方のいわなは3ターン連続で多色カードをマナへ置く、重い立ち上がりだ。4ターン目にしてようやく《シド》を召喚する。

その返し、2度のマナ加速によって5マナに到達していたあばばばは《イーヴィル・ヒート》を召喚した。そして《ドギラゴン剣》へ革命チェンジ。
マナから《ウララー》、そして効果で《パンツァー》を出し、一気に勝負を決めにかかる。
だがいわなのシールドからは《メメント守》、そして《レインボー・スパーク》が飛び出した。シールドは削り切ったものの、ダイレクトアタックには届かない。

追い込まれたいわなは考える。この局面を打開するために、自分は何をすべきなのか?

選択したのは《ドラゴンズ・サイン》。《真ロージア》を出し、そこでまた逡巡してから《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》を選んだ。
《シド》を《時の秘術師 ミラクルスター》へ革命チェンジして相手のシールドを減らす。そしてターン終了時、《音感の精霊龍 エメラルーダ》を出してシールドを増やす。
いわなは決して諦めていない。

そしてあばばばがターンを始めるべく山札からドローしたとき。反転させようと《メメント守》に手をかけたいわなを、あばばばが止めた。

「それ、やめたほうがいいですよ」

《メメント守》の反転効果のトリガーは”ターン最初のドロー”。
通常、ターン最初のドローはアンタップ処理後に行われる。しかし、あばばばは場に《パンツァー》を出していた。
カードの効果によるドローは、アンタップ処理前。このタイミングでクリーチャーをタップしたとしても、すぐに起き上がる。

あばばばは知っていて《パンツァー》を出したのだろうか。
知っていたのだろう。
よどみない彼の動きはそれを証明している。

固まったいわな。目の前であばばばが淡々と場にクリーチャーを追加している。
敗北を悟った彼は思わず叫んだ。

「ダメだ!東京に帰ろう!」

いわな 0 – 2 あばばば


「前日調整がばれた」…観戦していた原一派の長へ、苦笑しつつ語るいわな。
だが《ミラダンテXⅡ》があれば、逆にいわなが殴り切っていたかもしれない。最後のゲームは、そんな展開だった。

トーナメントから退出し、帰ろうとするいわなにヘッドジャッジのパタが声をかけた。
「いわなさん、以前から憧れていました!」
7年前、第2回関東CSで優勝したいわな。その時に使ったボルコンのリストを見て以来、パタはずっといわなに憧れていたという。

強いから、伝説として名を残すのだろうか。
勝ったから、伝説として名を残すのだろうか。

違う。

全力で戦ったあの日のことが、誰かの記憶に残っているから。
“伝説は、いつまでも語り継がれるから伝説なのだ”。


カテゴリ:カバレージ

【第2回レジェンドCS】予選6回戦:タピ VS ピカリ

DM史上最大規模の個人戦CS、Akashic Record Champion Ship 1st
そこで準優勝を果たした男が、レジェンドCSへやってきた。
彼の名はタピ
2013年ごろから関西のイベントを転戦しているプレイヤーだ。

対面に座るのは、同じく関西のピカリ
ドギラゴン剣からVV8まで様々なアーキタイプを使いこなす彼は、ここ1年余りの間に12度の入賞、そしてCS運営をも経験した。

急速にCSが増え、新たなデュエルマスターズの中心になろうとしている関西。その地域で戦う2人が、激突する。

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【第2回レジェンドCS】予選5回戦:dotto VS ロマノフsign

dottoが競技イベント出場に至るまでの経緯は、他の選手とやや異なる。

関西の選手である彼が、最初に”ガチ”に触れたのはネット。そこからCGIex、DMvaultとネットでデュエルマスターズをプレイしてきた。
そんな彼も、CS初入賞からすでに4年半。入賞回数が20を超える、トップクラスの実力を持つ選手だ。

彼に相対するのは、チームAQUAWAVEロマノフsign。愛知の選手でありながら、実力を買われ関西のチームに所属している。

レジェンドとして、自身の名を刻むのはどちらか。勝てば予選抜け確定となる、第5回戦が始まる。

 

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【第2回レジェンドCS】予選4回戦:いわな VS マルガ

7年前。当時最高峰の競技イベントだった第2回関東CS
ボルメテウスコントロールを使ったいわなは、ドロマーフェルナンドを手にしたライカルとの死闘を制し、優勝した。

5年前。強者が集った前回のレジェンドCS
Nエクスを使ったいわなはトップ8入賞を果たし、次回大会への参加権を手にした。

そして今日。
再び動き出した伝説の場で、いわなは既に3勝を挙げている。

その対面に座るのはAQUAWAVEのリーダー、マルガ。高校生ながら、日本一経験者を擁するチームを率いる選手だ。
岡山CSでの連覇を皮切りに戦績を積み重ね、出場権を手にした。

強さに年齢は関係ない。何度もそれを証明してきたマルガは、いわなに挑む。

 

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【第2回レジェンドCS】予選3回戦:ライカル VS けんし

ライカルけんし
古くからDMをプレイしている2人は、CS黎明期の熱気を知る数少ないプレイヤーだ。ともに、競技イベント最高峰と謳われた関東CSを知っている。

デュエルマスターズを始めてから13年。先に3回戦の席に着いたライカルは、いつだってトーナメントシーンの最前線にいた。
エターナルリーグ、ジェネレートリーグ…最早記録にすら残っていないようなデュエルマスターズの歴史を、彼は確かに知っている。

そんなライカルは認定ジャッジ資格を取得。横浜CSを運営する傍ら、GPの運営にも携わってきた。人望も厚く、インタビューでは多くの選手から「目標」として名が挙がる。

かつても今も、この先も。きっと彼は、あらゆる選手の目標であり続ける。

 

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カテゴリ:カバレージ

【第2回レジェンドCS】予選2回戦:PULU VS ハザール

「PULUさん、憧れてました」

宮城からやってきたハザールが言うと、PULUはいつものように謙遜する。

「いや、僕はそんな大したことないですよ」

 およそ8年前、GMにて日本一となったPULU。日本一のタイトルを獲得した選手の多くがデュエルマスターズから離れる中、彼は競技プレイヤーとして第一線に立ち続けている。
結果、おやつのじかんの動画や、自身のブログ「PULU NOTE」を通じ、遠く離れた東北の地にすらその名を轟かせていた。

だから、PULUが賛辞を受けることは珍しくない。
“憧れていた”、”尊敬しています”。
幾度となく称えられ。
“そんな、大したことないですよ”。
幾度となく謙遜してきた。

驕らぬ性格。かつて日本一となり、今でもランキング上位を走る確かな強さ。8年を経てなお彼は不変で、他の選手を魅了する。

中部の英雄である彼に、僕らは今も憧れる。

 

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【第2回レジェンドCS】予選1回戦:サイタ VS あばばば

前回大会のトップ8。
日本一決定戦優勝。
GP優勝。
CSランキング上位。
そうやって己の強さを証明してきた選手が更なる高みを目指して集う戦い、レジェンドCS。
第1回の開催から月日が流れても、”レジェンド”の輝きは色褪せない。

2017年1月21日。”レジェンド”の称号を手に入れるため、会場であるショップ「WINNERS」に64人のプレイヤーが集結した。
何れ劣らぬ猛者ぞろいの中、衆目を集めるのは5人の日本一経験者。そのうちの一人、あばばばがタイトルを手中に収めたのは6年前。E1期の日本一経験者だ。

あばばばの正面には、関東を拠点とする強豪チーム「Heaven’sDice」の一員が座る。彼の名はサイタ
2015年の9月に初めてイベントで入賞を果たして以来、彼は素早くランキングを駆け上がってきた。幅広いデッキを扱える才覚によって、今ここに座っている。

2012年3月31日から、およそ5年の時を経て。伝説が再び動き出す。

 

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